ずっと昔に文化庁メディア芸術祭を見たときにガッカリだった記憶があって、それ以来ずっと行ってなかったけど久しぶりに行ったら、とても盛況。
入場者は若い人が多めだけど、年代の幅は広かった。
アート、エンターテイメント、アニメーション、マンガ というカテゴリーがあるように、入場者を楽しませるための作品が多かった。
昔に比べて展示されてる作品の完成度は高くなっていて、エンターテイメントになってた。
ただし、作品の根幹にあるアイデアは昔とあまり変わっていない気もした。
デジタルツールの発達でできるようになったことが上手に展示されてるけど、デジタルツールの発達でメディアや社会がどう変わって、ひとの認知がどう変わったのかとかなどは・・・まぁ、いいか。
90年代インターネットの匂いもしますが、インターネットの深さとおもしろさは、こういうところにあるような気がしてきます。
そういえば「TRANS ARTS TOKYO」には行ったけど、インターネットヤミ市は行かなかったなー。
ちょっと残念。
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東京・神田で開催中の「TRANS ARTS TOKYO」 は混沌としていてオモシロかった。
くわしくはこちら
http://jp.vice.com/program/vice-com-original-program/19513
2015年11月7日〜8日の2日間限定で東京・渋谷のセルリアンタワーにあるGMOインターネット株式会社のオフィスで見てきました。かっこいいオフィスでした。
ジュリアン・オピーのだいぶ昔の作品もあって、キレイな展示でおもしろかったですが、それよりも、かっこいいオフィスに社長のコレクションのアート作品というシチュエーションのリッチ感がおもしろかったです(笑)
カッコイイです。
2015年12月10日にサザビーズのオークションに出品されるそうです。
落札予想はおよそ5000万円だとか。
iPadを通して周囲を見渡すと、WiFiなどの電波が見えるようです。
美しいデータ・ビジュアライゼーション。
Richard Vijgen さんの作品で、ドイツのギャラリーで展示されるメディアアート作品の一部のようです。
テクノロジーはどんどん見えないものになっていく。
今の時代を定義するような重要な「物」さえも、私たちには(物理的には)見えなくなりつつある。
可視化を手助けするデータ・ビジュアライゼーションはこれから重要な役割を果たす。
・・・というテーマの作品らしいです。
WiFi電波を検出する他にGPSと OpenCellID やNASAの人工衛星の位置データとかを使ってるらしいです。すごくむずかしそうです(笑)
詳しくはこちら
http://www.architectureofradio.com
http://www.fastcodesign.com/3050295/enter-the-matrix-this-ipad-app-lets-you-see-wi-fi-signals
展示は速水御舟を中心とした同時代の画家のグループ展のような感じでした。
昔から御舟の絵が好きでしたが、こうしてまとめて展示を見たのは初めてかも。
寒鳩寒雀もたぶん初めて見た。
上の写真の切り詰められたシトロエンDSを見たくて行ってきました。
あまりよく知らなかったのでハードでコンセプチュアルで難解なアーティストなのかと思ってましたが、展示全体の雰囲気はフレンドリーで内省的な印象でした。
視覚的な発見や既製品を利用した遊びを通して、日常的な通念から外れて、鑑賞者にそれまでとは違った視点をもたらす・・・そういった作品がおもしろかった。
レディメイド的な作品だけでなく、ドローイングなどの手を使って作ってる作品も多くて、優しい感じの展示でした。
すばらしいシンクロ。視覚に心地いいです。
でも、衣装はもうちょっとカッコ良くてもいいような・・・。
こんなCMつくってたんですねー。
国立近代美術館がんばってるけど、う〜ん、このCMはどうでしょう・・・。
展示全体を意地悪な目で見れば、いかにもコレクターが悦びそうな下世話なゴマスリ解説をつけた感じでした(笑)でも、コレクターの所蔵だけあって、人気作家の人気作品が多くておもしろかったです。
個人的には、サイ・トゥオンブリーがよかった。ジェフ・クーンズとかあったら、もっとよかったかも。
なんだか、ずっと前に上野で見たバーンズコレクション展と、映画「ハーブ&ドロシー」が交互にフラッシュバックする感じでした。
市場の価値と作品のエコシステムがどういうものか、勝手に考えが巡ります。
目利きの誰かが見いだした作家の作品に、著名な誰かがお金を払ったという事実が、その作品の市場価値を担保して、次の誰かがまた購入してさらに市場価値をつけて、いつかどこかの美術館に寄贈される・・・または失われて保険金が支払われる。といったプロセスなんでしょうか?
だとしたら、美術館のコレクションはオワコンだってことなのかな。
概念ではなく実在としての「クラウド」ってこういうことなんですね。
まるで2001年宇宙の旅のようです。静謐で美しいです。
Timo Arnall さんの作品
http://www.elasticspace.com
他の作品もかっこいいです。
日本でも展示やればいいのに。
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