GOOD_CHEAP_AND_FAST

画像もなくテキストだけ。シンプルの極みです。データサイエンティストが個人で制作したサイトだそうです。
UIがシンプルなだけでなく、マーケティングのために持ち込まれるインターフェイスのノイズをすべてカットしています。
すべてのカテゴリー商品が掲載されてるわけではなく、作者であるDeFeoさんによるデータ分析で、ニーズがあって高評価で適正価格の商品だけになってるようです。

『GOOD, CHEAP AND FAST』はAmazonに代表されるようなオンラインショッピングのUXに対しての反証としてのコンセプトがあるようです。
比較したり、オススメしたりするのではなく、買う人の「満足」のためのUXを作ろうとしているようです。

『GOOD, CHEAP AND FAST』のUXには、下記の動画の哲学があるようです。
『Maximizers versus Satisficers: How to be More Happy』

こういう考え方に基づいたショッピングサイトのUXも有り得るというのがおもしろいです。
老子の『足るを知る』ということでしょうか。

GOOD, CHEAP AND FAST >>

Hate browsing Amazon? This is the ultimate no-frills shopping site >>

2018年12月5日 UX / UI

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エレベーター会社のイメージを「設備ベンダー」から「サービス提供」に転換させようというブランディングだそうです。ユーモアと普遍性があって、信頼性のイメージも確保しているのが好印象です。

ありふれた製品の退屈な業種(失礼!)のブランディング課題に真摯に取り組んで、シンプルで相応しい、賢明な回答を提示してる感じです。いい仕事。

Mitsulift Elevators – An ode to the art of vertical living — Base Design >>

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紆余曲折あって失敗や批判もあったようですが、お祭り騒ぎではない真剣な姿勢がうかがえます。
このブランディングでは社会の仕組みをデザインしながら、ゼロから国の形とイメージをつくろうとしているようです。壮大な挑戦です。

これからの国のありかたの一端をデザインに担わせようというのは、デザインが社会のなかで信頼されているということでしょう。日本でデザインはそこまで信頼されているでしょうか。
業界の権威とかセンスや技術ではなくて、社会的信用が低いことでデザイナーの仕事に限界があるということかも。

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黒幕はデザイナーたち 電子国家エストニアの知られざるブランディング戦略 >>

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iOSのマルチタッチ・インターフェイスのアイデアについて、その発端から広がりについて話しています。
”アイデア” は脆弱で壊れやすく、その ”アイデア” をどのように扱うかが重要だという話のようです。

「初期のアイデアは暫定的な仮のものでした。これらは、工業デザイナーとインターフェースデザイナーの間の特別な非公式会合の結果でした。興味深いことに、これらの初期のアイデアの性質と概念は、過去数十年にわたる他のプロジェクトのアイデアと多くの特徴を共有していました。」

「アイデアは、既存の問題に対応するものではありませんでした。誰も私たちに問題の解決を依頼したことはありません。」

「アイデアが問題を提起し、挑戦を定義しました。」

「(プロトタイプを作って)私たちはアイデアを探求しましたが、私たちのアイデアを正当化することはしませんでした。」 この姿勢はとても大切でしょう。

「このアイデアは何年もの間とても壊れやすく傷つきやすいものでした。私たちは創造的なカルチャーに妥協を強いることや壊れやすいアイデアを損なう物事に敏感になりました。」

「大きなグループで仕事をすると、意見はしばしばアイデアと混同されます。評価して共有しやすくて測定可能で具体的なものに焦点を当てる傾向にあます。そのためサイズ、重量、価格、スケジュールなどの属性に取りつかれます。」

「私は予測不能が大好きで、私は驚きが大好きです。プロセス全体は恐ろしいほど不確かです。」

スピーチの最後にはアイデアと問題解決のあいだの矛盾についても話しているようです。

これはなにかとても大切な話のような気がします。
「アイデアが大切だ」という教訓は時代を越えて繰り返されてますが、”アイデア”とはどういったものでどのように扱ったらいいのか、正しく理解できているでしょうか? 本当にアイデアを大切に扱ってきたでしょうか?

