麻布台ヒルズギャラリー開館記念 オラファー・エリアソン展_00

麻布台ヒルズギャラリー開館記念 オラファー・エリアソン展_01

麻布台ヒルズギャラリー開館記念 オラファー・エリアソン展_02

麻布台ヒルズギャラリー開館記念 オラファー・エリアソン展_03

麻布台ヒルズ

自然現象の要素を詩的に鑑賞に導く方法が見事だと思います。
コンセプト、手法、形態が美しく一貫していて素晴らしいです。

オラファー・エリアソンのスタジオではキッチンと食事も作品や活動の重要な一部とされていて、展示とコラボして、スタジオ・オラファー・エリアソン・キッチン のカフェ「THE KITCHEN」も期間限定でオープンしてるようです。

麻布台ヒルズはまだプレオープンの状態でしたが、華やかな商業施設になりそうでした。
へザウィック・スタジオのデザインは、ちょっとレトロで味がある印象でした。

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2024年1月6日 アート

デヴィッド・ホックニー_01

デヴィッド・ホックニー_02

デヴィッド・ホックニー_03

27年ぶりの大型個展だそうです。
「スプリンクラー」を見れたのが良かったです。
「ウォーター近郊の大きな木々またはポスト写真時代の戸外制作」は圧巻でした。
巨大なのに軽妙な印象でした。

どの作品も彼自身の手によって描かれていて、その魅力が彼の筆致によるものであることに、あらためて驚かされます。
60年以上の夥しい点数の作品がそうやって描かれてきたこと、それがデジタル上でも続いていくことは、すごいことだと思います。

いつかNFTとかもやってほしいです。

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デヴィッド・ホックニーのスケッチブック公開

『二人のカラリストの出会い An Encounter of Two Colorists デイヴィッド・ホックニー|福田平八郎』

2023年10月22日 アート

マティス展_01

マティス展_02

マティス展_04

マティス展_05

すでに終了しましたが今年の夏の楽しみにしていた展示でした。

図と地の関係を探究し続けたアーティストらしく、ポスターやグッズでもトリミングを許さない徹底ぶりのようです。そのテーマが視覚的に明快で心地良いのは、愛され続ける作品が備えている特徴だと思います。

造形的な要素が大きなテーマになっていて、アカデミックで教条的だと思っていましたが、展示を見終わると図と地のテーマは哲学的に思えてきました。
最終的には、空間と信仰の関係にも広がっていったように思えました。

マティス展 Henri Matisse: The Path to Color

2023年9月2日 アート

テート美術館展 湖に沈む夕日

テート美術館展 愛と巡礼者

テート美術館展 星くずの素粒子

ターナーが見れてよかったです。
展示の前半の絵画が光をテーマにして試行錯誤する経緯がおもしろかったです。
最後のオラファー・エリアソンもいいです。
自然光による現象から概念的な光に移り変わっていく感じがいいです。
光をテーマにした作品は、どこかSFっぽくなるようです。

惜しいのは、絵画のサイズと点数に対して展示スペースが少し狭い気がしました。
混んでいなければ良かったのかも。

テート美術館展 光 — ターナー、印象派から現代へ >>

2023年7月22日 アート

すでに6月で終了している展示ですが、おもしろかったです。
ブロックチェーンやNFTのコンセプトを利用したアートの展示とトーク。

たしか、トークのなかでNFTアートの作品を「網膜的なアート」と言っていたと思うのですが、これがわかりやすかったです。この展示のほとんどは「網膜的でないアート」ということのようでした。

NFTがもたらすかもしれない社会を、コンセプトアートとして鑑賞している感じ。
以前に90年代のインターネット界隈の雰囲気に似ていると書いたのですが、やはりそれとは根本的に違っている気がしてきました。個人よりも組織的で民主的で、SNS的なキラキラした感じもしました。

パンフレットはテキストが豊富な大作で読みごたえあってよかったです。

Proof of X >>

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2023年7月8日 アート

ダミアン・ハースト The Beautiful Paintings

これからアート作品はこういう形態になっていくんでしょうか。

コレクターがウェブのダッシュボードで画角や色を指定して作成できる generative art のようです。プリントされてキャンバス張りして、ダミアンハースト本人のサインが入って購入できるようです。

