パンクスらしい、反骨精神溢れるインタビューです。
グラフィックデザインの行き詰まりと、その先について語っています。
「グラフィックデザインは死んだ」と言いながらも、グラフィックデザインの未来について悲観してはいないようです。
ネヴィル・ブロディはロイヤル・カレッジ・オブ・アートで教えているそうで、そこで学生たちにどのように教えているかについても話しています。
以下は抜粋です。(いくつか理解が間違ってるかもしれません)
「グラフィックデザイナーの根底には、いくつかのジレンマがあります。
第1に、アルバイトをせずに、どうやって社会的に意義ある挑戦的な仕事をして食べていくか?
第2に、どうやってフリンジに立ってインパクトを与えるのか?
2つ目の質問の答えは「フリンジに立ってインパクトを与えることはできない」です。外側にいて何かを変えることはできないということです。」
「The Faceの仕事の最初の2~3年は、とてもチャレンジングなものとして見られていましたが、その後は、トレンディなものとして見られていました。それは私が望んでいたことではありませんでした。」
「私たちは、学生たちが慣れ親しんできたものが崩壊してしまうような、非常に脆く、根拠のないものとして『デザイン』を放置しています。学生たちは新しい考え方や新しい反応を開発しなければならないのです。私たちはロイヤル・カレッジ・オブ・アートでの指導を 『脱・規範(ポスト・ディシプリン)』と呼んでいます。あなたは単なるコミュニケーションの実践者です。ポスターや音響作品を作るかもしれないし、物理的な空間をデザインするかもしれないし、小説を書くかもしれない。伝えようとしているメッセージに応じた対応ができるような指導を心がけています。 」
「今はおかしな時代だと思います。『グラフィックデザインは死んだ』という見出しになるかもしれませんが、ある意味ではそうなのではないでしょうか?グラフィックデザインはPinterestとInstagramでしか見られない。」
「企業はユーザーエクスペリエンスデザイナー、コーダー、プログラマー、ソーシャルメディアマーケティングの専門家をますます必要としています。ロゴやブランド、ポスターやリーフレットなど、物理的なものはそれほど重要ではありません。ピザの宅配を除いて、ダイレクトメールをすることはもうありません。雑誌も手に入らない。そして、雑誌はもうデザインされていないのです。」
「テンプレートを設定して、それだけです。それぞれの記事を独立してデザインされているわけではなく、定型的なものです。バックエンドのエンジニアリングとフロントエンドのマーケティングがすべてです。グラフィックデザインは、書籍や出版物に多く見られる傾向があります。今では雑誌を手に入れることはできません。グラフィックデザイナーのためのグラフィックデザインという、それ自体が産業になるのです。」
「プラットフォームのためのテンプレートを構築したり、ビジュアル言語のためのツールボックスを構築したりすることの方がはるかに重要なんだ。雑誌の美しい見開きをアートで演出するというのは、今はもうありません。」
「『グラフィックデザイナー』という昔ながらのスキルの肩書きはもうアイデンティティではないんです。グラフィックデザインが死んでも、グラフィックデザイナーが死んだわけではありません。私たちの仕事の本質が劇的に変化したのです。・・・グラフィックデザインの最初の100年は、おそらくダダから始まって、コロナで終わったと思う。」
Neville Brody on Navigating Graphic Design’s Shifting Identity >>
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