Googligication

英語の微妙なニュアンスがちょっとわからないけど、おもしろい記事。
簡単なことや何度も経験・実践していることもGoogleで調べていませんか?
インターネットなしで、思い出すことができるでしょうか?
記憶の関連性は保持されているでしょうか?
インターネットは私たちのメンタル・プロセスをどのように変えているでしょうか?
Googligication(グーグリフィケーション:グーグル化)に対抗する脳の使い方についての話のようです。

以下は抜粋の意訳です。(すこし違ってるかも・・・)

■注意力が散漫になる理由

認知心理学者は「注意」を「残りを無視しながら一部の情報に選択的に集中すること」と定義します。
何にも注意を向けられない気がする理由は何でしょうか?

脳にとっての砂糖やコカインのように、インターネットは注意を引くための不自然に強力な刺激です。
これは前例のない量の情報をほぼ一定に提供し、自然界の小から中規模のソーシャルネットワークで機能するように設計されたシステムに大量の需要をもたらしています。
退屈から逃れようとすることと、情報を逃すことを恐れることの組み合わせにより、ほとんどの人は必要以上のことをするようになりました。

インターネットからあなたの注意を取り戻そうとすることは、インターネットとの戦いではありません。これは、インターネットによって可能になった生産性の非人間的なペースに取りつかれている社会との戦いです。

沈黙、内在性、および深い思考のために時間をかけることが、おそらく私たちのオンライン生活への不利な適応を逆転させるために最適なあなたの脳の使い方です。

デフォルトモードネットワークとして知られている脳ネットワークは、創造性と想像力に関連しています。ライトスイッチに例えると、タスク指向ネットワークが遮断されるたびにデフォルトモードネットワークが点灯します。したがって、あなたとインターネットが常に「生産性」を発揮している場合、デフォルトモードネットワークはオフのままです。

自分が退屈であることを許可する必要があります。
カレンダーに「何もしない」と書き込んでおくべきのようです。

■何も思い出せない理由

Googleはあなたの記憶の中の事実認識の能力に変化を及ぼしているかもしれません。
ひとの記憶には
セマンティック記憶(意味記憶)
プロセデュラル記憶(手続き型記憶)
トランザクティブ記憶(関連性の記憶)
などがあるそうです。
とくに重要なのはトランザクティブ記憶です。

セマンティック記憶はインターネットで世界中で共有されてGoogleで検索できるようになりました。
オンラインで事実を検索した人は、百科事典で事実を検索した人よりも速くそれらを見つけましたが、情報を思い出すことができませんでした。インターネットで学習した事実は脳内での組織化が不十分であるため、想起がより困難であると推測しています。
(これは、マーケティングについてもあてはまることのような気がします!)

これはGoogleのせいではなく、インターネットの性質にすぎません。
多くの場合、人々はデータの海に漂っているデータの小片、または正しいと思うデータを拾い集めます。
それらのデータの間には関連性はなく、あなたが望んでいる結果との関連性もありません。

私たちの脳内の事実は、関連する概念、ストーリー、または全体的な認識のネットワークを通じて、さまざまに編成されます。
新しい事実を学ぶと、あなたの脳はあなたが知っている他のすべての知識と関連づけます。関係性をきつくするほど、学習した情報を思い出す可能性が高くなります。
事実をよりよく覚えたい場合は、新しい事実を、新しい事実が住むための小さな文脈上の「巣箱」を作成します。
数分ごとに一時停止して、今読んでいるものを検討し、すでに知っていることに関して考えてください。

これらがあなたの記憶のグーグル化と戦う方法です。
ハイテク企業がより強力なソリューションを思い付くまで、それはあなたができる最善の方法かもしれません。

元記事はこちら
How to Think Without Googling >>

2020年2月11日 アイデア

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味わい深いイラストの見応えあるギャラリーです。
15世紀のものまで含まれる膨大なコレクションが高解像度で無料ダウンロードできるようです。

すでに10年以上前から公開されているようですが、知りませんでした。
今後さらに増えていくようです。

FlickrとInstagramでも公開されています。

Biodiversity Heritage Library >>

ダウンロード方法の説明 >>

Flickrはこちら >>

Instagramはこちら >>

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150,000 Botanical and Animal Illustrations Available for Free Download from Biodiversity Heritage Library | Colossal >>


