なかなか過激な話。
いまのグラフィックデザインを取り巻く環境や、デザイン批評などについてペンタグラム Michael Bierut が語ってるようです。
失敗した企業ロゴとして・・・
トロピカーナのパッケージ、カリフォルニア大学のロゴ、UPS、Gap、2012オリンピック
などを挙げてます。
そのなかで、いくつか心惹かれる言葉を・・・
Designers tend to overvalue differentiation and originality.
デザイナーは「違い」と「オリジナリティ」を過大評価する傾向がある。
Most people don’t want to stand out. They want to fit in.
(デザイナーと違って)たいていの人は、目立ちたくない。慣れ親しみたいのだ。
The basic starting point of Graphic Design Criticism as a Spectator Sport is ”I could have done better.”
スポーツ観戦のようなデザイン批評のはじまりは「私ならもっと上手くできた」というところです。
Yet I dreamed of a day when regular people like my dad would be aware of graphic design, of typefaces, logos, packaging, when these things would be discussed as seriously as movies or books.
私は夢みます。私の父のような普通の人が、グラフィックデザイン、タイプフェイス、ロゴ、パッケージ などを映画や書籍と同じように真剣に議論されるものだと気づく日が来ることを。
あと、参考に・・・
2009年のトロピカーナのパッケージ変更について
英語でよくわからない部分もありますが、とても重要なことを語ってるようです。
ぜひとも、ちゃんとした日本語訳がほしいです。
くわしくは、こちら。
昨年、ギャラリーにヘルムート・シュミットの展示を見に行ったら、ご本人がいらっしゃいました。
作品から受ける厳格で寡黙な印象とはちがって、サービス精神のありそうな、楽しい話を聞かせてくれそうな方でした。
見に行きたいので、メモとして
『朗文堂NEWS』
http://www.robundo.com/robundo/blog/
あの有名な鋤田昌義の写真のアルバムカバーを使って、シンプルでラディカルで勇気あるデザインです。
賛否両論あるでしょうが、それがまた、カッコいいです。
デザインしたのはジョナサン・バーンブルック
質問に答えるカタチで解説してくれてます。
「なぜ、新しいビジュアルじゃないのか?」
「なぜ “HEROES” なのか?」
「なぜ白い四角が画像を隠してるのか?」
「なぜモノクロなのか?」
「なぜロゴなどに新しいデザインがないのか?」
「使われてるフォントは何か?」
「BOWIEとの仕事はどんなものか?」
このデザインに至るまでの迷いとか思考の積み重ねとか・・そういうのが少し見えてオモシロいです。
くわしくはこちら
http://virusfonts.com/news/2013/01/david-bowie-the-next-day-that-album-cover-design/
新しいアイデンティティはカリフォルニアらしくカラッとしてティーンエイジャー向けな感じ。
流行のウェブサービスみたいです。(学生にウケそう)
使いやすく展開しやすいビジュアルエレメントを用意するのは今日風な感じ。
個人的には古いモノグラムも魅力的です(笑)
そんな昔のグラフィックとは思えないほど、どれも魅力的です。
写真家 Robert Landau の写真集『ROCK’N’ROLL BILLBOARDS OF SUNSET STRIP』。
http://www.robertlandau.com/
ただ広告効果のためだけに掲出される、ちっとも美しくない広告は、住環境において公害と言えるかも。
資源と予算の無駄だし、その広告費は商品やサービスに還元されてるんだから。
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