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コーポレート書体をデザインするデンマークの会社「コントラプンクト」の展覧会。
「コントラプンクト」が手掛けた企業やブランドのオリジナルのアルファベット書体についての、コンセプト、特徴、使用例、などを紹介してくれてます。
展示だけではわかりにくいですが、会場に置いてあるパンフレットを読むとよく理解できました。

それぞれのプロジェクトについてよく調査した見識からの明確なコンセプトがあって、一貫性のあるタイプフェイスにまとめあげられてる感じ。
タイプフェイスの造形だけでなく、デザインのアプローチがいいです。

コントラプンクト >>

ギンザ・グラフィック・ギャラリー >>

デンマーク政府のロゴを手がけたデザイナーに聞く
「日本をブランディングするならどうしますか?」 >>

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初期MacのGUIをデザインしたスーザン・ケアが手掛けたビットマップフォントのリニューアルのようです。
iOS13と一緒に発表されたようです。味わいがあります。
デジタルデバイスで表示されるフォントがサンセリフ一択だったトレンドが終わるのかも。

英文での読みやすさとかの理由があるようですが、味わいのあるフォントはこれから流行りそうな気がします。

こちらからダウンロードできるようです。
Fonts for Apple Platforms >>

元記事はこちら
Apple’s new typeface is available for use right now >>

New York (typeface) – Wiki>>

【関連記事】シリコンバレーの最も重要な失敗をした6人から デザイナー、エンジニア、起業家に向けたアドバイス >>

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ミルトン グレイサーのような60年代〜70年代の雰囲気のイラストがカッコイイです。
こういう感じのイラスト、これから流行りそうな気がしてます。

デザイナーは Miro Denck さん

WOLFという映画館のためのポスターだそうです。
カフェもあってグッズもかっこいいです。
映画への愛に溢れたいい映画館のようです。

たのしそうな仕事。

Miro Denck さんのインスタグラム

WOLF

Miro Denck designs film posters for his local cinema using striking illustrations | It’s Nice That

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グラフィックデザインのある程度の年代以上であれば、スクラップブックをつくるのは大切なことだと教えられていたかと。
日本画エリートらしい観察力とスケッチの腕前など、その後のグラフィックデザイナーの「たしなみ」とか「素養」とかの原点のような気がしました。
年月を掛けて収集して積み重ねられた豊かさに支えられたデザインなのだとわかります。

展示されていた共著『図案の美学』には、デザインの目的意識とか創造のプロセスについて理路整然と書かれていて、たぶん当時は斬新な見解だったと思いますが現代に通じるものでした。

イメージコレクター・杉浦非水展 | 東京国立近代美術館 >>

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Apple Music の「Classic Metal」と「The Riff」のアートワーク。
手掛けたのは 数々の有名ブランドのロゴも手掛けたグラフィックデザイナー Gerard Huerta だそうです。

Apple Misic のプレイリストのアートワークは年々良くなってる気がしてます。

音楽のビジュアルについては、同じフォーマットを展開させたようなアートワークはいただけません。
レジェンドと言われるようなグラフィックデザイナーが手掛けるようになれば、また味わい深くなっていいかもです。

これからも音楽とグラフィックの蜜月があることを願ってます。

Gerard Huerta >>

AC/DC Logo’s Designer Creates Rockin’ New Album Artworks For Apple Music – DesignTAXI.com >>

リオ、ロンドン、北京のような文化的なキャラクターは感じられず特徴に乏しい感じもしますが、わかりやすいデザイン。

無難であってもそれが正解ということでしょう。
アニメや絵文字をモチーフにしたピクトグラムだったらガッカリだったかも。

個人的にはもう少しディテールが省略されてるのが好み。

円のなかにおさめる「フレームタイプ」は海外の人には日本的イメージに見えるのかな。

東京オリンピック スポーツピクトグラム発表。全33競技50種類 – Impress Watch>>

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どれも力強いグラフィックで見応えありました。
大日本印刷のギャラリーなのでポスターが中心の展示でしたが、CIやVIの仕事をもっと見たいところでした。

実物のポスターは初めて見ましたが、ズッシリとした黒が印象的。
それでいてマッチョな汗臭さではなく、優しくおおらかな80年代な雰囲気。

展示のテーマになってる「SERIOUS PLAY」については、下記の関連記事のTED動画を見るとよくわかるかもです。

【関連記事】ポーラ・シェア 『本気(serious)のグラフィックデザイン、真面目(solemn)のグラフィックデザイン

【関連記事】ニューヨークのアトランティック・シアター・カンパニーの新しいアイデンティティ

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エレベーター会社のイメージを「設備ベンダー」から「サービス提供」に転換させようというブランディングだそうです。ユーモアと普遍性があって、信頼性のイメージも確保しているのが好印象です。

ありふれた製品の退屈な業種(失礼!)のブランディング課題に真摯に取り組んで、シンプルで相応しい、賢明な回答を提示してる感じです。いい仕事。

Mitsulift Elevators – An ode to the art of vertical living — Base Design >>

「博士の異常な愛情」「時計仕掛けのオレンジ」で予告編、タイトルバック、本編で登場するタイポグラフィの一部を手掛けていたそうです。

あの手描き文字のタイトルバックについても語っています。
パブロ・フェロとスタンリー・キューブリックのお互いに敬意を払う超一流のコラボレーションが見てとれます。
「博士の異常な愛情」でのストック動画と音楽の使い方はパブロ・フェロのセンスだったのかも。

他にも有名映画のタイトルバックを数多く手掛けていたようで「メン・イン・ブラック」もそのひとつ。
パブロ・フェロは2018年11月16日に他界されたそうです。

元記事にはていねいな解説もあってありがたいです。

元記事はこちら
キューブリック作品におけるパブロ・フェロの仕事 : KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック >>

今年はじめにニューヨークでデザイン会社をやってる Philip VanDusen さんが予想していた15のデザイントレンド。
さあ、半年が過ぎてこの予想は当たってるでしょうか。

紹介されてるトレンドはやや子供っぽい感じもしますが、いまどきの80年代っぽい雰囲気をうまく説明してくれてるようで勉強になります。

【関連記事】2018年には消えてほしい10のデザイントレンド >>