フォントファミリーが「Regular」「Turbo」「Torque」という名前なのがいいです。
元のロゴは1993年に導入されたそうです。アナログでコミック的な表現からデジタルでゲーム的な表現になった感じです。とにかく若い世代と多くの接点を持ちたいというブランディングなのでしょう。
いいデザインだと思いますが、少しだけ古くてファンタジーっぽい印象。

F1のマネージングディレクターのロス・ブラウンもこのブランディングについて下記の記事でいいこと言ってると思います。
ロス・ブラウン 「古いF1ロゴは象徴的でも記憶に残るものでもない」>>

Wieden + Kennedy London の Richard Turley さんのチームが手掛けたそうです。
W+K London | Formula 1 – Unleashed >>

一度だけ鈴鹿サーキットでF1を観戦したことがあります。走っているF1マシンの空気を震わす圧倒的な存在感は決してデジタルではなく暴力的なほどリアルで、命を懸けているドライバーがいることも含めて鮮烈でした。

元記事はこちら
FORMULA 1 UNVEILS NEW IDENTITY BY WIEDEN + KENNEDY LONDON >>
新しいロゴの展開イメージと、Wieden + Kennedy London 社内でのデザインアイデアも見られます。
なかなかおもしろいです。

F1_type_Regular

F1_type_Turbo

F1_type_Torque

MarcHorowitz_HAWRAF

日本から電話するのはこわいのでやってませんが、おもしろそうなインタラクション。
アーティスト Marc Horowitz のサイト。作品もいいです。日本でも展示してほしいです。

美術館の音声ガイダンスのように、電話の音声を聞いて作品の理解を深めるしくみ。
概念的な作品で知られる作家で、その解説を聞くことで「なるほど!」と思えるようです。
その解説を聞くことまで含めて作品のようです。

「電話じゃなくて音声ファイルではダメなの?」という気がしますが、「電話を掛ける」という行為で作家と繋がる感覚がこの作家の活動には相応しいようです。

それにしても、音声とウェブサイトという組み合わせは、おもしろい可能性があるかも。

ウェブサイトのデザインは、そのサイトの役割のための独自のものであるべきな気がしてきます。
推奨されている仕様でトレンドに沿ったウェブサイトをもうひとつ制作して何がしたいんだ?
と突きつけられてるような感じです。

1-833-MARCIVE | Marc Horowitz Archive >>

このサイトを手掛けたHAWRAFのサイトも独自路線。
HAWRAF >>

元記事はこちら
This Artist’s Portfolio Lets You Call Him To Explain His Work >>

2017年11月28日 ウェブサイト

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Harmonograph(ハーモノグラフ)という言葉を目にしたことはあるだろうか。19世紀ヨーロッパで流行したという説があるこちらのアートワークは、2つの振動の調和を視覚化可能にする装置である。

(1)振り子を机に取り付けて描画するパターン
(2)ターンテーブルに交差型のアームを取り付けて、その先にペンを取り付けるパターン
(3)Javaで描画するパターン
(4)木製の専用キットを組み立てて描画するパターン

等々に分かれるが、2000年代の日本ではICCで《ハーモノグラフ 音の視覚化,19世紀の科学エンターテインメント》 [2006/2010]
“Harmonograph Visualization of Musical Intervals, Entertainment in the 19th Century”
という展示が開かれていた。
Javaで描画できるサイトで記憶に新しいのはHarmonograph.jsだろう。
著書ではアンソニー・アシュトン著「ハーモノグラフ: 和音が織りなす美しい図像 (アルケミスト双書) 」に詳しく書かれていて、執筆者の私も時折目を通す。

全く似ているものではSpirograph(スピログラフ)、リサジュー図形が顕著だが、
とくにスピログラフにおいては紙と鉛筆の他にも回転する鏡とレーザーでも制作できる。
日本では珍しいものであるが、海外では動画サイトでの既出率の高さ見ると分かるように珍しくないものになりつつある。

何に役に立つわけでもないツールのようにも思えるが、美しい図像は等身大の自分の生まれるずっと前からあった。「突拍子もなく生まれるもの」というのは、ただ1つの人間のアイデアを除いては考えられないような気さえする。

【参考文献・情報】
・アンソニー・アシュトン著「 ハーモノグラフ: 和音が織りなす美しい図像 (アルケミスト双書) 」

・ICCのアーカイブ《ハーモノグラフ 音の視覚化,19世紀の科学エンターテインメント》 [2006/2010]
“Harmonograph Visualization of Musical Intervals, Entertainment in the 19th Century”
(http://www.ntticc.or.jp/ja/archive/works/harmonograph-visualization-of-musical-intervals-entertainment-in-the-19th-century/)

・Harmonograph.js
(http://harmonograph.penguinlab.jp/)

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2017年11月25日 アート

すでにGoogleの親会社Alphabetや20世紀フォックスから7000万ドルを調達したそうです。
音楽ファンとミュージシャンとエンジニアが一緒になってネットでやることは、大きな変化をもたらしてくれそうです。

