一貫性を持たせながら幅広い展開を提供する「エクスプレッション・ジェネレーター」のようなシステムは、必須になってるのかな。
「ロールス・ロイスの伝統を尊重しつつ、増加する若年層や多様な顧客層にさらにアピールすることを望んでいました。ペンタグラムは、ロールス・ロイスのチームが策定した戦略に基づき、既存のブランドの各要素を慎重に見直し、デザインの理念、ブランドにとっての神聖なアイテム、顧客とのユニークな関係などについて検討しました。」
アールデコ調のロゴは古くささを払拭して上手く現代的にしてるようです。
「ダブル R バッジ」は使わなくしていく方向のようですが、ちょっともったいない感じもします。
「デザインが整然と美しいのは陳腐である」という言説は、若者向けのブランディングに限ったことではないかもしれません。
クリーンでフラットでミニマルなデザインがすでに飽きられているという理由だけでなく、デザインの美の多様化についての言説のようです。
とても考えさせられる記事でした。以下は抜粋です。
「フォーマルなタイポグラフィを避け、コラージュを駆使して身代金請求書のようなものを作るパンクデザインは、パンクミュージックと同様に、既成概念への直感的な反発でした。モダニズムやスイス・インターナショナル・スタイル(ヘルベチカ、ユニバース、グリッドなど)のような、センスの良いデザインの形式的な制約はなくなっていました。」
「今日の美の基準を否定し、ある程度の派手さや「フィルターを通さない」美学を受け入れるブランドは、その真正性と大胆さで称賛されています。過去10年間を象徴するようなミニマリズムを否定し、リアルさを重視し、欠点を称賛するような、より親密な雰囲気を追求する人々が増えています。」
「ブランドが、違い、奇抜さ、不完全さ、弱さに根ざした方法で自らを表現するとき、「憧れ」のルートを歩んでいるブランドにはできない、親密さと包容力の感覚が生まれます。」
「美しさや伝統を排除したタイポグラフィは、より実験的なデザインへの移行を促し、ブランドがより大胆で新鮮な不完全さを感じさせる美学を創造する助けとなるのです。」
「・・・これらのMTVのデザインは、スローガンが ”I want my MTV ”から ”I am my MTV ”に変わったことを告げるものであるということです。それは、ユーザーを中心に据えたものです。ルールを遵守したセンスの良いデザインが、これほどまでに素直にユーザーを中心に据えられるとは考えにくいでしょう。」
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デザインを脱植民地化するとはどういうことか?
大規模なリブランドの背後にいるデザイナー、リサ・スミス の手法。
「サステイナビリティとラグジュアリーを融合させる」というコンセプトがいいです。
新しいBNMWロゴが控えめなエンボスになってるのは、このコンセプトを体現してる感じ。
現在のクルマも90%以上はリサイクル可能らしいので、無理に100%にして別の環境負荷を引き起こさなければいいとも思いますが、「サステイナビリティとラグジュアリーの両立」というのは、いろいろな分野のデザイナーに課された課題なのかも。
BMW i vision circular debuts as 100% recyclable electric car at IAA 2021
ひとりの食事が多くなって、いつもポテトをつまみ食いする友達とマクドナルドで会うこともなくなって、迷惑だったつまみ食いも戻って来てほしい日常のひとつ・・・というメッセージ。
ミュージカル風に歌い上げてるのがいいです。コロナ禍のいい広告。
Quirky McDonald’s Canada ad celebrates the joy of friendship (and fries) >>
誇張されているとはいえ、私たち自身についてのドキュメンタリーだというのが面白そうです。無料にする姿勢もいいです。見たみたいです。
日本語字幕版のタイトルは『監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影』・・・ちょっと内容と違うような気もします。
Netflix Releases Full ‘The Social Dilemma’ Docudrama Online For Free
Googleの約150人のハードウェアデザインチームは新しい極秘のデザインラボで、次期Pixel PhoneやGoogle Homeアシスタントなどの新しい製品のデザインに取り組んでるそうです。
このデザインラボの開設にあたりグーグルの副社長兼ハードウェアデザイン担当のアイビー・ロスは、デザイナーが実際に手に取って読める紙の本を置いた図書館を設けたそうです。
各デザイナーは、自分の人生に最も影響を与えた6冊の本を持ち寄り、表紙の内側にその本についての一行を書き添えたそうです。
アートやデザインに関するレアな本もあれば、子供向けの絵本や文学作品もありました。
下記のURLでその一部が紹介されています。
デザイナーが書き添えた一文も一緒に紹介されていて、おもしろいです。
Google has a secret design library. Here are 35 of its best books >>
安藤忠雄、深澤直人、「タンタンの冒険」や「チーズはどこへ消えた」とかも入ってます。
オトル・アイヒャーの「アナログとデジタル 」
「デザイン・ノワール:エレクトロニック・オブジェクトの秘密の生活」
「I Miss My Pencil: A Design Exploration」
「The Senses: Design Beyond Vision (design book exploring inclusive and multisensory design practices across disciplines)」
は読んでみたい気がしました。
Google Design Lab ってこんなところのようです。うらやましい環境です。
Ivy Ross creates Google Design Lab at company’s Silicon Valley headquarters >>
ウォーホルでお馴染みのロゴとパッケージのデザインがリニューアル。
ブランドの遺産を引き継ぎつつ現代的にしたそうです。
ひと目でそれと認識できる、赤と白と金のアーキテクチャはそのまま。
ロゴの文字を切り離して、ドロップシャドウをなくして、現代的なコントラストになったと思います。
「同じものが多すぎるとナビゲーションが難しくなりますが、違いが多すぎるとショッピング体験が支離滅裂になってしまいます。」
