YouTubeBRNDCAST_2019_Japan_001

プラットフォームとしてのYouTubeの猛烈な勢いを感じるイベントでした。
ユーザー属性とかターゲティングの精度も洗練されてきたのでしょう。

個人的には、プラットフォームの上で行われることはすべてプラットフォームの利益にしかならないという考えがありましたが、自分もまたこういう認知システムのなかにいると思うと、考えを改めることになりそうでした。

YouTubeと音楽業界の関係はおもしろくなりそうでした。
イベント会場も昔のMTVっぽい感じがありました。

【関連情報】
ミュージシャンのためのマーケティングツールを提供してミュージシャンをレコード会社から開放しようというスタートアップ “UnitedMasters” >>

2019年11月14日 メディア

Microsoft Edge ロゴ

すでに世界中で不評のようです。
旧ロゴには「e」の文字でIEとEdgeの関係性を示す役割があったようです。
今回の「e」は北斎の波のようになってますが、文字でなく、キャラクターでもなく、起点と終点がない感じで、明快さに欠ける印象です。陰影のあるアイデンティティも少し古い印象かも。

ブランディングではなくプロダクトとしての旧Edgeは、ユーザーからの支持を得られなかったと思ってます。
Microsoftはもうずっと長い間、いいブラウザをリリースしていない気がします。

New Logo for Microsoft Edge | Brand New >>

デジタルヘルスの促進には、スマホから遠ざかるべき。

スマホでできることはだいたい紙とペンでできるでしょ・・・という、ほとんどアートのコンセプトムービー。

1日1枚をプリントアウトして、1日の空き時間の退屈しのぎにするなら、それでいいかも・・・・と思えてきます。

Google’s big plan to fight tech addiction: A piece of paper – MIT Technology Review >>

【関連記事】
スマートフォンのタスク切り替えに物理的な空間を再現する『MAGIC UX』

このふたりの動画のコンセプトは秀逸だと思います。

2019年11月8日 UX / UI

MartinWeigel_Has_Advertising_Lost_Its_Personality

「パフォーマンスの追求によって、マーケティングは個性を失ったのか?」というテーマの、Wieden+Kennedy の Martin Weigel による記事です。
ビジネス視点立って現在の広告表現の在り方を考え直す、素晴らしい記事のように思えます。
実際、広告は以前よりフラットになっているそうです。

以下は抜粋の意訳です。

広告のスタイルには重大な変化が起きています。
感情的に魅力的な人間の物語の代わりに、ユーザーに行動を促すための教訓的な”プレゼンテーション”が増えています。
具体的には、キャラクター、文脈、アクセント、曖昧さ、言葉遊び、ダブルミーニング、隠喩 が減っています。
自意識が低く、人と人との暗黙のコミュニケーションが少なく、文化的参照が少なく、ストーリーが少なくなってます。

メッセージの字面の通りの内容をプレゼンするだけの広告が増えています。
これらはユーザーの脳に負担をかけないように単純化されてデザインされていて、奥行きとニュアンスに欠けています。

(いわゆる、左脳的な広告が増えて右脳的な広告が減って、広告はユーモアを失っているそうです。)

長期的なブランド構築の中心にある関連性や繋がりを作りたい場合、私たちが関与しなければならない右脳の部分を無視した広告が増えています。
これらの広告は、感情に訴えてユーザーとブランドの関係を仲介することを断念しています。

多くの企業が好んでいるのは、アテンション、想起、提案、利益、メッセージ、説得 を重視するイデオロギーです。
これは、ユーザーを意味形成の積極的な参加者や協力者ではなく、メッセージを届ける対象や受け手として扱います。

企業がユーザーに対して抱くこのような偏見はずっと昔からありますが、キャンペーン結果についての企業の焦りと短期的な思考の台頭によってさらに危険になっています。

言うまでもなく、結果に対するこの焦りと要求は、クリエイティブ制作会社に引き継がれています。
クリエイティブ部門はより短い波長に合わせざるを得ない状況にあり、クリエイティブ時間に対するプレッシャーは容赦ないものです。

