Audiの安全運転キャンペーンとしてフリーで提供されてるjsファイル。
htmlに読み込ませておくと、時速20km以上で移動している場合には「あなた、運転中ですか?」のアラートが表示されて「違います」をタップしないとそのページが表示されないそうです。
jsファイルとその働きをキャンペーンとして成立させてるのがいいです。しかも世の中の役に立ってる。
下記のサイトでは、Audiの安全技術もちゃんとアピールしてます。抜かりないです。
元記事はこちら。
これは斬新!運転中の“ながらスマホ”を強制的にやめさせるHTMLコード >>
もっと勉強しないと・・・。
月1度の頻度で執筆を続けている宮坂です。前回前々回と、外に視点を向けて執筆しているということもあるため、時間が許す限り今日は少し自分の事についても触れてみたいと思います。
大学では油彩を専攻していた事もあって、数年前から現在に至るまで、
(1)嗜好色の実践的研究
(2)クローム顔料による特殊メディウムの制作
(3)光、水面のゆらぎ、温度、湿度、香り、音が画面から沸き立つような
現象に感化される知覚を頼りにした「新感覚の油彩」を手探りで研究しています。
最近のモチーフはシャボン玉などの干渉膜や油膜、ミルククラウン等が挙げられますが、
その裏付けには幼児のような視点で日頃から制作していることが大きく関与しています。
女性は質感や色彩を好み、男性は空間認知に長けているという事を1986年の皆本二三江さんの文献や私の周りの研究者も述べており、性差があるようで、とくにモチーフに人を描く事は女性が男性の2.5倍、この傾向は美術制作を日頃からしている専門家から幼児まで、あまり変わらないという事が皆本氏によって研究されていました。[1]
現在私が気になっていることの一つに、「夢」の色彩があります。
ここでの「夢」とは人が眠っている時によくみる夢のことで、「モノクロ」という方も、「記憶していない」という方もおられるでしょうが、
私はカラーで夢を見ることが多く、そのため心地の良い夢も悪い夢も
いつにもましてリアリティが高く、起きると明確なストーリーの記憶は残っていないのに、色彩があったことだけは覚えていて、それだけでも何やら疲弊しているという状態に陥ります。
音においても幼少期に絶対音感の訓練を受けたことがありますが、ごく自然に鳴っている音が何の音階か判別がついてしまうことが、精神的な疲弊に繋がる感覚とよく似ています。
-虹は15分したらもう見向きもしない-
Einen Regenbogen, der eine Viertelstunde steht, sieht man nicht mehr an.
[2]という有名な言葉が物語るのは、その特質が第三者にとって響く事がほんの一瞬でしかないという事なのかもしれませんが、裏を返せば、虹や音、香り、風景、色彩等の
特質は一瞬だけ輝くという部分に魅力を見いだすことができるという事かもしれません。
それと同時に作り手が色彩的な作品を持続できても、そしてどんなに美しい作品の色彩構成であっても、色彩が響く、光る、活かされるということには持続性が期待できない事でもあるのでしょう。
参考文献・情報等
[1]絵が語る男女の性差-幼児から源氏物語絵巻まで-、1986年皆本二三江著
[2]「格言と反省」303番ヨハン・ゲーテ
[3]筆者による作品(ご参考まで)https://emimiyasaka27.wordpress.com/
大英図書館のサイトで無料で公開中。
芸術と科学の話題から個人的なメモまで。
活き活きとしてます。
以前に東京で展示された実物を見たことがありますが、そのときも500年前のものとは思えない感じでした。
1. AI(機械学習)がなんでも解決すると期待してはいけない。
AIについては、いまのところ誇大広告も多いそうです。
必要とされていないことにAIを利用するのは、ほとんど存在しない問題に対処するための非常に強力なシステムを構築することなります。
まずはニーズがあるかを判断すること。
通常のプロジェクトと同様に調査して、ニーズを掴んで、問題を特定して、その解決方法を考える・・・といったプロセスは必要なようです。
2. AI(機械学習)が役に立つのかを評価する。
ニーズがあると判断した場合でも、そこに機械学習のソリューションが必要ない場合もある。
(どういった課題が機械学習で解決すべきで、どのくらいユーザーの役に立つのかを調べるエクセサイズの説明がありますが、「混同行列」とか難しくて解りませんでした。)
