ライプニッツとか読んだことないので作品の本当の真意が把握できている確信がありませんが、おもしろかったです。なぜか遠い昔の学生時代の友人の部屋を思い出しました。
メッセージではなく思索をその軌跡とともにそのまま提示する作品のようで、哲学や文学をテーマにして参照したテキストや画像の洪水のようでした。雑多で豊かな物語に囲まれる感じ。
こういう雑多で魅力的な情報が溢れかえるおもしろさは、雑誌や書籍からインターネットに移行していった気がします。そしていまインターネットもまた様子が変わってきている感じがしています。
ロンドンのバービカン・センターの「AI: More than Human」という展覧会の入口に設けられたインスタレーション。
訪問者の動きを学習して形態を進化させるようです。最終的には47000のバリエーションになったとか。
手掛けたのは、Universal Everything というメディアアート・デザイン・スタジオ。
他の作品も素晴らしいです。
元記事はこちら
Universal Everything Creates Interactive Digital Installation for Barbican >>
若い作家さんかと誤解していましたが、大阪万博のパビリオンも手掛けた50年近いキャリアのある方でした。
ロマンチックなモチーフの霧ではなくてノズルの技術開発などテクノロジーのチャレンジを伴う作品でした。ビデオ・アートやメディア・アートの先駆けの作家さんでした。
霧の風景を観賞するというよりも、霧に包まれる体験の楽しいインスタレーションでした。
最初の展示室では世界各地でのインスタレーションの美しい霧の映像が大きなスクリーンに映し出されていました。
おもしろかったのは設置されたスピーカーから「シュー」という噴霧ノズルの音が流されていて、たしかに、この音がないとこの展示の意味は違ってくると思われます。
後半の展示の《ユートピア Q & A 1981》(1971) では、1971年の10年後の未来がどうなっているのかを世界4都市をテレックス通信で繋いで討論した記録が展示されていました。そこには現代社会に繋がるビジョンがある気がしました。
別の機会があるなら、ぜひ夏の季節に自然のなかで見たいです。
水戸芸術館での展示、もう終了なので見てきました。
繊細で密やかで、思ってたより来場者が多かったです。
自然光の移り変わりによる作品の見え方の変化を観察して体験するような居心地よい展示でした。
できれば来乗客がほとんどいないガラガラの会場で、ひとりで2時間ほど見ていたい感じでした。
内藤 礼―明るい地上には あなたの姿が見える|水戸芸術館 >>
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=501
メディア・アーティスト Refik Anadol さんの作品
ARで「データ・スカルプチャ」っていいコンセプト。
どうやってるのかよく解りませんが、なんかスゴいです。実物見てみたい。
被験者に特定の思い出を思い出してもらって、そのときの脳波を計測したデータからビジュアライズしているようです。
解説があるのですが、難しいことが英語で書いてあるのでよく解らないです。
日本でも展示してほしい。
くわしくはこちら
Behance >>
ポーランドとドイツのアーティスト、カリーナ・スミグラ・ボビンスキーさんの『ADA』という作品。
心地よさそうです。
居合わせた人たちの体験をともなう作品だけど、まったくのアナログで成り立ってるのがいいです。
色がないのも好み。
日本でも展示すればいいのに。
私たちが日々撮り溜めている画像は、忘れられて消えて行くだけのデータなのかも。
ちょっと90年代的な感じもするけど、デジタルデータのありかたとその価値についてあらためて考えさせられる作品。
映画のブレードランナー2049でも「失われた記録」というテーマがあり、そこには生死とか自我とか転生とかのテーマがあったのを思い出します。
“私たちはデジタルオブジェクトが消え去るのを望んでいませんでした。
それらを保存したい場合は、今日作成したデジタルオブジェクトを今後もレンダリングできるようにする必要があります。” ヴィントサーフ 元Googleの副社長
気になるのは、どうゆう仕組みでセルフィー画像が黒い粒で表示されて、そのあと黒い粒がこぼれ落ちるようになってるのか・・・もしかして、画像の表示はディスプレイで、黒い粒はただ排出されてるだけかな? そうではなさそう。
ワルシャワ国立民族学博物館 で展示されたそうです。
制作したのは『Pangenerator』
http://www.pangenerator.com
ほかの作品もすばらしいです。
元記事はこちら
Watch These Selfies Decay While Pondering Your Mortality
いい展示でした。
昔、同じ横浜のトリエンナーレで巨大なドレスの展示を見ました。
その後、新宿で廃墟の病院のようなインスタレーションも。
どちらも痛い感じを伴う作品でしたが、
今回はもっと穏やかな詩情が感じられる展示。
おすすめです。
ハイテクイメージングツールじゃなくて、水彩とインク。美しいです。
描いているのはエボラウィルスのようです。
エボラウィルスはコンピューターグラフィックで描くには複雑すぎるらしいです。
コンピューターグラフィックで描くために歪曲されて省略されて解りやすく処理されていることもあるでしょう。
データから描き出されるからといって、コンピューターグラフィックは正確だと言えるでしょうか?
観察して、正しく理解して描くことの意味を思い知らされる感じです。
以前にも話題になってた『humans since 1982』の「A million times」新作インスタレーション『A million times』
かっこいい。そして、頭いいなー。
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