「私たちはラベルを以前よりも一貫性のあるものにしましたが、同時に、明確なタイポグラフィと丁寧に撮影された具材を追加することで、ナビゲーションのしやすさも確保しました。」
なるほど。
手掛けたのは、Turner Duckworth 。
Turner Duckworth “thoughtfully contemporises” Campbell’s Soup >>
千葉市美術館の展示で感銘を受けて、銀座に見に行きました。
赤瀬川原平の作品を選んで、そこに並べて展示されているのは象徴的で面白かったです。
銀座らしい展示。
千葉市美術館でもそうでしたが、作品を撮影禁止にしているのも適切な対応な気がしました。
小さくてもクレバーな展示でした。
7月末の最終日に見てきました。
リタ・アッカーマンは00年代頃に好きだった画家で、新作にも当時と共通するテーマやモチーフがあって楽しかったです。
作品の実物を見たのは初めてだったんですが、思ったよりも大きなサイズでした。
想像していたよりも重層的な絵で見応えありました。
以前に作った感染拡大シミュレーションに、感染力と人流のスライダーを追加してみました。
p5.jsで作ったものにp5.dom.jsでスライダーを付けています。
赤い点が感染者で青い点が非感染者です。
すべての点には引力が設定されていて、お互いに引き寄せあって動き続けます。
お互いに引き寄せあう点は時間経過でクラスターを形成します。
最初の人口は50~500人の間でランダムに設定されます。
最初の感染者数は1~5人の間でランダムに設定されます。
青い点は赤い点に1秒間接触しているごとに約10%の確率で感染します。
赤い点は7秒間で回復して青い点に戻ります。
回復までの7秒間に約2%の確率で消滅します。
「人口」「感染者数」「死亡者数」としてリアルタイムに表示されます。
「感染力」と「人流」のパラメーターを追加しています。
感染力は感染確率を設定でき、人流は引力の大きさを設定できます。
どちらも最初は1倍になっています。
感染力は0倍〜10倍の範囲でリアルタイムで変更できます。
感染力を上げるとクラスター内での感染が急速になります。
感染力を0倍にすると7秒後にはすべての点が青くなります。
人流も0倍〜5倍の範囲でリアルタイムに変更できます。。
人流を大きくするとすべての点が広範囲に活発に動き回るようになります。
人流を0倍にすると引力がなくなりクラスターは分散され、感染者数が減少していきます。
画面内をクリックすると反発力でクラスターを分散させることができます。
統計データに基づいていないので断定的なことは言えませんが、デルタ株が流行しているし、できるだけステイホームで過ごしたいと思います。
The red dots are the infected and the blue dots are the non-infected.
All the points have a set gravitational force and keep moving, attracting each other.
Points that are attracted to each other will form clusters over time.
The initial population will be randomly set between 50~500 people.
The initial number of infected people is randomly set between 1 and 5.
A blue dot has about a 10% chance of being infected for every second it is in contact with a red dot.
The red dot will recover and return to the blue dot in 7 seconds.
The red dot will recover and return to the blue dot in 7 seconds, and has a 2% chance of disappearing in the 7 seconds before it recovers.
“The data is displayed in real time as “Population,” “Infected,” and “Dead.
This time, I set up the “Infectivity” and “Human Flow” parameters.
Infectivity allows you to set the probability of infection, and human flow allows you to set the magnitude of attraction.
Both are initially set to 1X.
Infectivity can be changed in real time in the range of 0 to 10 times.
Increasing the infectivity will cause rapid infection within the cluster.
If you set the infectivity to 0 times, all the dots turn blue after 7 seconds.
You can also change the human flow in real time in the range of 0 to 5 times.
If you increase the human flow, all the points will be active in a wide area.
If you set the human flow to 0, the attraction will disappear, the cluster will disperse, and the number of infected people will decrease.
You can click in the screen to disperse the cluster by repulsive force.
I can’t say anything definitive because it’s not based on statistical data, but the delta strain is prevalent and I’d like to stay home as much as possible.
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