どうやら、改善を重ねながら予測と実際の差異を縮めてゆくようなプロジェクトがAIに向いてるようです。
他にも、プロトタイピング、精度と間違い、ユーザーのメンタルモデル、進化、などについて7つの項目で説明されてます。難しくて理解しきれないですが、ボンヤリとわかった気がしてきます。
くわしくはこちら >>
Human-Centered Machine Learning
Googleのプロジェクト People + AI Research Initiative (PAIR) では人とAIの関わり方についての研究に取り組むと発表がありました。
くわしくはこちら >>
https://www.blog.google/topics/machine-learning/pair-people-ai-research-initiative/
スマホに連動したスマートペンでスケッチを描いて、AIに画像認識させて、getty Images の画像検索で探して表示してくれるようです。おもしろそう。
既存のデータベースを利用した、ちょっとしたAIの上手な活用法という感じ。
スマートペンではなくてもいいような気もしますが・・・何か理由がありそう。
サイトはこちら >>
http://gettyimagespen.com/en/home
興味深いテーマに、おもしろい回答です。
ちょっとメディアアートっぽくて楽しそう。
ほかの作品も、すばらしいです。
解説もおもしろいです。
くわしくはこちら >>
http://www.yuichirock.com/bj/index.html
勝本 雄一朗さんの作品
http://www.yuichirock.com
「『そのデータは自分のものだ』と人々が気づく転換点が、いずれやってくるでしょう」
ウェブがオープンであり、かつ個人のものであることは素晴らしいことで、フェイクニュースや巨大ネット企業の影響力に対してどれほど大切なことなのか、あらためて気づかされます。
これからも性善説にもとづいた寛容なものであってほしいです。
いい記事。
http://wired.jp/2017/05/27/tim-berners-lee-inventor-web/
時間をかけると良いアイデアが出るのか?という問題に対しての答えになるでしょうか。
クライアントはアイデアと時間には関係はないと考えている場合が多いようで、そこで子供を使った実験映像だそうです。
10秒しかないとき、最初のアイデアをまとめるだけで、どの子供も似たようなドローイングになってます。
10分間あったら、それぞれの子供の個性が出ています。
おもしろいです。この多様性にこそ価値があるのでしょう。
個人的には、時間が短い方が良い個性を発揮する場合もあると思っています。
即興的な創作を一瞬で定着させるような方法が相応しいときもあると思ってます。
それほど目新しくはないかもしれませんが、興味深い予測です。
■新しいデザインツールの増殖
VRやARなど、新しい分野のデザインのための新しいツールが次々とするそうです。
■社会的影響への配慮
トランプが大統領になる時代にはデザイナーも自分の仕事の社会的な影響を考慮すべきだそうです。
政治、医療、公共計画、などいままでデザイナーの取り組みが少なかった分野のプロジェクトが増えるとか。
■デザイナーの創業者が増える
キャリアのあるデザイナーはリーダーとして起業家の道を模索するようになるそうです。
■デザイナーのリーダーシップ
デザイナーが大規模プロジェクトをリードするようになる。
■フリーランスデザイナーをサポートする製品やサービスが増える。
フリーランスデザイナーの需要と供給に効率的に対応するようなサービスが増えるそうです。
(これは、あまり良いことのような気がしませんが・・・)
■デスクトップへの回帰
UXはモバイルファーストからデスクトップに回帰していく。
とくにビジネスツールでこの傾向になるそうです。
■デザインとデータ
データに関するデザインの影響力の重要さが理解されるようになる。
データサイエンティストに頼らずに、デザイナー自身がデータを扱えるようなツールも登場しています。
デザインの役割は情報(データ)を解りやすく提示することだったと思いますが、これからは少し違うようです。
デザインとデータが連携することで、デザイン自体がユーザーへ価値を提供するようになるのかもしれません。
