マイラ・カルマン、ポーラ・シェア など有名グラフィックデザイナーが参加してます。
先日観た ディーター・ラムズのドキュメンタリーのなかに出てきた「セレブ・デザイナー」という言葉も思い浮かびますが、いまできることをやるのは善いことのようにも思えます。
それぞれのグラフィックは下記のリンクで見ることができます。
21 #CombatCovid Posters From Paula Scher, Maira Kalman & More >>
1993年から3年間のプロジェクトだったようです。
PDCAの手法が未熟な子供の遊びに思えてきます。
18世紀創業の伝統的なKPMのクラフトをどのように現代に転換するのか。
というプロジェクトだったようです。
「手で創る」ことを前提としながらも、手作業の実行時間を最小限にすることを目指したようです。
リサーチして、研究して、「壊す」ことまで含めた実験をしていること。
「印刷された装飾は手作りといえるのか」というようなテーマも検討したそうです。
エンツォ・マーリが考えたこと、取り組んだこと、実践したこと、どれも理にかなったアプローチに思えます。
ずっと前にエンツォ・マーリの「プロジェクトとパッション」という本を読んだ時はあまり理解できなかったのですが、少し理解できた気がしました。
元記事はこちら
enzo mari design history: craftsmanship as utopia, porcelain vases and decoration for KPM >>
オンボーディングとは、利用者や加入者がいち早く使い方に慣れて習慣的に利用できるよう導くための機能やコンテンツ、またそのようなプロセスのことです。元記事は長文ですが、よくまとまってる気がします。
はじめて無料トライアル版を使ってみたユーザーをどのように定着させるのか、そのためにオンボーディング段階でどのようにユーザーと永続的な関係性を構築するのか、その方法を解説してます。
新しいサービスやプロダクトの有用性を信じてリリースしても、ユーザーはそれを理解しないし、ユーザーにはもっと大切な関心事があることを前提として考えるべきだそうです。
ユーザーの目的を明確にして、適切なガイダンスを提供することは当然として・・・
懇切丁寧なガイドを提供するだけでなく、ユーザーが自ら行った事に対して素早く適切に結果を提供することが重要なようです。
ユーザーを「不確実」と感じるような状態にしない事が、ユーザーのエンゲージメントを維持することに繋がるそうです。
さらに、ユーザーに段階的な目標を与えて「ご褒美」をあげたり、アクティブなユーザーには「お墨付き」を与えることも有効とのこと。(個人的には嫌いな手法ですが・・・)
48時間以内にオンボーディングを完了しないユーザーは顧客として定着する可能性は低いそうです。
無料公開中の『Rams』がとてもおもしろかったので、アートとデザインの映画を予告編でオススメしてくれる記事をご紹介。
古いものも多いですが、この機会に見返す価値はありそう。
オススメ映画の記事は下記のリンクからどうぞ
19 Art and Design Movies to Watch in Quarantine >>
個人的には、マルジェラの新しいドキュメンタリー映画も見たいです。
映画製作者のGary Hustwitさんが、世界的なコロナ危機に際して、ドキュメンタリー映画を無料で公開してくれています。
4/7〜4/14はディーター・ラムズのドキュメンタリー映画『Rams』です。
感謝です。週末にじっくり見たいです。
https://www.ohyouprettythings.com/free
売ってるTシャツも欲しくなります。
サイトのドメインもカッコイイです。
バルセロナの写真家Xavi Bouさんの作品。
うねるようなムクドリの群れの動きの映像作品。
複数の画像を組み合わせているそうです。美しいです。
疲れるニュースが多いときにいいです。
10年以上の紆余曲折を経てインスタントフィルムのポラロイドカメラが「Polaroid Now」として復活したそうです。ブンランド・アイデンティティもかつてのポラロイドのようにカラースペクトルです。
インスタントフィルムの技術を信じて存続させようと10年以上取り組んだ The Impossible Project の情熱に拍手です。
ポラロイドカメラが復活、新モデルPolaroid Nowが登場 >>
Polaroid goes back to basics with its new identity | Creative Review >>
2000年からの週ごとの米国の失業手当の請求件数のチャートだそうです。%ではなく実件数での推移のチャートです。
チャートを正しいスケールのまま表示させるために、新聞紙面のレイアウトを変更しています。
結果として、非常時であることを力強く伝える紙面になってます。
リーマンショックが比較にならないことがよくわかります。
The most powerful single image of the COVID-19 crisis yet >>
経営者の理解も大切ですが、デザイナーが自分の得意分野に逃げ込むことなく、企業活動に対してデザイナーとしての職能を拡張させていく必要もありそうです。
経営者向けとしてはいい内容だった気がします。
デザインにおける倫理観のようなことについても触れておくべきだった気もします。
下記のリンクに2つの公表資料がpdfで用意されています。
データの視覚化は複雑な情報を理解しやすくすることですが、視覚化のためのデザインがユーザーの解釈と結論に影響を及ぼさないように、そのデザインに至った文脈がわかるデータソースを提示すべきだそうです。
また、データの不確実性も考慮すべきとしています。
「事実をフィクションから分類し、過剰な不安を避けて、そして何よりも情報過多のこの時代に正確に通知され続けるように願っています。」
【1】
元データの収集方法が変更されることがあります。これがチャートのスパイクとして現れます。
チャートに使用されるデータの定義は一貫している必要があります。
【2】
データは毎日増えています。新たな知識も増えています。過去に作成したチャートが正しくなくなることがあります。
参照元を明らかにして、不確実性について注記をつけておく必要があります。
【3】
国や地域で人口規模、政治環境、保健システムは異なります。
コロナウイルスの死亡率などの数値を世界全体で平均したり一般化することはできません。
視覚化から導かれる結論に注意してください。
【4】
感染のリスクを伝えるためには、よりローカルな地図にマッピングすべきです。
また、世界地図には緯度による面積差があるので、地図の塗りつぶしよりもバブルの大きさで視覚化したほうが適切です。
【参考】Mapping coronavirus, responsibly >>
【5】
デザイナーはチャートの見やすさシンプルさを大切にしますが、それよりも、パンデミックの状況で情報を伝えていることに配慮すべきです。
センセーショナルに恐怖を煽るようなデザインをせず、適切な注釈で必要なコンテクストを提供すべきです。
【参考】17 (or so) responsible live visualizations about the coronavirus, for you to use >>
【6】
パンデミック初期のデータは不確実性が高いことに留意する必要があります。
たとえば、致死率のデータが時間とともに大きく変化することも有り得ます。
【7】
コロナウイルスを他の病気と比較することは困難です。コロナウイルスについてのデータはまだ不確実です。
過去の他の病気との不正確な比較をすることで、コロナウイルスを過小評価したり、対策やアドバイスを無視することに繋がらないようにすべきです。
【8】
いくつものデータソースが公共資産として提供されています。それらのデータソースは人によるもので、それを元にしたチャートも人によるもので、そのチャートを見るのも人だということを忘れないでください。
情報を拡散させる前に、データソースを確認してください。
【参考】What if Data Wasn’t Data? Spoiler Alert, it isn’t.
パンデミック状況下のインフォグラフィックのガイドとしてだけでなく、現代のグラフィックデザイナーの課題でもあると思います。社会状況を理解して適切に配慮したデザインができることが求められている気がします。
そういうセンスを持ち合わせていないと、クライアントにもダメージを与えかねないし、世の中に害を及ぼすことになる時代かも。
元記事はこちら
A complete guide to coronavirus charts: Be informed, not terrified | Fast.Co DESIGN >>
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