ブリジストン美術館がリニューアルしてアーティゾン美術館になって、はじめて行きました。
各フロアごとに違う企画の展示でおもしろかったです。
美術館の収蔵作品と現在の作家の作品を並置してその関連性を紐解きながら・・・という最近よくある企画ですが、ふたりの作家による絵画と写真の解釈が興味深い展示でした。
「見る」「写す」「描く」ことについて気づかされる内容でした。
リヒターの「写真論/絵画論」を思い出しましたが、より制作プロセスに近い話のようでした。
どれも力強い写真です。
それぞれの写真に添えられている紹介文を翻訳してみるのがオススメです。
いくつかの写真は、世界はまだパンデミックの中にあって、そこで人々の創意工夫が実践されていることを伝わってきます。
Classical beats and ocean plastic: the 2022 AOP award winners – in pictures >>
東ウクライナに生まれたジュリ・ネステロフさんの写真は、同国の首都キエフの生活を描いています。
「この写真はどこで撮ったのか、どんなカメラで撮ったのか、どのレンズで撮ったのか・・・という質問をよく受けますが、私は『人々の想い、失望、希望が詰まった場所で撮った』と答えたいのです。」
Thoughts, Hopes And Disappointments in Kyiv: A Street Photographer’s Photos of Ukraine, 2001-2021 >>
日本とオーストラリアのそれぞれで、自分たちが置かれた状況の嘆きや違和感が感じられる展示でした。
畠山直哉の陸前高田のシリーズは切実で力強かったです。
記録やメッセージとしての写真作品の展示を久しぶりに見た気がしました。
併催されてる「写真新世紀展 2021」を一緒に見ると、写真の役割のようなものが、より感じられておもしろかったです。
日本写真家協会70周年記念だそうです。
1985から2015はデジタル化、スマホ、さらにSNSの登場で制作環境もテーマも鑑賞も変わっていったようです。
80年代〜90年代は広告写真の時代だったんだとよくわかります。
展示されているほとんどのプリントはデジタルのようで、1980年代の写真も高精細で、良くも悪くもどの時代の写真も同じように見えます。
それぞれの時代に写真が何をテーマにして、何を写して、何を見せようとしていたのかを考えると、時代とともに写真の意味も変わったきた感じです。
中国の文化大革命の時代の画像を素材にしてプロパガンダと画像とデジタル技術の関係性をテーマにしているようです。
2016年に国立近代美術館で見た「jpeg」シリーズに近いテーマのようです。
そのときに見た展示は圧巻でした。
「私のイメージは現実のイメージではなく、ある種の第二の現実、イメージのイメージを示している。」
「絵というジャンルが実際にどのように機能しているのかを理解するためには、シリーズを制作しなければならない。」
「技術的な意味では、これらのイメージは実際には2020年にあり、イデオロギー的な意味では1960年代と1970年代のままである。」
「私は嘘をつくイメージに魅力を感じる。そしてもちろん、プロパガンダ写真は常に嘘をついている。」
「すべての写真は私の主張である。」
いつか実際に会場展示で見たいです。
それにしても、トーマス・ルフのスタジオはすごくカッコイイ。
Studio: Thomas Ruff | David Zwirner >>
元記事はこちら
写真とプロパガンダの関係性をテーマに。トーマス・ルフの新作シリーズがオンラインで公開 >>
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国立近代美術館 トーマス・ルフ展
2020年を特別な1年としてナショナルジオグラフィック誌で特集が組まれるそうです。
特集記事は「試練の年」「孤立の年」「力を与えられた年」「希望に満ちた年」の4つのテーマの構。
力強い写真です。
「ナショナル ジオグラフィックの133年の歴史の中で、1つの年をテーマに選んで特集することはありませんでした。しかし、それを必要とする年があるとすれば、それは2020年です。」
「数え切れないほど多くの点で私たちを試された一年でした。ハリケーン、山火事、イナゴなどです。学校やオフィスは閉鎖され、私たちは仮面をかぶり、社会的には家族とさえ疎遠になった。しかし、この年は私たちに力を与えてくれた年でもあり、警察の手によるジョージ・フロイドの死が、社会正義のための緊急かつ多様な運動の発火点となったのです。」
「2020年のイメージに目を通すと、希望を見出すこともできるでしょう。」
シャッタースピードと絞りはマニュアルです。
まだちょっと不格好な感じもするけど、もうすぐブレイクスルーが起きそうな感じ。
だんだん良くなってる気がする。
撮影された画質がいい味です。
動画やタイムラプスもできるようです。
kickstarterで出資を募ってますが、集まった出資額の多さからも期待が大きいことがわかります。
アムステルダムのアーティストユニットの写真展。
小さな展示でしたが、おもしろかったです。
無用のモノを撮影するコンセプチュアルな写真作品のように見えますが、有名ファッションブンランドなどとの仕事も多く手掛けているそうです。
写真の文脈と作家について、さらに知りたくなる写真作品でした。
もう少し大きなサイズのプリントで、たくさんの作品展示を見たいです。
いい写真。映画にもなって死後に有名になった謎多いアマチュア写真家。
モノクロ写真ばかりかと思っていましたが、未現像のカラーフィルムもあって、写真集として出版されるようです。
構図も上手いけど、色彩感覚もよかったようです。
現在のインスタとかに通じるセンスがあった気がします。
『Vivian Maier: The Color Work』についてくわしくはこちら
A New Book Reveals a Colorful Side to Vivian Maier’s Renowned Street Photography | Colossal >>
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