そのためにデザイナーは社会への影響を理解して、倫理観を持ち合わせて、リーダーシップを発揮できるようになるべきのようです。
そういうデザイナー像が望まれているようです。人気者でかっこよくて気まぐれなデザイナー像ではなくて。
有名デザイン会社のリーダー職にあるような人たちのインタビュー。
さすが皆さん意識高いです。キーワードは「インクルージョン」のようです。
とくに、ミルトン・グレイサーの言葉は簡潔で説得力があります。
【インクルージョン】
異なる社会文化、個人的特質などさまざまな要素から起きる暗黙的な排斥や区別を取り払い、誰もが対等な関係で関わり合い、社会や組織に参加する機会を提供することを目指すもの。
http://www.humanvalue.co.jp/report/magazine_list/inclusion.html
■ ビジネスを変化させる。
アメリカ政府は会社のようなもので、すぐれた経営者とすぐれたデザインによってこそ、この国は活性化されます。
これからはボトムアップで変革を押し進めるときです。
表現だけでなく、ビジネスや技能においても変化するべきです。
Jennifer Kinon(ヒラリーのキャンペーンンのディレクター)
■ 癒すために働く。
長年にわたりデザイナーは見た目を良くするよりも大きな目的を探していました。
私たちの次の役割は、私たちの国を癒すことのできる寛大な雰囲気を創り出すプロセスの一端を担うことです。
Milton Glaser(グラフィックデザイナー)
■ インクルージョン。
トランプを支持した人たちともコミュニケーションすべきであることを忘れてはいけません。
デザインはウェルカム・マットのように人々を歓迎して、メッセージを受け取れるようにする必要があります。
デザインはインクルージョンであるべきで、そのために私たちは自分たちに偏狭な信条がないか再確認すべきです。
そうでなければ、人々がドアを開けることもないでしょう。
Kim Rees(Periscopic 共同創業者)
■ とにかく、インクルージョン。
都市vs農村、沿岸部vs中部、白人vs黒人vsラテン系 など多くの対立の構図を見せた選挙の結果をみて、他者を知るための革命的な方法が必要だと思います。それは対話です。
この対話はメディアやSNSだけでなく、家庭、職場、公共施設、などリアルの場においても必要です。
Justin Garrett Moore(ニューヨーク市公共デザイン委員会 エグゼクティブディレクター)
■ デザイナーの特性を自覚する。
デザイナーには影響力を持ったリーダーの注目を集める資質があります。
この特性を自覚して、社会システムから疎外されている人々のために共通言語を創り出す必要があります。
Garrett Jacobs(Open Architecture Collaborative エグゼクティブディレクター)
■ ソーシャルネットワークの再構築
複雑な問題の過度な単純化を助長しないソーシャルネットワークが必要です。
意味のない投稿や短絡的な「いいね」ではなく、
有意義な会話や異なる視点を持つ人々の間での意見交換ができるように。
Paddy Harrington(グラフィックデザイナー Frontier Co.創業者)
■ 気高くあろう。
トランプに反対している人たちに、トランプが大統領になるには(こんな恥ずかしい方法ではなく)もっと良い方法があったことを教えてあげよう。
私の経験からすると、他の人と何かをやり遂げるための唯一の方法は、みんなにとって何が最善かを考えることです。
この前提に立たなけれな決してうまくいきません。
この前提に立つならば、私たちはトランプにチャンスを与えるべきです。
Khoi Vinh(グラフィックデザイナー)
■ やったことないことをやってみよう。
失望しています。デザイナーとしては何かをする必要があります。
リスクを負って、いままでになかったことをするべきです。
デザイナーは一生懸命働いて輝きを増して、先導していくべきです。
Bobby C. Martin(グラフィックデザイナー The Original Champions of Design共同創業者)
■ 公共領域のデザインに焦点を当てる。
断固としてオープンで公正な市民社会を信じる私たちは、自由、平等、友愛 の価値を進め続けます。
建築家として、公共領域のデザインを充実させて、社会的軋轢、無知との戦い、平等の構築、新たな世界の都市生態学の創造に役立つ公共施設やインフラストラクチャーへの取り組みを強化していきます。