クライアント企業は、創造性がもたらす真の力とその利点を活用できていません。
マーケティングの優先事項は、ブランドやビジネスの長期的な健全性ではなく、短期的なものであると主張するとき、私たちはブランド価値の創造ではなくブランド価値の破壊を請け負っています。

まだまだ続きがあります。

元記事はこちら
Has advertising lost its personality? — Martin Weigel >>
https://www.martinweigel.org/blog/has-advertising-lost-its-personality

【関連記事】
広告賞を受賞するようなキャンペーンは効果が低いという統計レポート『創造性の効果の危機』 >>
http://designers-union.com/blog/archives/8908

two-top-designers-debate-the-value-of-design-thinking

ペンタグラムのNatasha Jen と アドビのプリンシパルデザイナーの Khoi Vinh。
激論のようです。興味深い議論です。

Khoi Vinh「・・・実践としてのデザイン・シンキングは、デザインのDNAを持ち合わせていない企業で効果を発揮しました。」

Natasha Jen「デザイン・シンキングには クオリティ、主張、在り方 についてのアイデアがありません。私にとってはこれこそがデザインそのものです。デザインに哲学がなければ、製品、データ、アルゴリズムはただそれだけのことでしかないのです。」

Khoi Vinh「・・・デザイン・シンキングは、リソース、時間、人を最適化し、適切なタイミングで適切なことに取り組めるようにする方法です。」

Natasha Jen「デザイン・シンキングのプロセスでデザインできるというのは幻想です。・・・対話して、リサーチして・・・私たちは何世紀もそうやってデザインを向上させました。」

Khoi Vinh「デザイン思考はとても建設的です。なぜなら、ユーザーニーズを理解する行為から価値を得るからです。その価値は多くの企業が持っていない強力な価値で、多くの企業がプロセスに取り入れていない価値です。」

本編は紙の雑誌でリリースされるようですが、読んでみたいです。

Natasha Jen はデザイン・シンキングについてこんな講演もしています。

【関連記事】
デザイン・シンキングはなぜ『たわごと』なのか

元記事はこちら
Two top designers debate the value of “design thinking” | Co.Design | Fast Company >>

2019年10月30日 デザイン理論

Raoul_Dufy

優れた色彩感覚とセンスのいい描線に恵まれていれば、たいていのことは大丈夫。
そういう気にさせてくれます。

陽気でオシャレで軽妙洒脱という感じ。
テキスタイル・デザインよりも絵画がいいです。

いつの時代にも描線と色彩で魅了できるアーティストやデザイナーがいると思いますが、まさしくそういうアーティスト/デザイナーだったのでしょう。
しかも、その能力を絵画だけでなく多方面で活かし続けたようです。

ラウル・デュフィ展― 絵画とテキスタイル・デザイン ― >>
https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/19/191005/

2019年10月27日 アート

14の伝説的な広告について、制作者自身が舞台裏を紹介

Old Spice、Dumb Ways to Die、Fearless Girl、Appleの1984やiPodなど世界的に有名な広告キャンペーン。
広告業界のレジェンドたちがエピソードを披露してます。

知らない広告もありましたが、どの広告キャンペーンも力強く誠実な印象です。
見ておいて損はないと思います。

14 Iconic Ad Campaigns, Recalled by the Creatives Who Made Them | Muse by CLIO >>

open-space-2019-alternative-views_01

open-space-2019-alternative-views_02

open-space-2019-alternative-views_04

メディア・アート作品をはじめとする、現代のメディア環境における多様な表現をとりあげる、幅広い観客層に向けた展覧会だそうです。
ICCの展示が好きで年に何度か見に行くのですが、テクノロジーで変位する「視点」とか「触覚」というテーマが感じられて、おもしろいです。

最近のイベントや展示では体験型エンタテイメントっぽい企画が増えたような気がします。
チーム・ラボとかの影響かもですが、そこにいる人を喜ばせようとしすぎて、学祭の模擬店や祭りの夜店のような賑やかしになってしまってないか、展示企画をする人は気をつけた方がほうがいいかも。

