クリエイティブ・ディレクター、エージェンシーの創設者、など業界の先見者たちに、彼らが考える2025年のトレンドについて話を聞いた記事で、10個のトレンド予測が紹介されています。
AIについての批判したり評判や判断を待っている時間は終わったようです。
AIの流行への反動として「フィジカル」や「クラフト」への回帰があるらしいです。
視覚的なデザインは、これまでのクリーンでミニマルなトレンドから、さらに大胆さや躍動感が求められるようです。
UIとしてはサウンドの使い方が見直されるようです。
10の項目は以下のとおり
1. AIは最終アウトプットへ
2. 物理的体験への回帰
3. クラフト・ルネッサンス
4. より多くの試行錯誤
5. デザイン・ライティングの台頭
6. サウンドが重要なデザイン要素に
7. 持続可能性が主役に
8. ミニマリストのマキシマリズム
9. 健康が新たなラグジュアリーに
10. 包括性は譲れないものに
以下はいくつか抜粋です。
「グラフィックデザインの大きなトレンドをあまり気にしないようにしています。社会がどこに向かっているのか、そして、重要なところでいかに有意義な影響を与えられるかに焦点を合わせています。とはいえ、仕事がどのように見えて、どのように感じられるかという点では、私たちは明らかに、コンピューターが登場して以来、テクノロジーにおいて最も大きな変革のひとつを迎えています。」
「AIはここ数年、テクノロジーに関する多くの話題の中心でした。しかし、ツールやアプリケーションの成熟度を考えると、もはや傍観する意味はありません。」
「AIは、プロセスやスケッチのための舞台裏のツールから、ブランド資産やコンテンツをリアルタイムで作成する実際の実行ツールへと移行するだろう。デザインにおけるAIの役割は、より直接的なものになり、アイデア出しから最終的なアウトプットへと移行していくだろう。」
「消費者は、大量生産品から脱却し、個人的な意味を持つユニークな手作り品を求めています。第二は持続可能性です。環境にやさしく倫理的な消費への注目は、手工芸のゆっくりとした意図的な生産と一致する。第三に、技術の進歩が伝統的な職人技と融合し、革新的でありながら本物のデザインを生み出すことです。」
「Canvaのような安価なAdobeの競合製品は、誰もがデザイナーである、あるいはデザイナーであると思っていることを意味します。その結果、豊富なコンテンツが作成されています。しかし、これらのプログラムはテンプレートに大きく依存しているため、出てくるものはすべて同じように見えます。コピー・オブ・コピー・オブ・コピーのこの海で、新しいアイデアや美学を見つけるのは難しくなっている。AIがこのようなコンテンツをすべて学習することで、同じようなものが今後さらに増えていくことが予想されます。・・・私たちは、アルゴリズムが必然的に提供し続ける鮮明でクリーンで当たり障りのないものに対抗するために、より多くのカオス、より多くのマキシマリズムを期待しています。」
「サウンドファイルは、ユーザーがナビゲートしたり選択したりする際のUIサウンドまで、様々な方法で実装できます。・・・これまで、ウェブサイトでの自動再生は避けるべきだと考えられてきました。しかし、今後、サウンドを重視するウェブサイトは、保存されたユーザーの好みに基づいて、オーディオを再生するかどうかのオプションを実装するようになると思います。」
「パッケージは俳句のようにミニマルになり、足跡をほとんど残さない素材で作られ、デザインは、まるで地球そのものが深呼吸して満足したかのような穏やかさを醸し出すようになるかもしれない。」
「誰もがハイエンドでデータ主導の健康サービスをプレミアムで提供する機会を狙っている。重要な焦点は?見えないものを見えるようにし、未来を予測可能にすること。」
Design trends for 2025: creative leaders share their vision for the future >>
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集中力を阻害するスマホやネットは創造性にとって害悪なのか? というテーマについて3人のアーティストの意見をもとにした記事です。
創造性と習慣についてのおもしろい記事です。
現代の環境で創造性を維持するための自覚的な対処方法のようにも思います。
気が散ることを肯定的に捉えることも新鮮でした。
以下は抜粋です。
「特に興奮していないことに取り組んでいるときは、気が散りやすく、スマホをスクロールして時間を浪費することもある。でも、いい気分で取り組んでいて、フロー状態にあるときは、それほど携帯に手を伸ばしたりしないんです。」
「ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、アシャンテ・キンドルは、携帯電話が時間を飲み込むこともあるが、より集中した創作活動の合間に、建設的な白昼夢、あるいは彼女が「メンタル・リセット」と呼ぶものをもたらしてくれることを認識している。」
「オンライン・ピンボードの黎明期の頃はアルゴリズムがそれほど進んでいなかったから、もう少し面白かった。今はとても効率的で、得られるものが少し同質的に感じることもある。」
「ある意味、気が散ることはクリエイティブなプロセスの一部ではあるが、インスピレーションを見つけることと、絶え間ない不要なノイズを除去することの境界線を確立することが難しくなることもある。」
「インターネットは、不安で、熱狂的で、不穏な場所かもしれない。ネット上での共有は創造的な表現であり、探求し楽しむ遊びのようなものであって、強制されるものではない。」
「テクノロジーを放棄することは、個人的にも、仕事上でも、クリエイティブな目的でも、まったく現実的なことではありません。だからこそ、情報との関わり方を意図的に考え、自分自身の境界線を確立することで、テクノロジーが提供するツールをうまく使いこなすことができるようになった。集中して創造的な仕事をする期間と、デジタルのピンボードをスクロールしたり物語を読んだりして集中しない ”活動的な”休息に身を傾けることは、どちらも重要だ。オフラインで”集中しない”時間を過ごす方法を書き留め、自分の弱点を記録し、必要なアプリをダウンロードし、新しいルーチンを確立して計画を立てることができる。人生のあらゆる側面と同じように「中道」を見つけることが大切です。しかし、それにはまず意図性が必要です。」
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広告会社「AMV BBDO」の最高戦略責任者のマーティン・ウェイゲルさんのブログ記事です。
1940年のゼネラルモータースのフューチャーラマのような楽天的な未来像から始まって、現在まで続く未来像についての考察です。
数多くの引用や統計を駆使した長大なブログ記事ですが、とてもおもしろいです。
最後の方には、未来を想像するイマジネーションの重要性についての考察があります。
いくつか抜粋です。
「億万長者が火星での生命活動を計画。科学者は地球のテラフォーミングを考える。技術者たちはシンギュラリティに思いを馳せる。私たちが抱く未来像は、ポスト・ヒューマンであり、ポスト・ネイチャーである。悲観的でもあり楽観的でもあり、運命的でもあり空想的でもある。明らかに未来的ではあるが、そのような未来像は生存主義的な戦略であり、推定的な予測である。それらは、昨日までの邪悪な問題に対する今日の思弁的な解決策を装った未来なのだ。・・・・・未来に何かが起こったのだろうか?」
「若者たちは100年ぶりに親より貧しい世代になろうとしている。」
「個人的なレベルでも組織的なレベルでも、未来に対する恐怖心はリスクに対する嫌悪感を高め、新しいことに挑戦する意欲を減退させ、計画を立てる視野を狭め、短期的な生存の必要性を過度に優先させ、未来への投資を少なくし、新たな問題や予期せぬ問題に対処するための資源を減らし、無謀な自傷行為に過ぎないことが判明するような選択を促す。」
「未来が目的地であるという話の問題点は、単にそれが全くのでたらめであるということだけでなく、私たちから主体性や選択肢を奪ってしまうということだ。自分たちの考える未来が必然的なものであることを伝えようとする人は、あなたに賢くなることを望んでいない。」
「私たちは、明日のハードウェアとテクノロジーの創造者たちが、実際に現実の人間を見ていて、彼らの生きた現実に関心を寄せていると確信させることができるようなイメージを、もっと必要としているのだ。」
「伝統的な意味での広告は、その役割を果たすことができるし、果たすべきである。しかし、それはあまりに修辞的で、説得力のある真実味の帯域が(もし存在するとしても)狭すぎるし、そのアジェンダは(当然のことながら)制約が多すぎて、より広い社会的意味合いや二次的結果を探求することができない。・・・ポピュラーカルチャーの革新性をもっと直接的に、皮肉でなく賞賛することを求めるべきだ。」
「未来が想像力を必要とするのは、それが未来と関わる唯一の方法だからだ。なぜなら、過去は分析によって理解することができるが(そして繰り返し、適応させ、反復することができる)、未来は分析することができないからである。 未来は、想像力によってのみ関わることができる。想像力とは、確率や可能性を超えて、存在しないものを見るために推測する精神的プロセスである。・・・私たちは今、「経験主義とデータ収集への新たな愛に溺れ」、想像力を否定し、疎外する文化に身を置いている。」