Vishaan Chakrabarti(建築家 Practice for Architecture and Urbanism創業者)
■ 愛は憎しみに勝つ。Love trumps hate (in art)
トランプを嘲笑したり、サポーターを暴行してる場合ではありません。
あなたのスキルを使って、他人をサポートするアートをつくりましょう。
共感を奨励したり、極度の保守的な政策によって一番打撃を受けた人に愛と支援を示しましょう。
女性、LGBT、差別、イスラム教徒、最近の移民の人々の権利のために戦う組織をサポートしましょう。
Jessica Hische(タイプデザイナー イラストレーター)
■ サステイナブルデザインの実践。
プロのデザイナーは問題に取り組んで解決する者です。
連邦議会は問題解決の能力を失いつつあり、気象変動などの複雑な問題の解決も民間レベルの専門家に移行しつつあります。州や地方レベルの緊急の課題についても連邦政府は認識できていません。
複雑な問題ですが、複雑な問題こそが革新的なソリューションを導きます。
データとデザインを学んで、自分たちのできる限りのサステイナブルデザインを実践しましょう。
クライアントのコストは関係ありません。デザインはコストではなくナレッジです。
問題を深く理解して、サステイナブルデザインの実践に取り組みましょう。
Ed Mazria(Architecture2030 創業者)
(※これについては、いまひとつ意味がわかりませんでした・・・)
■ 地域社会へ。
地域社会のなかで建築家やデザイナーの役割をポジティブに捉えてください。
大統領選挙の結果よりも、地域レベルの政治や政策こそが人々の生活に直接的に影響を及ぼします。
これから先どうなるかわかりませんが、
プロデザイナーのコミュニティが地域社会の改善に引き続き焦点を当てることを知って、安堵と誇りを感じています。
Phil Freelon(建築家 Perkins+Will Global デザインディレクター)
■ 本当の共感をもってデザインする。
すぐれたデザインには、洞察力、共感、誰のために何を解決するかについての理解と知識が必要です。
デザイナーはこの選挙でデータだけを見て、人の感情を忘れていました。
選挙に関わるデザイナーには選挙区民についての深い理解が必要です。
彼らはどこに住んでいる、どんな人なのか。
デザイナーは人を理解するスキルを持たなくてはなりません。
Doreen Lorenzo(テキサス大学統合デザインセンターディレクター Vidlet創業者)
■ 差異を受け入れて働く。
私たちはお互いの差異を受け入れて、話し合い、前進する機会を与えられるべきです。
「善いデザインは、善い体験を提供し、すべての人に優しい。」
Yves Béhar(Fuseproject創業者)
■ 人間らしく行動する。
経済不安に直面するでしょう。景気後退の可能性があります。
善人であれば、外国人排斥と差別主義のこの国で学んで働きたいとは思わないでしょう。
私も私の同僚の大半もこの国を離れることを選ぶかもしれません。
さらに多くのヘイトクライムを体験することになるかもしれません。
テロへの病的な疑り深さをやめることもできません。
人間として何ができるかを理解していない限り、前進するためにデザイナーとして何ができるのかはわかりません。
NewYorker誌のDavid Remnickの記事は、この感情をよく捉えています。
「絶望は答えではありません。権威主義と闘うこと、偽りを暴くこと、アメリカの理念に基づいて抵抗すること、それが私たちに残されていることです。いま私たちにできることのすべてです。」
Natasha Jen(グラフィックデザイナー Pentagramパートナー)
自分のデザインについての思慮の浅さが恥ずかしくなります。
社会に対してデザインが何をすべきか。ということを、みなさん深刻に考えているようです。
そうせざるを得ないほどの大きな変化が起きているということでしょう。
これからAIも登場してくることだし・・・
仕事を受注して多様なツールをうまく使ってソツなくデザインするだけでは、ただ仕事がなくなるだけじゃなくて、この社会にデザイナーの居場所もなくなるのかも。
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