アマゾン「Before Alexa」


コカ・コーラ エナジー「The Dots」


グーグル「Loretta」


フェイスブック「Ready to Rock?」

30秒の放映で6億円ともいわれるスーパーな広告枠での、ちょっとおもしろかったCMをピックアップ。

今年は社会的なメッセージ性よりも、個人の小さなストーリーを皮肉やユーモアで見せる演出が多い気がします。

元記事はこちら
Here are all the Super Bowl commercials that will run this year >>

イスラエルのプライバシー関連のスタートアップ企業『D-ID』のサービスだそうです。
どういう技術でネット上や防犯カメラの動画を「再合成」するのかわかりませんが、ヨーロッパのGDPRを曲解したうえで違反してるサービスだと議論を呼んでるようです。

「D-ID独自のアルゴリズムは、最先端の画像処理とディープラーニング技術を組み合わせて、特定の写真を保護されたバージョンに再合成します。 D-IDで保護された写真は、反顔認識ソリューションとして機能し、顔認識アルゴリズムでは認識できません。 しかし、人間は違いに気付かないでしょう。 」

B級SFのようなテクノロジー・サービスですが、マーケティングとか世論形成とかで悪用されそうな気もします。
悪用されていることに気づくことすらできないかも。

元記事はこちら

D-ID >>

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「日本の若手作家の作品を中心に、現代美術の一側面を切り取り、問いかけや議論のはじまりを引き出すグループ展」ということですが、「東京都」「2020年」ということで、オリンピックに関連づけられる展示が多かった気がします。

ファッション・レーベル PUGMENT によるSFっぽい設定での「復興」「代々木」「言語」「衣服」といったストーリーとプリントTシャツという作品の関連づけがとてもおもしろかったです。

どの作家もロマンチックなストーリーが組み立てられていて、作家の「行為」が視角的で美しい作品に結実していました。その一方で現在の社会とか課題への関与はやや薄い感じで、もっと攻めた企画のMOTアニュアルも見てみたい気もします。

東京都現代美術館がリニューアルされて初めて行きました。
もともと好きな美術館なので、あまり変わっていない印象でよかったです。
昔は辺鄙な場所にある美術館というイメージでしたが、最近は周辺がオシャレエリアになりつつあるようです。

MOTアニュアル2019 Echo after Echo:仮の声、新しい影 >>

2020年1月27日 アート

すごいプレゼン。映像と完全にシンクロしてます。パフュームみたい。
建築家っていろいろできないといけないようですね。

都市計画は建築だけでなくさまざまなデザイン分野にとって、理解しておくべき重要なテーマになるらしいです。
このトヨタのプロジェクトはそのスケールの大きさだけでなく、とても野心的なデザインプロジェクトだと思います。

Woven cityがうまくいって、そのプロセスが公開・共有されたら、日本企業のデザインは大きく進歩するかも。

Bjarke Ingels Group >>

トヨタ、「コネクティッド・シティ」プロジェクトをCESで発表 >>

2020年1月22日 建築

前回のバリエーション。p5jsでバリエーションを試してみるのがおもしろいです。
すぐに試せて、思いがけない結果に翻弄されるおもしろさ。

大きいサイズはこちら>>

2020年1月19日 その他

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Patrick Tresset の作品を見たくて行ってきました。
ロボットでポートレートを描くデモを見ることができなかったのは残念でしたが、インスタレーションとしてもいい佇まいでした。

展示全体としては、期待していたものとは少し違ってましたが、おもしろかったです。
有機的でカオスな都市計画や建築のコンセプトの展示は森ビルっぽい感じ。

ここのところ、現代美術で「未来」をテーマにした展示に、ややアナクロな印象を受けます。
なぜなのか、よくわかりませんが、美術館で展示するという形式そのものが「未来」を描くには相応しくなくなってる気もします。

未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか >>

【関連記事】描いている途中のスケッチをAIが解釈してリアルタイムでリアルな画像として描画する

2020年1月15日 アート

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「ディープ・フェイクは権力者の新しい武器になります。権力のない人々が腐敗を示すために提示しようとしている証拠を『それはフェイク・ニュースだ!』と言えるようになることです。」 