「想像力の公正な使用は、単なる概念的なものではない。それは実行されなければならない。この実行がなければ、再想定はフィクションや未来の領域に追いやられてしまう。想像力の公正な使用は、適用可能であり(適用されなければならないという意味で)、正義と平等のために、後ではなく、今現在の現実に用いられる。・・・それは意思決定の木や道徳的な推論ではなく、善悪の区別がつかないふりをすることでもない。このように、想像力の公正な使用は、積極的な関与を必要とするため、イデオロギー的なスタンスではなく、ツールである。」
「解決策としての過去は有効な選択肢ではない。新しいツールセットが必要なのだ。明日の問題を解決するために、過去に期待することはできない。」
「問題や機会が常に変化するコンテクストによって左右され、複雑な問題が他の複雑な問題によって左右され、機会が他の機会によって左右される、根本的に偶発的な世界において、私たちは想像力を必要としている。」
Dare we imagine a better future? >>
詩を読むレイ・ブラッドベリ泣ける(動画):Ray Bradbury reads his poem ”If Only We Had Taller Been” >>
スーパーボウルのCMも手掛けたSquarespaceのCCOのDavid Leeさんのインタビューです。
AIツールで制作される時代の「クリエイティビティ」について話してます。
「クリエイティビティは、未来に残された唯一の仕事かもしれない」と話しています。
Squarespaceではスタートアップ向けの無料のウェブサイトテンプレートも提供しています。
よく言われている話ですが・・・
「AIはアイデアの代用品ではない」という前提で、AIの特性を理解して有効利用して、人間らしい仕事をしようというメッセージになっています。
以下はいくつか抜粋です。
「ある日目が覚めたとき、自分が同じ作業の繰り返しをしていることに気づいたら、私はとても心配になるだろう。データ分析や研究ベースのものはすべて、機械がよりうまくやるようになるだろう」
「私たちを私たちたらしめているもの、つまり、私たちの創造性、独創的なアイデアを思いつく能力、ストーリーを語る能力を受け入れることだ。そうすれば、AIは人類にとって次の黄金時代をもたらすことができる」
「今のところ、AIツールはクリエイティブなプロセスの両端、つまりアイデア出しの段階と最終的なプロダクションの段階ではあまり役に立ちません。・・・空白のテキストフィールドがあり、何でも作れるからといって、良いものができるわけではありません。より良いアウトプットをするためには、より多くのインプットが必要なのです」
「自分の世界から飛び出さなければならない。すべてのソーシャル・プラットフォームは、あなたを自分たちの壁に囲まれた庭に閉じ込め、あなたが最後に見た投稿よりも1.5秒長く見るコンテンツを提供しようとしている。同じようなものの海に簡単に入り込んでしまうのです」
「AIが生成するコンテンツよりも人間の職人技や創造性が評価される未来を予測している。私は、これらのAIツールはすべて大衆のためのものになると考えています。未来の人々は、手作りの工芸品や創造性にプレミアムを支払うでしょう。自分の手でモノを作れる人が作った物こそがこれからの新しい贅沢品になるのです」
「より安価で大量生産された製品が市場に氾濫する中、高級ファッションブランドは、製品の製造に関わる技術や、それを所有することで得られる文化的価値の両方を軸としたストーリーテリングに目を向けてきた」
「あらゆるデザイナーやクリエーターは、自分の作品の背景にあるストーリーをもっと上手に語る必要があるのだろう」
実際のクリエイティブの仕事で、自分の世界から飛び出すことも、新たな能力が肯定されて、発揮されて、成果をもたらすことも、とてもとても難しいことだと思います。
デザイナーやクリエイターが生き残りを賭けた戦いがあり、多くの敗北や犠牲がありそうなことも書かれています。
POV: In a “sea of sameness”, taste and storytelling will become vital creative skills >>
毎年恒例のトレンド予測です。今年もおもしろいです。
「人とテクノロジーとビジネスの調和が緊張を見せ、社会が流動化している。5つのトレンドは、顧客に対する執着心の低下、ジェネレーティブAIの影響、創造性の停滞、テクノロジーのメリットと負担のバランス、そして人々の新たなライフゴールを探る。」
と紹介されています。テクノロジーに振り回されながら停滞と危機をやり過ごしていく時代のようです。
以下の5つのトレンドが紹介されています。
1. 愛はどこに?