元記事はこちら。
”On Monday There Is Nothing”: Apple’s Jony Ive On Design And Conflicts In Creativity | Forbes >>

2018年11月26日 アイデア

「博士の異常な愛情」「時計仕掛けのオレンジ」で予告編、タイトルバック、本編で登場するタイポグラフィの一部を手掛けていたそうです。

あの手描き文字のタイトルバックについても語っています。
パブロ・フェロとスタンリー・キューブリックのお互いに敬意を払う超一流のコラボレーションが見てとれます。
「博士の異常な愛情」でのストック動画と音楽の使い方はパブロ・フェロのセンスだったのかも。

他にも有名映画のタイトルバックを数多く手掛けていたようで「メン・イン・ブラック」もそのひとつ。
パブロ・フェロは2018年11月16日に他界されたそうです。

元記事にはていねいな解説もあってありがたいです。

元記事はこちら
キューブリック作品におけるパブロ・フェロの仕事 : KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック >>

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いい写真。映画にもなって死後に有名になった謎多いアマチュア写真家。
モノクロ写真ばかりかと思っていましたが、未現像のカラーフィルムもあって、写真集として出版されるようです。

構図も上手いけど、色彩感覚もよかったようです。
現在のインスタとかに通じるセンスがあった気がします。

Vivian Maier >>

『Vivian Maier: The Color Work』についてくわしくはこちら
A New Book Reveals a Colorful Side to Vivian Maier’s Renowned Street Photography | Colossal >>

2018年11月19日 写真

すばらしいアイデアとデザインと技術!

自由民主党の議席割合の形をした細い三角形の群れが動いています。
議員がオンラインで新しいアイデアを発信すると、群れの動きが速くなります。
つまりこれは、アルゴリズムで動いているのではなく、議員の情報発信によって動いているブランディングということだそうです。

それが動いているということは、議員が活動していて情報が開示されているということ。
政党の支持者はこの動きによって、議員が情報発信していることを知ることができるようです。

日本の政党もやったほうがいい。

Visual Identity Motivates Politicians to Do More | Muse by Clio >>

エージェンシーは、Heimat Berlin

制作は、Field.io

独学で遅々として進まない勉強ですが、楽しみながら断続的に続けてます。
上の画面では、摩擦抵抗のあるパーティクルがマウスドラッグした場所で発生する重力に引き寄せられて動きます。重力が消えると解き放たれて、画面の枠でバウンドします。

プロセッシングについて興味を持ったのはもう6年くらい前「ジェネラティブ・アート―Processingによる実践ガイド」という本を近所のカフェの本棚で見つけてからです。最初はProcessingでやってみましたが、この1年ほどP5jsです。

Processingとして書かれたコードをjavascriptに置き換えて「なんで動かない?」というところから試行錯誤しながらですが、javascriptの基本的な理解とか物理的な動きの解釈とか「なるほど、そうなのか!」ということが多くて楽しみながら続けていけそうです。

世の中にたくさんあるサンプルにも感謝です。

ジェネラティブ・アート―Processingによる実践ガイド|Amazon >>

Processing クリエイティブ・コーディング入門 – コードが生み出す創造表現|Amazon >>

Processing >>

2018年11月11日 その他

「美術は虚構のライセンスだけではないことを人々にも知ってもらいたい。審美的なプラクティスは非常に有用かもしれませんが、私たちが建築家、映画制作者、アーティストとしての非常に基本的なツールやテクニックを使ってできることがあります。私たちのノートパソコンに搭載されているソフトウェアは、国家と政府の嘘を突き詰める非常に強力なツールになる可能性があります。」

とても力強いステートメントです。
フォレンジック・アーキテクチャーの作品(調査?)の「RAFAH: BLACK FRIDAY」は昨年東京でも展示していたようですが残念ながら見逃しました。

データ、テクノロジー、コミュニティ、ジャーナリズム、などなど現代のアートやデザインの重要なテーマを扱ってるようです。
もうこれからは美的センスや制作技術よりもデータを扱うリテラシーとか倫理観のほうが必須なのかも。

FORENSIC ARCHITECTURE | Tate >>

こちらの記事による紹介がとてもおもしろいです。
2018 ターナー賞 展示 | Forensic Architecture >>

Forensic Architecture >>

2018年11月7日 アート

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最初は展示の意味がよくわからなかったのですが、途中から「思うようにならないコミュニケーションのもどかしさ」といったことがテーマなんだと理解したら、おもしろく鑑賞できました。

メディア・アートの展示でよくある「鑑賞者が作品の一部になって体験する」タイプの演出は何か気恥ずかしい感じがするのですが、そこに「コミュニケーション」というテーマが入るとさらにハードルが上がります。
これを敢えて面白がれるようにならないと、この展示のテーマを理解したことにはならないかも。

犬の風船がついたデバイスが振動して経路をガイドする作品があって、何かメタファーがあることでユーザーが「とっつきやすく」なるんだとあらためて実感しました。

あと個人的には、メディア・アートにおける感傷的な演出や凝りすぎたビジュアルは古く感じるようになりました。

特別展 OPEN STUDIO リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC 「“感じる”インフラストラクチャー 共感と多様性の社会に向けて」>>

2018年11月5日 アート