凝りに凝った展示機器によるシンプルなインスタレーション。
フィールドレコーディングの音も良かったです。
19世紀の時代の世界観とインターネット後の世界観が静謐に詩的に展示されていて、とても美しかったです。
少しだけ懐古的に感じがありました。
その一方で、この半年くらいのインターネットで起こってることの激しさがわかる気がしました。
デンマークのbe my eyes社は、GPT-4の画像認識能力を利用して「バーチャル・ボランティア」という、送られてきた画像に関する質問に答えるアプリだそうです。
これまでにも同様のアプリはあったようですが、
「ミスが多かったり、会話ができなかったりと、市販のツールでは、私たちのコミュニティが抱える多くのニーズを解決することはできませんでした。」とのことです。
新しい機能は人間のボランティアと同レベルの文脈と理解を提供できるそうで、視覚障害者のユーザーから好評のようです。
be my eyesではこれまで、人間のボランティアのみでユーザーをサポートしていました。
ユーザーが期待するような答えを得られなかったり、人間の対応の方が望ましい場合には、ボランティアに依頼することもできるそうです。
与えられた新しいオモチャで遊んでいるだけでなく、役に立てるニーズを見つけた方が良さそうです。
New GPT-4 app can be ‘life-changing’ for visually-impaired people, say users >>
大瀧詠一のレコードジャケットで有名な、ある時代を象徴するイラストレーション。
最終日に見ることができました。
会場には若い世代が多かったです。
最近の作品と80年代の作品がありましたが、80年代の作品は手数が省略されているようで魅力的でした。
マットな質感に昭和の濃密な力強さがある感じ。
原画をBunkamuraという場所で見れたのが良かったです。
永井博 展THE JOURNEY NEVER ENDS >>
https://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/230301nagai.html
アーティストで写真家のケリー・スワンソンによるプロジェクトで、実際に販売しているようです。
シアノタイプ(青写真)で植物標本がプリントされているそうです。
いいアイデア。
シアノタイプは、ずっと昔に建築図面の複製に使われていた写真技法です。
Brilliant Botanical Cyanotypes Adorn Kellie Swanson’s Upcycled Garments >>
YouTubeの新しいCEOニール・モーハンが書簡でYouTubeの今後の方針を発表しました。
その中でAIを活用した編集機能を準備中だと伝えています。
書簡全体としては、コミュニティを大切にしながら、クリエイターに利益とツールを提供して、YouTube市場を活性化させようというストーリーのようです。
以下は、リンク先からの抜粋です。
「YouTubeは、クリエイターが視聴者と深い関係を築き、好きなことで生計を立てるためのツールをより多く提供することを支援します。」
「クリエイターが求めているのは、単にアップロードできる場所だけではありません。Shorts、ライブ、ポッドキャストなど、さまざまな分野で意欲を高めていくための洗練されたツールが必要なのです。」
「動画を改革し、不可能と思われることを可能にするような方法で、AIの力が発揮され始めたところです。クリエイターは、AIのジェネレーティブな機能によって、仮想的に衣装を入れ替えたり、幻想的な映画の舞台を作ったりと、ストーリーテリングの幅を広げ、制作価値を高めることができるようになるのでしょう。」
新CEOのニール・モーハンさんは広告プロダクトのエキスパートだったようです。
これから広告収益が減りそうなGoolgeにとっては、なんとか死守したいところでしょう。
TIME誌の表紙といえば時の人のポートレートですが、ここにChatGPTを登場させるのはおもしろいです。
このTIME誌の記事は、
「創造することが人間である。」
「そして今、私たちは仲間を得ました。」
というフレーズから始まっています。
記事を書いた二人の名前の下には「(humans)」と記載されてるのがいいです。
ピーター・サヴィルのミニマルなアイデンティティも良かったのですが、この5年から10年のファッション業界のブランディングはミニマル志向になりすぎていたかもしれません。