2. グレート インターフェイス シフト
3. 凡庸
4. エラー429:ヒューマンリクエストの上限に達しました
5. 脱構築の10年
興味深かったのは、AIを情報と認知に対しての新しいインターフェイスと考えているところでした。
このインターフェイスはこれまでの体系や環境を大きく変える可能性があることがわかります。
本当の意味での「セマンティック」とか「ユビキタス」といったコンセプトが実現される気がしました。
また、AIには新しいメディアとしての側面もあるようです。
ブランドは新しい環境に適応できるように自分たちを再定義して、自分たちのデータの準備を進めることになるようです。
クリエイティブは新しいテクノロジーによって陳腐化とテンプレート化が進んで停滞しています。ブランドはもう一度クリエイティブに重点を置いて新たな差別化を図ることになるそうです。
人を疲弊させないテクノロジーについては、Calm Technologyy(穏やかなテクノロジー)を思い出しました。
詳しくはこちら
Accenture Life Trends 2024 >>
【関連記事】
「Calm Technology(穏やかなテクノロジー)」が復活。グッドデザインはそれを定着させることができるのか?
Fjord Trends を引き継いだ Accenture Life Trends 2023
竹内栖鳳の「会場芸術と床間芸術」という文章についての説明があって、いろいろ気付かされるものがありました。
1930年当時、展覧会を強く意識した「会場芸術」を、大作で派手で、不必要なほどの技巧や誇張で「病的現象」と指摘して、「東洋芸術の貴い使命である『静かなる鑑賞』は殆ど閑居されて居る」と言ったそうです。
続けて、日本画が床の間で鑑賞された歴史に触れて、「東洋画はこのような必然的な要求、日本家屋における静かなる鑑賞のためにその生命を生きる絵画」と位置付けていたそうです。
東洋絵画の淡彩、水墨、装飾的で平面的な表現についても「床の間の調和すべき必然の性質のもとに営まれて居る」と分析しているそうです。
「会場芸術」は広く大衆に向けて制作されたもので、目を引くため、評判を獲得するために「病的現象」になりがちであること。一方で「床間芸術」は限られた人に向けて制作されたもので、そ人たちの文脈や状況に寄り添ったある意味でハイコンテクストな作品になるというような解説もありました。
多くの人から一時的に称賛され消費される「会場芸術」の大作を手掛けることよりも、鑑賞者やユーザーの「床の間」の「必然的な要求」の中でハイコンテクストが成立するような作品こそが、NFTやWeb3の時代の鑑賞にふさわしいような気がしてきました。
自分自身がAIではないことを証明するためにデジタルIDが必要になるかもです。
誰がAIをどう使っているのかもわかるようになるのでしょうか?
これはすごく理に適ってる気がします。
ベーシックインカムの理想も崇高だと思います。
壮大な社会実験のようですが「オーブ」で虹彩を登録するのは少し怖いです。
(WorldIDが発行されたら虹彩のデータは消去法されるのかも)
ネットと人と経済の関係性が、大きく変わろうとしてる気がします。
数年後には全く違うことになってるかも。
以下はサイトからの引用です。壮大なステートメントです。
3年以上前、私たちは誰もが所有する新しいアイデンティティと金融ネットワークを作るという野心を持ってWorldcoinを設立しました。成功すれば、Worldcoinは経済的機会を飛躍的に拡大し、プライバシーを守りながらオンラインでAIと人間を区別するための信頼できるソリューションを拡大し、グローバルな民主的プロセスを可能にし、最終的にはAIが資金を提供するUBIへの潜在的な道を示すことができると信じている。
Worldcoinは、プライバシーを保護するデジタルID(World ID)と、法律が許す限り、人間であるというだけで受け取れるデジタル通貨(WLD)で構成されている。米国などルールが明確でない地域では、より多くの人々が両方の恩恵を受けられるような措置が取られることを期待している。
現在、初のプロトコル対応ウォレットであるWorld Appをダウンロードし、シェアを予約することができる。生体認証装置であるOrbを訪れると、World IDが発行される。これにより、完全なプライベート性を保ちながら、オンライン上であなたが実在するユニークな人物であることを証明することができる。オーブの世界的な配布が急ピッチで進んでいるため、World Appやworldcoin.orgで最も近いオーブを見つけ、認証時間を予約することができる。
ワールドコインは、世界規模での連携への試みであり、その道のりは困難であり、結果は不確実である。しかし、来るべき技術的繁栄を広く共有する新しい方法を見つけることは、私たちの時代の重要な課題です。ぜひご参加ください。