ハーストの代表作の「Spin Paintings」の generative なバリエーションとなってます。
こういう超有名アーティストがやると、すごく儲かりそうな感じです。

fx(hash) でもこういう仕組みが登場しましたが、おもしろいことが起きてるのか大衆迎合なのか、まだよくわからないです。

描き方こそが作品であり、描いた結果を複製する制作過程はジェネラティブにカスタマイズされるべきということなんでしょうか。
デザインの分野にも急速に波及しそうな気がしてきました。

The Beautiful Paintings | Damien Hirst >>
https://heni.com/spins

2023年4月8日 アート

Made in Contract 「Receipt」 01

Made in Contract 「Receipt」 02

Made in Contract 「TODAY」

Made in Contract 「HODL」

Made in Contract 「Memory Disc」

「NFTの持つ革新性として”スマートコントラクト”の存在に注目し、NFTをアートの新たなメディウムとして捉える3人の作家による展示。・・・画像や映像などの確定された出力のメディウムではなく、また、サーバーにアップロードされた動的なプログラムとも異なる、ブロックチェーン技術をベースにした新しいメディウム。」
ということで、おもしろい展示でした。
作品の成り立ち方と鑑賞の関係性に変化が起きていることがよくわかります。

以下は展示作品のキャプションにあった、気になった言葉です。

「NFTを使ったコンセプチュアルアート です。支払う金額によってビジュアルが決まります。・・・描画するコードは全てブロックチェーン上に保存されています。取引そのものがあなたのアートへの参加であることを示します。」

「新しいアートの価値は権威の働きかけではなく鑑賞者の関与にあることを伝えます。・・・これらの新しい価値観がデジタルな領域に留まらずこれからのアートの再生(Renaissance)となることを物理的な世界へと召喚する機会を通して祈ります。」

アート以外にもNFTがどのように利用されるようになるのかは興味があるテーマです。
こういったアイデアはいろいろな分野に急速に浸透していくのかも。
ずっと前にウェブが世の中に広がり始めた頃と少し似ている感じがしてます。

Made in Contract >>

2023年1月21日 アート

東京の会期で見ました。「ファンタジー」にはどんな効果があって、どのように利用するのか少しだけわかった気がしました。
映画『マトリックス』にも(敬意と尊敬を込めて)アリスの引用が多くあるのを思い出しました。

グッズやファッションもいいですが、やっぱり挿絵がすばらしいです。この挿絵あってこその物語。
この挿絵が読者をファンタジーに引き込んでいることがわかります。

印刷技術の歴史という点でも、おもしろそうでした。
「アリス」の出版に際してテクノロジーの進歩を取り込もうとしていた感じ。
詳しい人の解説がほしいところです。

アリス展 >>
https://alice.exhibit.jp/

2022年12月3日 アート

5,149人の購入者が物理的なアートワークを選択し、4,851人がNFTを選択したそうです。
NFTとして選択された作品の4,851点の物理的な存在は、ダミアン・ハースト本人によって焼却されることになってます。

2022年10月12日、Newport Street Galleryでバイヤーや見物人の見ている前で最初の1000点が焼却されました。10月30日の展覧会終了まで展示と物理的な作品の焼却をするそうです。

「私は物理的なバージョンを燃やすことで、これらの物理的な芸術作品のNFTへの変換を完了させています。デジタルであれフィジカルであれ、定義が難しいアートの価値は失われることはない。燃やした瞬間にNFTに移行するのです。」

暖炉も、衣装もかっこいいです。

damien hirst destroys 1,000 physical artworks of ‘the currency’ in front of NFT buyers >>

2022年10月15日 アート

ゲルハルト・リヒター展01

ゲルハルト・リヒター展02

ゲルハルト・リヒター展03

期待どおり、おもしろかったです。
正直なところ、2005年頃に川村記念美術館で見たリヒターの展示の方が良かったですが、まとめて作品を見る事ができる機会が少ないので、この機会は楽しみにしてました。

こうして、リヒター作品をスマホで撮影できるのも驚きです。
見に行って良かったです。会期中に何度か見に行きたいです。

ゲルハルト・リヒター展 >>

2022年8月20日 アート