オープン・スペース 2019 別の見方で | ICC>>

2019年10月21日 アート

OplusA

Studio O+A は有名テック企業のオフィスを手掛けてきたインテリアデザイン会社。その共同創業者Verda Alexanderの記事です。
この記事はオフィス・デザインだけでなく、SNS後のあらゆる分野のデザインについての課題のように思います。
Studio O+Aではプロジェクトを始めるときに、最初にPinterrestやInstagramのような画像サイトを参照しないようにデザイナーに通達されるそうです。
「他人のデザインを参照し続けていると、変化が少なくなります。少しでも新しいものを探し求めるべきです。」とのことです。

インターネットによってデザインは洗練されたと O+Aの共同創業者Verda Alexanderは語ってます。

「インスタ映え」するオフィスは、その企業とそこで働く人を魅力的に見せます。
そういうオフィスをデザインすることはクライアントの賛同を得やすくして予算を最大化させる健全な戦略だそうです。
その一方で、インスタ映えのような「一瞬の魅力」のデザインがエスカレートすることを危惧しているようです。

「私たちがデザインしている空間は「瞬間」ではありません。そこは従業員が日々を過ごす場所です。デザイナーとして、私たちは次のことを自問しなければなりません。私たちは美しく機能的な空間を作り出していますか?それとも単にインスタ映えする「瞬間」を作り出していますか?」

「2013年に私たちが取り組んだプロジェクトにおいて、いくつかの見落としていたことがありました。ベルベットやゴールドミラーなどの魅惑的なデザインのエリアがありましたが、労働者が実際に日々を過ごす職場の大部分は灰色で無地でした。これは、設計者が重要な領域、つまりエントランスや目に見える共有スペースに努力を集中することで予算を最大化させる戦略です。それは健全な戦略であり、長年にわたって私たちにとってうまく機能しました。また、クライアントの賛同を得やすくなります。クライアントは、これらの瞬間の1つに興奮し、プロジェクト全体を青信号にします。」

「環境に配慮したオフィスを志向する企業は、デザインの瞬間は最優先事項ではないと判断しています。」

「SNSやブログを見るのはデザイナーだけではありません。クライアントとその従業員も見ています。・・・私たちのクライアントは時々既存の期待を持っています。時には彼らはすでに自分の頭の中にオフィスをデザインしています。彼らは他のどこかで見たものを好むかもしれません。それは、そのクライアントの問題解決と、ユニークな文化を伝えることを目的としたデザインプロセスを混乱させます。」

「Studio O + Aに最初に真剣な注目を集めたプロジェクトを覚えています。これはパロアルトにあるFacebookの最初の本社であり、2010年に完成しました。・・・(Facebookオフィスをデザインしたおもしろい紆余曲折のエピソードがあって)・・・同じ年に立ち上げられたInstagramで他のデザイナーがデザインしているものをキャッチ・アップすることがなかったので、私たちはクライアントと一緒にその旅をすることができました。写真を作成するつもりはありませんでした。」

この儚い「一瞬」のための要望に答えることが、デザイナーを追い込んでいるような気がしています。
デザインのプロセスをショートカットして作られた一瞬の「映え」がのために、デザインの価値やモラルが低下していないか検証する方法があるといいかも。

元記事はこちら
Is designing for Instagram hurting design? | FastCo >>

Studio O+A >>

2019年10月15日 デザイン

1959年に設計し、ライトの死後、弟子の John Rattenburyが1967年に完成させたそうです。
3つの寝室に3つのバスルーム、三日月型のプールがある曲線の家。
景観と完璧に調和してます。

昨年も売りに出されていたようで、買い手がつかなかったのかも。
こういう建築物を購入するのは文化財を購入するようなもので、複雑な手続きと責任が伴うようです。

くわしくはこちら
Frank Lloyd Wright’s last home is being sold at auction with no minimum >>

2019年10月7日 建築