記事を読むかぎりでは、マーケティング・オートメーションのツールとユーザー属性情報をミュージシャンに開放することでレコード会社のやっていたマーケティング活動をミュージシャンが自ら実践できる環境を提供するみたいです。適切なコンサルティングもしてくれるようです。
これによってGoogleは、どんな音楽を聞く人がどのような属性・趣向で、どのような行動をしてるかというデータを手にするということでしょうか。

この取り組みは音楽ファンの楽しみも広げてくれそうです。
それにひきかえ、JASRACのやってることは、もう社会的損失になりつつあるかも。

くわしくはこちら >>
Alphabet他から調達した7000万ドルでUnitedMastersはレコード業界の革命を狙う

UnitedMasters >>

UnitedMasters

参考記事
ITの進化は、マーケティングにどんな変革をもたらすのか? >>

関連記事
テイラー・スウィフトによる音楽業界の今と未来についての寄稿がせつなくておもしろい >>

2017年11月24日 音楽

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シド・ミード、84歳だそうです。
新作のブレードランナーのためにもスケッチを描いて監督に送っていたそうです。
砂漠に埋もれたあのホテルのイメージがそうなのかも。

インタビューのなかのシド・ミードの言葉・・・、

「いまやコンピュータは、人を完全に信じ込ませるだけの物、風景、その他の視覚効果を生み出すことができます。しかしデザイナーやアーティストとしてあなたが想像力を働かせる必要性に変わりはありません。」

「あなたはまだ絵を描くことができなければなりません。コンピュータはツールです。ツールは常に変化しますが、デザインすることややシナリオをつくることは依然として創造的な能力です。」

元記事はこちら
How “Blade Runner” Artist Syd Mead Designed Las Vegas Of 2049 >>

2017年11月21日 デザイナー

ネット接続ができる「オンライン・エディション」という仕様のモデルのキャンペーン。
40回再生で1ユーロだそうです。
試乗の様子を撮影してアップロードすることで、アストラだったら92万回再生されたら買えるようです。
実際に買えるくらいの再生回数の動画もあるようです。

「オンラインの世界では、ビュー回数こそが正義だ!」とあるようにバズ狙いの荒っぽい企画のように見えますが、若い人を販売店に行かせて試乗させることが目的ならリアルで堅実なキャンペーンかも。
再生回数の不正とか、どうしてるのかな。

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元記事はこちら
動画の再生回数をお金の代わりに!独自動車メーカーのYouTubeを活用した斬新PR >>

カナダの広告会社 john st. による「まったく正反対の人は仲良くなることができるのか?」という社会実験だそうです。おもしろいです。

私たちを結びつけるたったひとつのもの。
それは、誰もが嫌うもの。
「ダメな広告」です。

優れた広告は人の心を変える。
ダメな広告は世界をを変える。
john st.
人類を再び偉大にしよう。

MakeHumanityGreatAgain

john st. はその時々の広告業界のトピックスについてのおもしろ動画を他にも作ってます。

関連記事
「リアルタイム・マーケティング」を揶揄するカナダの広告会社によるプロモーション動画 >>

john st. >>

元記事はこちら
素晴らしい広告は人の心を変える。では最悪な広告は?john st.による「Make Humanity Great Again」 >>

野心的なプロジェクト。IBMのオリジナルのタイプフェイスをオープンソースで提供するそうです。めざすところはIBMの信条を反映した現代のHelveticaのようです。

Helveticaをデザインし直す必要があるのか?
20世紀の書体をデジタル化して使い続けてるのは正しいのか?
そもそも、20世紀のタイプフェイスは現代にふさわしいのか?
時代によってデバイスが変わって、スクリーンの解像度が変わって、ユーザー体験も変わるのにタイプフェイスの役割は変わらないのか?
などなど、いろいろ考えさせられるプロジェクトです。

IBM_Plex2

元記事はこちら
IBM’s Quest To Design The “New Helvetica” >>

こちらで一覧が見られるようです。
IBM Plex Font Free by IBM » Font Squirrel >>

こちらからダウンロードできるようです
IBM Type >>

いいCM。クオリティはさすがプロ。そこにあるメッセージもいい感じ。
こういうパーソナルなメッセージの映像をキチンと作り込んでリリースできる時代なんだな・・・とあらためて感心します。

1996HondaAccord_CM

Director Shoots Fantastic Commercial To Sell His Girlfriend’s 1996 Honda Accord >>

2017年11月9日 映像・映画

MRFluid_Break

MR流体(Magneto Rheological Fluid)ブレーキは、磁力で半個体に変わる液体の抵抗力で制動するブレーキのプロトタイプ。通常のブレーキのような摩擦を利用しないのでほぼメンテナンスフリーで、電気制御だから速くて複雑なブレーキ制御が可能。
モーターショーのブースには足でペダルを漕ぐデモがあって、1分間に100回のブレーキ制御とか体験できました。

クルマのメカについて詳しくはないですが・・・電気制御のブレーキは自動運転でも重要だろうし、単純なブレーキ機能だけでなく広く応用されそう。クルマのダイナミクスを変える技術なのかも。

それにしても、今回のモーターショーは何を見たらいいのかよくわからないまま終わってしまった感じ。

曙ブレーキ >>

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