アレックス・ブラニア&サム・アルトマン
まず、掲載されているイラストレーションはAIで生成された画像です。2023年のトレンドを紹介するのに相応しいです。AI生成らしい過剰なキアロスクーロがディストピアっぽいトレンド予測と相まって、安っぽいSF映画のような感じです。
「コントロールとパワー」というテーマで5つのトレンドが紹介されています。
01. I will survive
02. I’m a believer
03. As it was
04. OK, Creativit
05. Signed, sealed, delivered
最初に出てくる「アテンションエコノミーの変化」「トークン化」というワードは、ぼんやりとしていた理解を明確にしてくれそうな気がしました。よく理解できなかったものの、以下は、いくつかの気になった箇所の抜粋です。
世界的な危機と不安定な情勢は長く続くとしているようです。その不安に人々はたくましく対処しようとしているようです。それはマッチョな拡大思考ではなく、生き残るためのミニマルを選択していくようです。「パワーダウンしてエコノミーモード」に切り替わっていくようです。
「コミュニティはブランドよりも信頼できる。」
「現在、多くの人が自分に意味を与える趣味や活動に焦点を当てており、自分の興味を探求できるデジタル グループを探し始めています。」
「トークン化されたアクセスとコンテンツにより、ブランドはブランドのデジタル資産を収益化する新しい方法を試すことができ・・・」
ブランドにはNFTプロジェクトが欠かせなくなるようです。Web3やブロックチェーンなどついて勉強しようと思います。
「次世代のブランドは、まずコミュニティとして構築され、その後、コミュニティの積極的な参加によって利益を得るブランドへと変化していくことでしょう。」
「こうした Web3 の発展により、ブランドがコミュニティと直接的に接触し、影響力を持つようになることはほぼ確実ですが、ブランドはそのダイナミズムについて決断を迫られることになります。たとえば、参加者を顧客として扱うのか、それともブランドの一部として扱うのか。利益を生み出すだけの参加者を優先することで、既存のコミュニティを疎外し孤立させることは簡単です。コミュニティの力を高め、ボトムアップのイノベーションに貢献できるような、持続可能で有機的な関係を形成する必要があるのです。」
「多くのブランドは、様々なプラットフォーム上のソーシャルメディアグループを通じてデジタルコミュニティを構築しましたが、追跡、管理、そして顧客とブランドの両方にとっての価値の抽出が困難であることに気づきました。Web3 コミュニティとトークン化により、これらの懸念が解消される可能性があります。」
すでにある程度の認知を得ているブランドのSNS運用は、労力と注目度の割に効果が低いようです。
「オフィス回帰をめぐる議論が続く中、ひとつだけはっきりしていることは、多くの人にとってオフィス回帰はまだ成功していない、ということです。」
ここでは、アクセンチュアは全社員オフィスに出社することになったかのようなトレンド予測になってます。
「リーダーは、無料のコーヒーだけでなく、人々がオフィスに来たくなるような理由を作り、人々の通勤時間を稼ぐ必要があります。人々は、コミュニティや人間関係、キャリアを豊かにする要因が約束されて初めて会社に来ようとするのであり、これらを実現する責任はリーダーシップにあるのです。・・・成功のお祝いやアイデアの共有、人間関係の構築、取るに足らない会話のために、時間は厳密に確保されるべきなのです。」
AIのトレンドについては写真の登場が絵画に与えた影響になぞられて紹介されています。
「人工知能は新境地を開拓し、人々が本来持っている創造性を発揮する手助けをしています。かつては企業が反復作業をこなすためのツールだったものが、今やクリエイティブなプロセスの一環としてすべての人が利用できる副操縦士となったのです。」
「テクノロジーが創造性に与える影響は、しばしばそのプロセスを促進する道具として利用されてきました。」
「AI は、企業やサービスの実現(目に見えないことが多い)から、人々の生活のあらゆる部分に適用できる、目に見えるものへと変化しています。」
「コンテンツは静的なものから、視聴者に合わせて柔軟に変化するプログラマブルなものを作ることができるようになると思われます。」
「機械学習が世界のコンテンツの51%を作り出したとき(これはすぐに起こるかもしれない)、ソーシャルメディアのエコーチェンバー現象のように、ループで回り始めるかもしれない?もし「AI」が「AI」が作ったコンテンツを使い、さらにコンテンツを作るとしたら、それはそれほど便利で、面白く、クリエイティブなものではなくなってしまうのでしょうか?」