いいタイミングでのリブランディングで、装飾的な騎士のシンボルとセリフのロゴは、安心感と親しみを持って受け入れられたようです。
ブランド・キャンペーンの写真には、英国らしいロケーションとモチーフが登場しますが、ユニオンジャックのような政治的なイメージは避けているそうです。
一人の人物をスナップショット風に写した写真は、SNSで映えるし、ブランドが個人の価値観に根ざしていることをうまく表現してるような気がします。
Does Burberry’s redesign signal a new chapter for ‘British’ symbolism? >>
ChatGPTの生みの親のインタビュー記事。
煽っているようなタイトルですが、インタビューは真っ当で中道な印象です。
AIの未来は地獄でも天国でもなさそうです。
いくつか抜粋です。
「この分野は1つの企業にとっては大きすぎると思いますし、私はここに本当のエコシステムが生まれることを期待しています。」
「私がAIに期待しているのは「ウェブにアクセスして検索クエリを入力する体験をどう変えるか」ではなく「これまでとはまったく違う、もっとクールなやり方がないのか?」ということです。」
「AGI(Artificial General Intelligence:人の知能を完全に再現した機械)の誕生はそれほど明確な瞬間にはならないということです。いわゆるスローテイクオフという緩やかな移行になると思います。」
「もしAGIが本当に完全に実現したら、さまざまなかたちで資本主義を破壊すると思います。・・・もし本当にAGIが実現したなら、これまでとは異なる企業の仕組みが必要になるでしょう。私は、1つの会社が世の中のAIユニバースを所有するべきだとは思っていません。」
「私がOpenAIを誇りに思っていることの1つは、AGIの「オヴァートンの窓(多くの人に尊重すべきのものとして受け入れられる政治的な考え方の範囲)」を、健全だと思えるやり方で押し広げることができたということです。時に不快な印象を与えたとしても。」
「今後もオープンソースを続けていきます。」
サム・アルトマンは、メディア露出は控え目なようです。
最近はマイクロソフトとの仕事に多くの時間を使ってみたいです。
ロンドンのデザイン・ミュージアムで2023年4月7日から7月23日まで開催されるそうです。
「この展覧会は、デザインという非常に特殊な概念に焦点を当てたものです。デザインとは何か、デザインが私たちの過去と現在の状況にどのように関係しているのか、豊かな経験を提供します」アイ・ウェイウェイ
有名なコカコーラの壺や、大理石でできたトイレットペーパーなども展示されるそうです。
「過去と現在、手と機械、貴重と無価値、建設と破壊の間の緊張関係を探求する」と紹介されています。
石器時代の道具からレゴブロックまで、「遺物や伝統的な職人技に魅了され続けてきた結果」としてアイ・ウェイウェイが1990年代から収集してきた品々によるインスタレーションだそうです。
「Still Life」「Left Right Studio Material」「注ぎ口」「Untitled(磁器の玉)」「Untitled(レゴ・インシデント)」の5つで構成されているようです。
おもしろそうです。日本でもやってほしいです。
トーキング・ヘッズの歌詞っぽいタイトルもいいです。
’ai weiwei: making sense’ marks the artist’s first-ever design-centered exhibition >>
まず価格が高すぎて批判されていますが、ラグジュアリーなイメージにしているのも失敗かもしれません。
ブランドがWeb2からweb3への転換してコミュニティを構築することの難しさ・・・
なにか少しだけわかったような気がします。
よくわからないので、詳しくは記事の末尾のリンクでどうぞ。
ブランドとしては酷い結果になった印象ですが、糧になる失敗であり、学ぶことが多いケースな気がします。いまはまだ、誰もこういうことのコンサルティングはできないかも。
批判だけでなく好評もあるようです。
NFTを購入した911(実車)オーナーのブログ記事からはポルシェ愛が感じられます。
ポルシェNFT、フロア価格が上昇──発行停止による供給減が後押し >>
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