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Harmonograph(ハーモノグラフ)という言葉を目にしたことはあるだろうか。19世紀ヨーロッパで流行したという説があるこちらのアートワークは、2つの振動の調和を視覚化可能にする装置である。

(1)振り子を机に取り付けて描画するパターン
(2)ターンテーブルに交差型のアームを取り付けて、その先にペンを取り付けるパターン
(3)Javaで描画するパターン
(4)木製の専用キットを組み立てて描画するパターン

等々に分かれるが、2000年代の日本ではICCで《ハーモノグラフ 音の視覚化,19世紀の科学エンターテインメント》 [2006/2010]
“Harmonograph Visualization of Musical Intervals, Entertainment in the 19th Century”
という展示が開かれていた。
Javaで描画できるサイトで記憶に新しいのはHarmonograph.jsだろう。
著書ではアンソニー・アシュトン著「ハーモノグラフ: 和音が織りなす美しい図像 (アルケミスト双書) 」に詳しく書かれていて、執筆者の私も時折目を通す。

全く似ているものではSpirograph(スピログラフ)、リサジュー図形が顕著だが、
とくにスピログラフにおいては紙と鉛筆の他にも回転する鏡とレーザーでも制作できる。
日本では珍しいものであるが、海外では動画サイトでの既出率の高さ見ると分かるように珍しくないものになりつつある。

何に役に立つわけでもないツールのようにも思えるが、美しい図像は等身大の自分の生まれるずっと前からあった。「突拍子もなく生まれるもの」というのは、ただ1つの人間のアイデアを除いては考えられないような気さえする。

【参考文献・情報】
・アンソニー・アシュトン著「 ハーモノグラフ: 和音が織りなす美しい図像 (アルケミスト双書) 」

・ICCのアーカイブ《ハーモノグラフ 音の視覚化,19世紀の科学エンターテインメント》 [2006/2010]
“Harmonograph Visualization of Musical Intervals, Entertainment in the 19th Century”
(http://www.ntticc.or.jp/ja/archive/works/harmonograph-visualization-of-musical-intervals-entertainment-in-the-19th-century/)

・Harmonograph.js
(http://harmonograph.penguinlab.jp/)

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2017年11月25日 アート

色彩論の入門書では、今や当たり前のようにニュートンやデカルト、ゲーテが話に上がる。
ゲーテはニュートンの光学に異論を唱えつつ、ゲーテ本人も色彩における研究や観察を行っていたものの、彼の同時代の研究者には殆ど相手にされなかったことで知られている。そのゲーテも20世紀に入り再び評価されることになるやいなや、現象学派にはあたらない心理学者からも、その業績を「色彩心理学」の先駆的研究と評価されることになったとされている。
(1*)

 画像(2*)
添付画像は美術的にも参考になる色相環図である。

ここ数日、表現のメタファーの研究から少しばかり距離をおいて、色彩の仮説について考えている。現代社会には自然の特有な色の他にも人工物の色彩(街の広告看板など)などと、色がありすぎるような気もするが、もし色彩に満ち溢れた世界が一瞬にして漂白されたら、一体どういった心理状態に陥るだろうということを考えてみる。昔、2004年に製作されたアメリカ映画でメジャーな「Day after tomorrow」というパニック映画があった。ストーリーはご存知の方も多いかもしれないけれど、世界中で雹や、竜巻、スーパーフリーズなどの異常気象が起こって氷河期に突入するという内容だった。(3*)そこで私がストーリーというよりも真っ先に気になったのは色彩だった。断片的かつ脆弱な記憶ではあるのだが、氷河期に突入した朝の風景は、白く凍てついた海がアメリカの都心のビル群を覆っていた。私が今例にあげた物語最後の風景は、なにやらベクシンスキーの1枚の絵画のように美しかったが、物語性を加味していたこともあってか、鳥肌が立つような恐怖を感じた。

世界が氷河期によって機能しなくなる時だけではなく、人間の生涯が最期を迎えた後も、
瞼の裏に残された風景は、あのように空虚な白い漂白された風景なのだろうか。
たとえば毎日が雪の日で空虚で白い漂白された風景が数年、数十年と続いていったら、人は多色に囲まれて生きているという概念を忘れてしまうだろうか。

余談だが、
ホイットリー・ストリーバーとアート・ベルの共著「The Coming Global Superstorm」(1999年)はまだ見ていないが、興味深い。

[参考文献、画像、情報等]
(1*)知覚の哲学 ―ラジオ講演1948年― モーリス・メルロ=ポンティ、第3章知覚的世界の探索―感知される事物―158ページ9行目
(2*)参考画像http://www.huevaluechroma.com/072.phpより
(3*)デイ・アフター・トゥモロー、wikipedia