「人々の創造的能力を手にすると同時に、それを奪うことになり、組織はその両方の影響に直面することになります。組織は、優れたクリエイティブなコンテンツの海の中で注目される方法を見つけ、これらの新しいツールがイノベーションのスピードとオリジナリティを高めるために何ができるかを想像する必要があるでしょう。」
Web3とブランドの関係には、UI/UX、データ、倫理、信頼性、などの点でデザインに関わる課題があるようです。
「Web3(およびウォレットが可能にするもの)の約束は、人々が自分のデータを持ち運び、信頼するブランドや企業と共有し、さらにはそれを販売することができることです。」
「私たちは、トークン化されたアイデンティティ(政府経由)、マネー(銀行経由)、所有物、ロイヤリティ(ブランド経由)をオンライン上のどこにでも持ち歩くことができるユニバーサルなデジタルウォレットシステムが登場することを期待しています。これは、現在 Web3 で使われているウォレットの次のバージョンです。」
これは期待しすぎな気がします。ユーザーからどこまでも信頼が得られるわけではないでしょう。
「トークンは、デザイン上の大きな挑戦です。トークン、ブロックチェーン、Web3など、現在前面に出ている技術が、デジタル体験の一部となり、背景に消えていくような移行点があるはずです。他の新しいテクノロジーと同様に、その採用には卓越した経験が必要です。」
すべて理解することはできなくても、刺激的な内容だと思います。
フルレポートのpdfは下記のリンクです。
AI、メタバース、メンタルヘルス、Web3、など2023年のトレンドについての記事です。
AppleのVRヘッドセットがiPhoneのように革新的だったら世界は大きく変わるのかも・・・という気がしてきました。
1.クリエイティブAIの進化
「クリエイティブな表現は、私たちを人間たらしめている核心部分です。それは、インスピレーションを受け、想像し、実験し、ビジョンを実現する能力です。クリエイティビティは、生まれつきのもの、あるいは特別に養われたものもありますが、すべての人が研ぎ澄ますべきスキルセットです。・・・・AIはクリエイティブなスキルセットを強力に民主化し、クリエイティブな志向の低いプロフェッショナルでも、まったく新しいアイデアをデジタルライフに取り込むことができるようにします。」・・・ということで、2023年はたいへんなことになりそうです。
2.メタバース・バーチャル
リモートワークのトレンドはAppleのVRヘッドセットがどのくらい成功するかに掛かってかもしれません。
そして、コロナが過ぎても、私たちは家のなかで過ごすようです。
3.Sensory processing
「感覚処理」や「感覚情報処理」という分野が注目されるようです。
瞑想などの精神療法に没入型テクノロジーが使われていくようです。
4.Web3による人間中心のコミュニティ
「Web3 の分散化モデルは現在、技術スペクトルを引き裂いており、このソーシャルメディアのシフトに直接影響を与え、より深い人間対人間の交流を促すような体験に私たちを連れ戻します。このシフトは、公共放送としてのソーシャルネットワーキングの衰退によって特徴付けられるだろう。」
浅いつながりのパーティのようなSNSが終わって、個人として小さなコミュニティへ戻っていくようです。
いいことだと思います。
5.3Dプリントの一般化
「200ドル以下で購入できるプリンターもあり、3Dプリンティングを始めるのにこれまで以上にお金がかからなくなりました。・・・分散化され、民主化された小規模生産が大量に行われるようになります。」
6.スーパーアプリ
「中国のWeChatや日本のLINEのようなアプリは、顧客の日常生活の大部分を占めるという、非常に具体的な目標を持っています。」
生活インフラになったアプリによるエコシステムは便利ですが危険もあるようです。
アプリの機能の優劣よりも倫理が重視されるようになりそうです。
グランドキャニオン国立公園、上1916年、下2016年
シトカ国立歴史公園、左1916年、右2016年
社会活動として堅苦しく捉えることなく、気候変動をより身近なものに感じてもらうようにしたいそうです。
ゆっくりとした洞察に満ちた制作過程をインタビューで紹介してます。
美しいです。
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気候変動に関するデータを可視化したカラフルでグラフィカルなニット『Temperature Textiles』 >>
https://designers-union.com/blog/archives/10712
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