建築の詳しいことがわからないですが、とても興味深い活動でした。
Web3が理想として掲げていることと通じるものがあるような気がしました。
「建築の計画/設計/施工/使用を同じ地平でとらえ直し、そのすべての過程に取り組むことにあります。⼿に届く範囲にある材料や人⼿、知己や地縁までも資源としてその⼒を総動員することで、すべての人が⾃ら使う建築の創造に能動的に関わる可能性をテーマにしています。・・・現実に柔軟に対応しながら継続的に関わり続けていくことで、そこにふさわしい場所が徐々に⽴ち上っていきます。それら彼らが「⼩さな⾃治空間」と呼ぶものを⽣み出す⼒学(POLITICS OF LIVING)こそが、現状を突破し社会を変革する鍵だとしています。」
その場所、暮らす人、変化することに柔軟に対応しながら、そこにしかあり得ないデザイン。
コミュニティを形成していくデザイン。
そういう建築の試行錯誤が見えておもしろかったです。
建築はスタティックなデザインであり、ダイナミックなデザインはグラフィックやウェブのような分野のデザインとされていたように思います。
建築とか社会制度のような「変わらないもの」「変えないもの」と思われていたデザインが、「個人」を起点にした流動敵なデザインを取り入れるようになる気もしました。
すばらしい展示でした。
本質的な造形から巨大なプロジェクトに結実していくまでの一貫性を見ることができます。
美しさに一貫性があるデザインは説得力があって美しいです。
偶然の形やオーガニックな形を基本にしても現代的で洗練されてます。
ガーデニングがコンセプトに入ってくるところが英国らしくていいです。
建築のプロジェクトでエレベーターの操作盤のデザインにとても執着している感じがしましたが、
あの操作盤が人と建築を繋ぐデザインの見せ場になるということなのでしょうか?
スタジオ代表のパトリック・シューマッハがインタビューに答えて明らかにしたそうです。
より多くのアイデアのスケッチを得るために利用していて、クライアントに見せることもあるようです。
それらのイメージから3Dモデルの段階に進めるのは10%から15%程度。
プロンプトには「Zaha Hadid museum aerial view Dongdaemun Design Plaza, high quality」「Zaha Hadid eye level view, high quality」などのワードがあり、エゴサのような使い方です。
ザハ・ハディド・アーキテクツ の特徴である流体的で力強いスタイルが明確に反映されてます。
「私は、そのすべてを私たちの作品として受け入れています。この中から出てくるものは、検証、選択、推敲されて、すべて私が作者であると主張しています。だから、この可能性にとても力を感じています。」
・・・だそうです。有名人でないとできないDALL-Eの使い方。
ザハ・ハディド・アーキテクツ は社内にAI研究グループを立ち上げたそうです。
パトリック・シューマッハは、熱心な自由市場推進派で反規制の考え方を持っている人だそうです。
インタビューの中で、スティーブ・ウォズニアックやイーロン・マスクが署名したAIシステムの開発をモラトリアムしようという公開書簡を厳しく批判しているそうです。
おおらかで、楽観的で、リスクを恐れないタイプの人のようです。
「私はAI研究のモラトリアムを望んでいません。・・・政治的こと、あるいはただの不安感から、物事を妨害したり、止めたりすることは、大惨事になると思う。」
「中央集権的な政治的統制を課そうとする勢力がすでに見えている。・・・私は、議会や議員など、この問題に対処するために過大な負担を強いるような人たちが入ってきて、そのような流れを作ろうとすることを望んでいませんし、それは私が信じていることではありません。」
「AIを取り巻く深刻な問題は重い規制では解決できません。」
なので、オープンで自由で活気に満ち、楽観的にこれらの問題を解決すべきとのことです。
創造性にAIをどのように利用するのかという避けて通れない課題について、ひとつの考え方を示している気がします。デザイナーは、この課題にどのような考え方でどのようなスタンスを取るのかを、各自で明示する必要があるかも。
ZHA developing ”most” projects using AI-generated images says Patrik Schumacher >>
インドのラージャスターン州の一部はカースト制度が残る地域で女性の識字率が36%しかないそうです。
女性が経済的に自立するためには、識字率を向上させることが必要でした。
建築家のダイアナ・ケロッグは、この人里離れた砂漠にプロボノで学校を設計し、この学校を建設するにあたり地元の労働者を参加させたいと考えました。
「地域の人々を巻き込むことが重要だと感じた理由のひとつは、彼らが女の子の教育に熱心ではなかったことです。もし、石工や家具職人の男性が学校に関わることができれば、自分の娘がこの学校に来ることを受け入れてもらえると思ったのです。」
