Firefox_Logo_Open_Design

Firefoxの社内デザイナーのチームによる2案だそうです。
Firefoxは非営利団体Mozillaファウンデーションによって運営されているので、通常の企業のリブランディングの発表とはアプローチが違うわけです。

著名デザイナーが登壇して新しいデザインを披露するようなセレモニーはしないようです。
なるほど、相応しいアプローチです。

個人的な感想としては・・・どちらの案もやや保守的な印象。
でも、見慣れてくると好きになるかも。

下記のブログにロゴについてのコメントが寄せられてるようです。
Mozilla Open Design >>

くわしくはこちら
Firefox is picking a new logo, and it wants your honest opinion >>

「One Ogilvy」ということで、社名も短くシンプルになったようです。
ロゴはクラシックな感じで好印象。
gi、il、vy のリガチャは「結びつける」ということのメタファーになってるようです。

ogilvy_logo

広告の父と呼ばれる創業者のデイヴィッド・オグルヴィについて >>

手掛けたブランディング会社はこちら
COLLINS >>

元記事はこちら
New Logo and Identity for Ogilvy by COLLINS >>

ロゴが変わったわけではなさそうですが、ブランドメッセージのルックスに一貫性をもたらすためにタイポグラフィ、カラー、レイアウトについてのガイドラインを定めたようです。

運用が難しそうな気もしますが、グラフィックデザインの勉強になりそう。

手掛けたのは EIGA >>

元記事はこちら
Brand New | New Logo and Identity for Adidas by EIGA >>

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adidas_typography_002

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基本的にはそんなに変わっていない印象ですが、小さく表示させるときには「アメックス」と表示させることでデジタルデバイスでの小さな表示に対応したVIになってるようです。
ここ数年よく見かけるVIリニューアルのアプローチですが、うまくデザインされているようです。

デザインの展開にもちょっとユーモアが感じられていいです。

Pentagram のサイト>>

元記事はこちら
Pentagram Gives American Express Its First Visual Identity Overhaul In 37 Years >>

americanexpress_001

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americanexpress_003

デジタルな現代に求められる要件に合わせて、細部を徹底的に見直した感じです。
マーク、フォント、カラーも細かく見直しているようです。
オトル・アイヒャー の名作に手を入れるのですから、たいへんな仕事。

鶴のマークは100周年なんですね。知りませんでした。

ブランド資産をちゃんと引き継いで、現代のために必要なことを施したという感じ。
とても美しいですが、全体的にやや痩せた感じがするのは少し残念。

くわしくはこちら
New Logo, Identity, and Livery for Lufthansa done In-house with Martin et Karczinski >>

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003_lufthansa_logo

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手掛けたのは、ミュンヘンの Martin et Karczinski という会社とルフトハンザ航空の社内デザイナーだそうです。
Martin et Karczinski >>

ルーマニアでのこと。刑務所施設の環境改善を理由にして服役中の汚職官僚を釈放するという法案が提出されたそうです。これに市民が猛反発して大きな抗議デモへ発展。
そこで建築資材会社「Primus」は、法案を撤回するなら刑務所を改善するための建築資材を無償で提供するという「Prison Fix Up」というキャンペーンをSNSで発表したそうです。

騒動に便乗した売名行為と言うこともできるかもしれませんが、SNSにおけるブランディングは良いタイミングで気の利いたことを発言するだけでなく、企業のスタンスを明確な一貫性をもって提示して共感を得ることだと示している気がします。

元記事はこちら
汚職高官の免罪を許すな!地域貢献で国民を味方につけた、ルーマニア建材メーカーのCSR >>

手掛けたのは RUSU+BORTUN というクリエイティブエージェンシーのようです。
RUSU+BORTUN >>

PrisonFixUp

フォントファミリーが「Regular」「Turbo」「Torque」という名前なのがいいです。
元のロゴは1993年に導入されたそうです。アナログでコミック的な表現からデジタルでゲーム的な表現になった感じです。とにかく若い世代と多くの接点を持ちたいというブランディングなのでしょう。
いいデザインだと思いますが、少しだけ古くてファンタジーっぽい印象。

F1のマネージングディレクターのロス・ブラウンもこのブランディングについて下記の記事でいいこと言ってると思います。
ロス・ブラウン 「古いF1ロゴは象徴的でも記憶に残るものでもない」>>

Wieden + Kennedy London の Richard Turley さんのチームが手掛けたそうです。
W+K London | Formula 1 – Unleashed >>

一度だけ鈴鹿サーキットでF1を観戦したことがあります。走っているF1マシンの空気を震わす圧倒的な存在感は決してデジタルではなく暴力的なほどリアルで、命を懸けているドライバーがいることも含めて鮮烈でした。

元記事はこちら
FORMULA 1 UNVEILS NEW IDENTITY BY WIEDEN + KENNEDY LONDON >>
新しいロゴの展開イメージと、Wieden + Kennedy London 社内でのデザインアイデアも見られます。
なかなかおもしろいです。

F1_type_Regular

F1_type_Turbo

F1_type_Torque

kentucky_fried_chicken

海外のケンタッキー・フライド・チキンは2015年から Wieden + Kennedy がブランディングを手掛けていて、カーネル・サンダースをキャラクターにしたCMなどが制作されているそうです。

このブランディングを手掛けるにあたって、まず Wieden + Kennedy のスタッフはKFCのアーカイブを訪れたて、カーネル・サンダースが白黒テレビに印象的に写るために白いスーツに黒いネクタイさらには白いヒゲにしていたり、ラジオやレコードやハロウィーンの衣装まで、フライドチキンを売るためには何でも取り入れていたことに感銘を受けたそうです。
経営者や創業者は、そういうことが自然とできるものなんでしょうか。

Wieden + Kennedy の手掛けたブランディングのポイントは「KFC」と略されていた名前に 「チキン」という言葉を取り戻すことだったそうです。
なるほどー。

W+K Brought Back Colonel Sanders After Discovering He Was a ‘Master Jedi of Branding’ for KFC >>

brand_in_memory_apple

brand_in_memory_seveneleven

brand_in_memory_adidas

20歳から70歳の156人のアメリカ人が、思い出しながら描いた有名ブランドのロゴだそうです。
30分かけて10個のロゴを思い出してもらったそうです。

だいぶ面白いことになってます。

ほとんど思い出せてないようにも見えますが、色は間違えないようです。
ブランドの認知には、形態よりの色彩のほうが大切なのかも。

元記事はこちら
Famous logos drawn from memory | Logo Design Love>>

Brand in Memory
10 iconic logos. 156 Americans. 80 hours of drawing from memory. >>

edo_kanban

どちらも「売る」というゴールに向かって「成功」と「信頼」のオーラを醸成すべく、創意工夫で人の目を惹き付ける努力を続けてます。

サンディエゴの Mingei International Museum で
「Kanban : Traditional Shop Signs of Japan」という展示をやっていて、現代のブランディングとの共通点についての記事です。

時代背景が違えばブランディングの文脈も違ってくるはずなので、現代と同じ視点で見るのは正しくないかも。それでも、江戸のブランディングにはみんなで楽しむ「他愛ないユーモア」があったような感じがします。
それに比べると現代のブランディングは社会問題の重責をひとりで背負って立ち、自画自賛してる感じかも。

サンディエゴの Mingei International Museum
Kanban : Traditional Shop Signs of Japan >>

元記事はこちら
The Forgotten Genius Of 17th Century Japanese Branding >>