秀逸です。感染はどのように拡大するのか、対策によって感染拡大はどのように抑制されるのか、をパーティクルでシミュレーションしてます。
時間経過で健康な人の数、感染者の数、回復した人の数 の変化を把握できるインフォグラフィック。
説明文がわかりやすいです。
なにより世の中の役に立つグラフィックです。
p5.jsを習得して、こういうインフォグラフィックとこういうコンテンツを制作したいです。
コロナウイルスなどのアウトブレイクは、なぜ急速に拡大し、どのように「曲線を平らにする」ことができるのか | The Washington Post
テーマは「♡」 1,377点の応募からグランプリ1点と優秀賞3点が決まったそうです。
テーマのとおり素敵な感じのデザインが受賞してます。
時代を反映して、サステイナブルに配慮したコンセプトが選ばれています。
ユーザーと物語を共有して、ユーザーのファンタジーを満たすような・・・そういう要素が盛り込まれているのが人気のようで、文具やプロダクトだけでなく、いろいろな分野の「デザイン」がそういう方向に向かってる気がしています。
それは時代に則したデザインの方向なのですが、例えば、それは「文具のデザイン」なのか? という気もしてます。
2019年度は日本の広告史に残る1年だったのかも。ネット広告費はマスコミ四媒体合計の広告費に迫る勢いです。
その広告費の大半はGoogle、facebook、LINEなどのプラットフォームのものということでしょうか。
宣伝会議の記事なので「マス四媒体由来のデジタル広告費」という項目がありますが、インターネット広告費全体に占める割合の低さを見ると、統計の項目として取り上げるのが不自然なほどです。
「長年蓄積してきた非デジタル領域でのコンテンツ制作やユーザーへのリーチ(到達率)に関する知見が、デジタル領域においても広く活用されている。」となってますが、そういうコンテンツ制作に充分な費用や時間が充てられているかは疑問です。
ブランドのデジタル化に対応して、オンラインでのタッチポイントに対応しようということだそうです。
黒を廃して透明にする・・・という方向性は企業アイデンティティのトレンドに合ってる気がします。
タイポグラフィとしても透明ロゴとして見やすいように「M」と「W」が変更されてます。
背景がある場合の「透明ロゴ」と背景がない場合の「不透明ロゴ」の2タイプがあるようです。
そのバリエーションはいらないような気がしますが、BMWの本国のサイトはちゃんとルール通り運用してます。
BMWのサイトは20年くらい前から世界統一の厳格なビジュアル・ルールを運用してきたので、多少扱いの面倒なロゴでも問題ないのかも。
その厳格なビジュアル・ルールにロゴの背景色が規定されていて、ウェブサイトでは奇妙な下地の上にロゴがありました。そういうルールを見直したのは素晴らしいです。
ブンランドアイデンティティはその運用面にこそ、イデンティティの改善点を見つける手掛かりがあると思います。
BMW Deutschland >>
https://www.bmw.de/
元記事はこちら
Brand New: New Logo for BMW >>
https://www.underconsideration.com/brandnew/archives/new_logo_for_bmw.php
HORNBACHのPRムービーです。日本だったらワークマンとかですぐにでもやりそう。
日本でワークマンとこんな企画でコラボできるアーティストは誰か考えてみるとおもしろいです。
HORNBACHは人種差別的な表現の炎上CMをやった会社。(このときのCMは意図的だったと思われます)今回のキャンペーンにも何か意図があるのかも。
こちらでこの作品の作り方をpdfで紹介してます。
Safety Jackets Zipped the Other Way by HORNBACH and Ai Weiwei >>
元記事はこちら
Hornbach Teamed With Ai Weiwei for Contemporary Art You Can Build On Your Own >>
【関連記事】
アイ・ウェイウェイによる監視社会をテーマにした新作インスタレーション『HANSEL & GRETEL (ヘンゼル&グレーテル) 』>>
より公平なシステムのために、デザインが果たせる役割についての記事です。
米国では裁判が始まるまで容疑者が拘留されるできかかどうかを「釈放査定」というアルゴリズムで裁判官が決定するそうです。この決定過程はわかりにくく、不透明で、公平さを欠いていたそうです。
そこで、「法廷とニューヨーク市が不必要な公判前拘留を減らすよう支援する」するために、ウェブサイトのインターフェイスをデザインし直したそうです。逮捕されたとき拘留されるかどうかの「釈放査定」の過程をシミュレートするコンテンツも提供されているようです。
このリデザインには、4つの原則を用いたそうです。
(1)言語を簡素化し専門用語を最小限にします。
(2)明確な情報階層とインタラクションにより、シンプルさと効率性を強調します。
(3)情報を適切に分割して、ユーザーエクスペリエンスの工程を構築します。