ディープ・フェイクが簡単にできるようになるとニセモノであることを立証するために膨大な手間とコストが掛かるようになるそうです。
でも、本当の問題は、本物を本物であると証明するためにはさらに膨大なコストが掛かること。
さらに、本物を一般大衆に本物だと認識してもらうことが著しく困難になることだそうです。

メディアリテラシーが大切とされますが、ディープフェイク後の社会では、自分が受け取る情報のすべてを疑ってみる必要があるようです。

情報の検証をユーザー負荷にしないように、「オリジナル」であることを立証できるインフラが必要になるのかもしれません。ブロックチェーンとかがもっと利用されるようになるのかな。

The biggest threat of deepfakes isn’t the deepfakes themselves | MIT Technology Review>>
https://www.technologyreview.com/s/614526/the-biggest-threat-of-deepfakes-isnt-the-deepfakes-themselves/

社会・経済・テクノロジー・デザインを俯瞰していて説得力あります。
悲観的だったり教訓的だったりすることなく、現状を観察して、捉え直して、再考して、よりよい状況へ向かうための予測になっていると思います。
知りませんでしたが、2019年には日本にもFjordのスタジオができたそうです。

以下は気なった箇所を抜粋した意訳です。間違っているかもしれません。

■Many faces of growth(多面的な成長)
企業の「成長」を定義し直す傾向を予測しています。
「顧客価値」「従業員への投資」「株主価値の提供」よりも「多様性と包括性」の育成が第一義になりつつあるそうです。
それは顧客にも従業員にも株主にも適用されるテーマであり、多様なステークホルダーとのさまざまな価値の「成長」を測るための指標が必要になるそうです。

■Money changers(お金が変わる)
お金の体験が変化しています。ここには多くの新製品と新サービスの機会が生み出されます。
指紋や顔認証の支払い、レジのない小売店、Apple Card などの環境で新しいユーザーエクスペリエンスが提供されつつあるそうです。

■Walking barcodes(5Gの普及と身体による認証)
顔、指紋、網膜などがデジタルで読み取られるようになって、私たちの身体は私たちのシグネチャー(認証)になりつつあります。
ここにはプライバシーやセキュリティの問題もあります。
2020年以降の5Gの普及を背景にして、これらを利用したインターフェイスを再考する必要があるそうです。

■Liquid people(流動的な人々)
消費者や従業員の要望やニーズは流動的になるそうです。
健康、精神衛生、ウェルビーイング、気候変動などへの関心の高まりを背景にした彼らの文脈を理解して、彼らの価値観をサポートする消費体験が望まれているそうです。
さらには、「顧客」「従業員」の枠を超えて製品・サービスを再考することが提案されています。

■Designing intelligence(AIとのコラボレーション)
企業のAI導入が自動化のステージから人間とのコラボレーションへ進むそうです。
AIはシミュレーションや意思決定支援などのより複雑な活動に適用されるようになりイノベーションを加速します。
AIを戦略的な意思決定プロセスにどのように組み込むことができるか。
AIと人間はどのように分担できるのか。
AIと人間のインターフェイスはどのようにデザインされるのか・・・。

■Digital doubles(データ上の人格)
新しい「エージェント・サービス」としてのデジタル上の別人格を、ユーザー自身が管理するようになるそうです。
(これについては、意味するところがよくわかりませんでした。)

■Life-centered design(すべての生物の デザイン)
ユーザー センタード デザインは利己的になりすぎていて、デザインの重点を切り替える必要があるそうです。
すべてが何らかの形で他のすべてに影響します。デザインはその影響を考慮する必要があります。
口先だけでなく、すべての分野で「害を及ぼさない」ようにしてください。

昨年と同様に、デザインの取り扱うテーマの領域拡大と、デザインの及ぼす影響範囲の認識についてのメッセージが見てとれます。
昨年に比べると、企業寄りで現実的な予測になった気がします。Fjordというよりもアクセンチュアの色合いが濃くなった感じ。

Fjord Trends 2020 >>

【関連記事】より良い未来のためのデザイントレンド予測『Fjord Trends 2019』

2020年1月8日 デザイン