この地域は砂岩の建物や工芸品で知られており、ケロッグはその地元の専門知識を活用して、主に手彫りの砂岩で作られた学校を設計しました。
この学校はすべて地元の職人によって建てられ、その中には学校に通う女の子の父親も含まれています。
職人たちは、わずか10カ月で学校を建設しました。
「女の子たちに居心地の良さを感じてもらいたい、身近な存在だと感じてもらいたいという思いから、他の素材を持ち込むことは適切ではないと考えました。また、地元の職人と現代的な方法で仕事をしたいと思いました。このような非常に繊細な石の仕事が現代的な形に変換できることを、現地の人々に知ってもらいたかったのです。」
「文化や歴史の中で、女性的な形を探していたところ、楕円形が出てきたのです。」
中庭形式はこの地域でよく見られる建築で、砂嵐などの砂漠の極端な気候から身を守るためのものです。
インドではコロナの患者数が急増しているため、学校の本格的な運営開始はいつになるかわかりません。
あるべき姿をした本当に美しい校舎。すばらしいデザイン。
See the beautiful school these dads built for their daughters >>
ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港に隣接するTWAフライトセンターが2019年にTWAホテルとしてリニューアルされたそうです。
TWAフライトセンターが建設されたのは1962年。
当時の航空業界の黄金時代「ジェット・エイジ」と、ミッドセンチュリーモダンのデザインを堪能できるホテルです。
テーマパークや博物館のような施設もあるようです。
かっこいいです。
アイルランドのダブリンでスーパーマーケットの建設中に1000年前のバイキングの住居の遺跡が発見されたそうです。
遺跡を発掘してその上にスーパーマーケットを建設するのではなく、ガラス張りの床を設置して、買い物客が地元の歴史を覗くことができる窓を提供することにしたそうです。
すばらしいアイデア。
地元の中世の暮らしが現代の身近なスーパーマーケットとつながってる。
日本でもやればいいと思う。
A Glass Floor in a New Dublin Grocery Opens a Window to Medieval Viking History >>
すごいプレゼン。映像と完全にシンクロしてます。パフュームみたい。
建築家っていろいろできないといけないようですね。
都市計画は建築だけでなくさまざまなデザイン分野にとって、理解しておくべき重要なテーマになるらしいです。
このトヨタのプロジェクトはそのスケールの大きさだけでなく、とても野心的なデザインプロジェクトだと思います。
Woven cityがうまくいって、そのプロセスが公開・共有されたら、日本企業のデザインは大きく進歩するかも。
1959年に設計し、ライトの死後、弟子の John Rattenburyが1967年に完成させたそうです。
3つの寝室に3つのバスルーム、三日月型のプールがある曲線の家。
景観と完璧に調和してます。
昨年も売りに出されていたようで、買い手がつかなかったのかも。
こういう建築物を購入するのは文化財を購入するようなもので、複雑な手続きと責任が伴うようです。
くわしくはこちら
Frank Lloyd Wright’s last home is being sold at auction with no minimum >>
モンペリエの気候と屋外思考のライフスタイルにインスピレーションを得たそうです。オープンでラグジュアリーな物件のようです。
17階建ての多目的タワーには、住宅、オフィススペース、アートギャラリー、レストラン、パノラマバーがあるそうです。
モンペリエはこのようなアイコニックな建築を2025年までに12件建てる計画で『white tree』はその第1号。
写真は NILS KOENNING さん。
元記事はこちら
sou fujimoto’s ’white tree’ in montpellier photographed by nils koenning >>
オフィスというより大学のキャンパス。そこにメインストリートと裏庭がある感じ。
日本のオフィスのような机とイスを並べた環境で働いていては、絶対に勝てない気がしてきます。
以前に建設されたオフィスは「MPK20」で、今度は「MPK21」というコンセプトのようです。所在地の「メンローパーク」を意味する言葉で、この地域の「良い隣人」であることをアピールしてるそうです。
以前にはFacebookの高給社員とメンローパークの元々の住民との所得格差が地域の問題になったこともあったようです。
そういう背景もあって、フランク・ゲーリーの手掛けたデザインは、オープンでナチュラルで居心地良さそうです。
ほんとうらやましい。
くわしくはこちら
Facebook reveals expanded California campus designed by Frank Gehry | dzeen >>
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