Indika Entertainmentのクリエイティブディレクター、James Verdesotoさんが、映画のポスターデザインにおける色の心理学に焦点を当てて解説しています。なるほど、勉強になります。
コメディーのシチュエーションを視覚的にわかりやすくする白背景の写真と赤文字のタイトル。
さらに余白をうまく使って視線を誘導しています。
スリリングなアクション映画のポスターに見られる、走る人物のシルエットと青と黒のイメージ。
そのもとは「第三の男」のポスターや90年代のジョン・グリシャムの小説の表紙にあるそうです。
低予算のインディ映画では、目に留まりやすい黄色を背景にすることが多く、これは50〜60年代のヨーロッパの映画ポスターが元ネタのようです。
最近のアクション映画のポスターは、コントラストの強い男性的なモノクロ写真にオレンジ色の炎を配置して、若い観客に訴えてるそうです。
SF映画のポスターによく見られる、ダークな青背景にオレンジ色のアクセントのポスターも、若い観客へ訴える効果があるようです。スター・ウォーズのポスターはわかりやすい例です。
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Movie Poster Remakes vs. Originals, Explained | Vanity Fair
2019年のララ・トランプ氏の投稿のtwitter投稿を見たベルギー人デザイナーのKarim Douïebさんは・・・アメリカ大統領選挙で見られる多くの選挙地図は、実際に住んでいる人々の数を表しておらず、何千マイルもの空地がトランプ氏に投票しているように見える。これはデータの可視化という点で間違っている・・・と感じて自ら修正したインフォグラフィックを投稿しました。
このインフォグラフィックでは、各州を政党別に塗り分けただけではなく、有権者の数を地理的に視覚化しています。
共和党が優勢に見えるのは、地図上の誤解であることがわかります。
このインフォグラフィックは多くのバージョンが制作されたそうです。
秀逸なのは、各州の塗り分けの地図と有権者の数をアニメーションさせたことだと思います。
有権者の数のビジュアルだけでは形が歪んでいてアメリカの国土の形との関連性をうまく認識できませんが、各州の塗り分け地図とのアニメーションにすることで関連性を理解して、状況を把握できます。
Karim Douïebさんのインフォグラフィックはこちら
Try to impeach this? Challenge accepted! >>
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U.S. election maps are wildly misleading, so this designer fixed them >>
アメリカの活版印刷会社9社によるメモ帳のカバー。
ドキュメンタリー映像も味があります。
その手触りから伝統技術への愛情が伝わってきそうです。
「アメリカの活版印刷の歴史に浮き彫りにされた伝統を継承しながら、レイアウト、テーマ、メッセージは、遺産、地理、伝統、社会問題に関する個人的な表現であり、今日の活版印刷コミュニティの多様性と強さを示しています。」
アメリカのグラフィックデザインや印刷業に草の根で受け継がれていそうな、こういう伝統やコミュニティは素晴らしいと思います。
太田幸夫先生は国際非常口シンボルのデザインで有名です。
1960年代のプロジェクトだそうです。
文字を使わない言語であり、図形は概念を抽象化しています。
基本的には純粋に視覚的なエスペラント語の一種・・・だそうです。
たぶん学生の頃にこれを見せられたけど、当時はまったく理解できなかったのだと思います。
いまなら、このコンセプトがユートピア的で野心的なことが理解できます。
パソコンやインターネット後の世界にも引き継がれたデザイン手法。
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コロナ禍での財政難もあったようですが、白人中心で閉鎖的な組織運営は非難されてもいたようです。
下記のリンクのインタビューを見ると、すでに存続させる意思も薄くなっていたような印象です。
こういうデザイン組織はこれから難しくなりそう。
One of America’s most prestigious design organizations shuts down amid allegations of racism >>
難しい仕事だったと想像できます。
アスリートの躍動感、オリンピックの精神、五輪イメージとの連動、など多くの要件が盛り込まれているそうです。
そのうえで、政治キャンペーンのように見えないこと、アメリカの応援団のようにならないこと、という課題もあったようです。
デザインされたアイデンティティは要件を完璧に満たしたうえで、その精神を反映させていると思います。
簡潔なシルエットは風になびく聖火を連想させます。すばらしい仕事です。
社会常識や良識とともに造形力を発揮できるデザイン会社は、いつの時代も変わらず、適切で永続的に良い仕事ができるのでしょう。
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New Logo and Identity for USOPM by Chermayeff & Geismar & Haviv | Brand New >>
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伝説的グラフィックデザイナー、アイヴァン・チャマイエフのインタビュー記事 >>
ニューヨークタイムズ紙のクリエイティブディレクター兼チーフクリエイティブオフィサーのTom Bodkin さんのインタビュー記事です。
前例のない状況を伝えるために、自社の紙面レイアウトの規定を破ることにしたそうです。
「このアプローチはニュースのためです。クレイジーでドラマチックなことをするためではありません。型破りなことをするのはニュース・バリューが破格だからです。」
ページ全段を突き抜ける失業者のチャート。
新聞題字の上まで伸びる死者数のグラフ。
の紙面のレイアウトラフのようです。
新聞題字の上のスペースには印刷できないので、題字を少しだけ下に下げたそうです。
前例のない状況のなかで適切なレイアウトを毎日考えるのはスゴい仕事だと思います。
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How the ‘New York Times’ is capturing the unprecedented impact of COVID-19 >>
マイラ・カルマン、ポーラ・シェア など有名グラフィックデザイナーが参加してます。
先日観た ディーター・ラムズのドキュメンタリーのなかに出てきた「セレブ・デザイナー」という言葉も思い浮かびますが、いまできることをやるのは善いことのようにも思えます。
それぞれのグラフィックは下記のリンクで見ることができます。
21 #CombatCovid Posters From Paula Scher, Maira Kalman & More >>
2000年からの週ごとの米国の失業手当の請求件数のチャートだそうです。%ではなく実件数での推移のチャートです。
チャートを正しいスケールのまま表示させるために、新聞紙面のレイアウトを変更しています。
結果として、非常時であることを力強く伝える紙面になってます。
リーマンショックが比較にならないことがよくわかります。
The most powerful single image of the COVID-19 crisis yet >>
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