(4)明確な”サインポスト”でユーザーをガイドします。
どれも情報アーキテクチャの基本のようにも思えますが、それによって「公平」「公正」「透明性」がもたらされるのですから、すばらしいことです。
New York City Criminal Justice Agency >>
手掛けたのは Hyperakt というデザイン・エージェンシーだそうです。
いい仕事してる感じがします。
Hyperakt | Design to shape our future >>
元記事はこちら。リデザインの過程が紹介されています。
The justice system is a black box. Can this redesign make it more transparent? >>
東南アジア的な「神話」「伝統」「霊性」「儀式」「社会との関係性」などのテーマとデジタル・テクノロジーの取り合わせが混沌とした感じで心地良かったです。
中心主義とか絶対的価値観とかから離れた視点のデジタル・アート作品。
東南アジア的な文化や思想と、手法としてのデジタルが持ち合わせている柔軟さは相性がいいみたいです。
展示作品でちょっとおもしろかったのは、抽象画のようなチャート図の絵画ですが、仮想通貨のマイニング・プログラムを実行するRasberry Piが組み込まれていて、絵画が自分で自分の価値を高めるアイロニーになってました。
展示作品については、下記のURLで紹介されてます。
タイポグラフィの常識が勉強できそう。
「Topics」「Formats」「Typefaces」の分類も圧巻。
アイルランドのデザイナー James Cullenさんによる、2010年から続くタイポグラフィの公開アーカイブだそうです。
元記事はこちら
‘Fonts In Use’ Identifies Typefaces Of Real-World Items For Your Inspiration | DesignTAXI.com >>
「デザイン・ビジネスは、デザインがビジネスもらすほどの利益を得たたことがありませんでした。 ベンチャーキャピタルののチューズデイ・キャピタルと提携することで、フロッグはそれを変えたいと考えています。」
フロッグ・デザイン社長 Andrew Zimmerman のインタビューです。
かつてフロッグ・デザインは、Oculusという会社のVRヘッドセットに関する知的財産権を放棄するように求められたことがあったそうです。
フロッグ・デザインはOculus社のVRヘッドセットのデザイン・コンサルティングをしていました。
フロッグ・デザインの優れたデザインのもたらした価値によって、Oculus社はfacebookに20億ドル(!)で買収されましたが、フロッグ・デザインが受け取ったのはデザインコンサルティング料の20万ドルだけだったそうです。
Andrew Zimmerman 社長はこういうビジネスを問題があると考えているそうです。立派な社長だと思います。
そこで、フロッグ・デザインは、チューズデイ・キャピタル社と提携して、ベンチャー企業への投資ビジネスに参入することにしたようです。
フロッグ・デザインはチューズデイ・キャピタルによるベンチャー投資の利益の一部を受け取り、チューズデイ・キャピタルはベンチャー企業にフロッグ・デザインによるコンサルティングを無料で提供できるようになるそうです。
ベンチャー企業からすれば、チューズデイ・キャピタルからの出資を得られれば、フロッグ・デザインによるコンサルティングも受けられるということのようです。
(※ここまでのなかに、いくつか英文からの読み間違いがあるかも・・・)
とてもいいことのように思えますが、ベンチャー企業がこれから取り組む自分たちのビジネスにコンサルタントを受け入れるかどうかは、微妙な気もします。
フロッグ・デザインというブランドがあるからこそできるビジネスモデルではありますが、世界中の有名なデザイン会社がAccentureなどに買収されていることを考えると、これからデザイン会社が独立してビジネスを続けていくためのビジネスモデルのようです。
元記事はこちら
Exclusive: Frog and Tuesday Capital unveil new partnership >>
【関連記事】Frog Design の創設者 Hartmut Esslinger のデザイナーへの5つのアドバイス
【関連記事】『未来のデザインの3つの波と、それにどう乗ってくか』というfrog design の Mark Rolston による記事
個人的には服よりも、おおらかで乾いた感じのドローイングが魅力的でした。
会場はとても混んでいて、グッズ売り場も大盛況でした。
信者といえるようなファンを多く持つ強力なブランドだというのがよくわかります。
オシャレで「ファンシー」ということだけでなく、ものづくりとしてのリアリティが伝わってくる展示でした。
ミナペルホネンのものづくりは、21世紀のデザイナーが目指すべきところなのでしょう。
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