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2017年10月29日 アート

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こちらのページにある プロフィールの作品解説が秀逸だったので見てきました。
アルベルト・ヨナタン「TERRENE」2017年10月7日(土)-11月5日(日) >>

こういうテーマのこういう作品のわりと多くが感傷的、懐古主義的、空想的なイメージがあるのですが、今回の展示作品はそういうのがないのが良かったです。

やや呪術的なイメージも魅力的で、丁寧に手を動かして制作した正直な作品という感じでした。
民芸と呼応しそうなイメージかも。

ほんとにひさしぶりに銀座で展示を見た。

2017年10月8日 アート

Patrick Tresset というロンドンのアーティストの作品。
Pix2pix という画像生成AIを利用してるそうです。

Patrick Tresset さんの「ETUDES HUMAINES」というロボットでポートレートを描く作品の展示で得られた3500人の21000枚のドローイングをPix2pixに学習させたということでしょうか。

AIを使ってポートレートを描くというプロセスを逆転させてます。すばらしいアイデア。
Patrick Tresset さんの作品を日本でも展示してほしいです。

Patrick_Tresset_ETUDES-HUMAINES

Pix2pix についてはこちら。
できそうなことはだいたいできる画像生成AI、pix2pixの汎用性に驚く >>
https://wirelesswire.jp/2017/01/58467/

Patrick Tresset さんのサイト>>
http://patricktresset.com/new/

2017年9月9日 アート

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いい展示だった。たのしかったです。
お盆に見るのに良い感じでした。

そういうふうにキュレーションされていたからかもしれないけど、東南アジアの歴史・文化と現代アートがきちんと繋がって成立してる感じが良かった。

日本のアートはこのように成立してはいないことに、少しガッカリする感じがありました。

そういえば、森美術館との連動企画らしいですが森美術館はまだ見てないです。

サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで >>

2017年8月27日 アート

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アーティストの Lucy Sparrow さんの作品
マンハッタンに期間限定のようですが 8till late という実在のお店を構えて展示したそうです。

ひとつひとつの商品はとても手間が掛かってそう。
コンビニとハンドメイドの取り合わせが21世紀のポップなのかも。

フェルトでできた商品はサイトから購入できるようです。

Lucy Sparrow さんのサイト >>
http://www.sewyoursoul.co.uk

2017年6月26日 アート

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アーティストのMatthias Dörfeltさんの「 Block Bills」という作品。
ビットコインのブロックチェーンのデータからジェネレイティブに生成されたデザインに「Satoshi」のサインが入ってます。紙幣に描かれる肖像は著名な誰かではなく抽象的で匿名的。ビットコインに相応しいです。

ビットコインは、かつてのインターネットのように、現代に生きる人の価値観を大きく変えるかもしれないし、P2Pのようにネガティブなイメージにまみれて人の話題から消えてゆくかもしれません。

テクノロジーの未来と人の価値観を表現してる、いいプロジェクトだと思います。

Matthias Dörfeltさんのサイト >>
http://www.mokafolio.de

Block Bills >>
http://www.mokafolio.de/works/BlockBills

2017年6月23日 アート

ナレーションはスカーレット・ヨハンソン。
英語でよくわかりませんが、歴代の作品を見るだけでも楽しいです。
日本語字幕欲しいです。

自己演出が上手くて、最近もいろいろ話題になってるようです。
日本で大規模に展覧会やってほしいです。

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2017年6月21日 アート

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ニューヨークでの展示。
ヘンゼルとグレーテルは森のなかで迷子にならないように痕跡を残しますが、このインスタレーションで観客は自分が認識されて自分の居場所が痕跡として示される体験をすることになるようです。
建築家の ジャック・ヘルツォーク と ピエール・ド・ムーロン と アイ・ウェイウェイのコラボ。

会場の中で観客は顔認証で識別されて、ドローンや赤外線カメラで撮影されて、観察者と観察対象の両方の視点に立つ体験をするようです。

「だれもが自分が監視下にあることを経験していると思います」 アイ・ウェイウェイ

日本でも展示してほしいです。

関連記事
アイ・ウェイウェイ自身が監禁されていたときの様子を再現したジオラマ作品
http://designers-union.com/blog/archives/2225

くわしくはこちら
https://www.artsy.net/article/artsy-editorial-ai-weiwei-turns-surveillance-state-instagram-friendly-game

2017年6月11日 アート

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市原湖畔美術館はじめて行きましたが、いいところ。
もしも、展示されていた作品を東京・六本木のギャラリーで見たら、これほど普遍性を感じることはなかったかも。
どの作品も Alva Noto 名義の音楽のようで、展示室の音の演出もよかったです。

それにしても、ウェブの仕事しているとパララックスはすでに懐かしい言葉ですね。

くわしくはこちら 市原湖畔美術館 >>

2017年5月10日 アート