シンプルなベタ塗りのベースして、アキを増やして、認識しやすくなったようです。
文字のシルエットは、より真円になってシンプルに。
ポール・ランドのオリジナルをちゃんと継承したうえで現代的にして、
でも「余計なことはしてない」という感じがいいです。
手掛けたのは Trollbäck+Company
メディア系の会社の文ランディングを多く手掛けてるみたい。
ポール・ランドのロゴをリニューアルする仕事って、どんな気持ちだろ。
abcのロゴの変遷はこちら
ABC Reimagines a Simpler Logo for a More Complex Era >>
元記事はこちら
ABC Retreats To Simpler Days With Modern Remake Of Designer Paul Rand’s Logo
一貫性を持たせながら幅広い展開を提供する「エクスプレッション・ジェネレーター」のようなシステムは、必須になってるのかな。
「ロールス・ロイスの伝統を尊重しつつ、増加する若年層や多様な顧客層にさらにアピールすることを望んでいました。ペンタグラムは、ロールス・ロイスのチームが策定した戦略に基づき、既存のブランドの各要素を慎重に見直し、デザインの理念、ブランドにとっての神聖なアイテム、顧客とのユニークな関係などについて検討しました。」
アールデコ調のロゴは古くささを払拭して上手く現代的にしてるようです。
「ダブル R バッジ」は使わなくしていく方向のようですが、ちょっともったいない感じもします。
ウォーホルでお馴染みのロゴとパッケージのデザインがリニューアル。
ブランドの遺産を引き継ぎつつ現代的にしたそうです。
ひと目でそれと認識できる、赤と白と金のアーキテクチャはそのまま。
ロゴの文字を切り離して、ドロップシャドウをなくして、現代的なコントラストになったと思います。
「同じものが多すぎるとナビゲーションが難しくなりますが、違いが多すぎるとショッピング体験が支離滅裂になってしまいます。」
「私たちはラベルを以前よりも一貫性のあるものにしましたが、同時に、明確なタイポグラフィと丁寧に撮影された具材を追加することで、ナビゲーションのしやすさも確保しました。」
なるほど。
手掛けたのは、Turner Duckworth 。
Turner Duckworth “thoughtfully contemporises” Campbell’s Soup >>
投票を呼びかけるブランディングは大切ですが、デザインするのは難しそうです。
「NYC Votes」のキャンペーンは、有権者がアイデンティティを持ちながらニューヨークで暮らす自分のこととして投票することを促すビジュアルデザインになっています。個性的でありながら、公正で、オープンで、とてもうまくまとめあげていると思います。
すばらしいバランス感覚です。
視覚的な矛盾を個性として利用するインクトラップのアイデアはおもしろいです。
デジタル上の小さな文字もインクトラップのある書体だと読みやすくなるのかも。
以下は抜粋です。
公正な選挙を保証するニューヨークの超党派投票委員会であるNYC Votesは、ペンタグラムのパートナーであるEddie Oparaによる新しいキャンペーンで、選挙を盛り上げています。
「私たちは、すべての人に声があり、その声を聞きたいと思っていることを宣言しようとしているのです。」
「NYC Votes」のキービジュアルは、投票用紙のチェックマークではなく、吹き出しになっています。吹き出しには言葉や画像が入るようになっていて、様々な方法で表現されています。あるときは滑らかなボーダー、あるときはピクセル化された8ビット、さらにはニューヨーク市の5つの行政区の境界線で形作られていることもあります。これらの吹き出しの末端、つまり底部には、”Vote ”のVが描かれています。
「すべてはVに由来するという考え方です。その意味で、あなたの一票と声は非常に重要なのです。」
タイポグラフィは、Whyte書体とWhyte ink trap書体を交互に使用しています。丸みを帯びた親しみやすい書体で、「政府機関」というイメージはまったく感じられません。書体には小さく印刷しても読めるようにするために、文字のつなぎ目に余分なインクを受け止めるための切り込みが入っています(インクトラップです)。ペンタグラム乃デザイナーは小さくても読めるようにこのインクトラップを置いているわけではなく、このブランディングの個性のためにインクトラップを利用しています。
「your」のような単語でインクトラップのが強調されていたり、太字であったりと、微妙に異なる表現になっていることに気づくかもしれません。この効果により、特定の単語が微妙に強調され、メッセージに深く入り込むことができるようになっています。
インクトラップの空白と近接した文字間は視覚的に矛盾していて、NYC Votesのロゴにこれまでにない印象を与えています。
「異質であり、個性的です。普通じゃないと言われるかもしれませんが、『普通のニューヨーカーを見たことがありますか?』と言いたいですね。」
NYC Votesの色については、通常の赤、白、青のアメリカ国旗とは全く違います。しかし、実際にはニューヨーク州の州旗をモチーフにしています。ニューヨーク州の州旗の青とオレンジは、ブランドシステムで見られる紫と目を引くオレンジになりました。その他の色は、各行政区の旗から引用し、石(スタテン島)から太陽のような黄色(ブロンクス)などにビビットなフィルターをかけています。
「誰も知らないかもしれませんが、私たちはすべてをニューヨークから調達したいと考えました。その理由は、明確で偏りのないカラーパレットにしたかったからです。」
このブランディングは、信頼感があるが一風変わっていて、オープンだけど整理されていて、楽観的だがニュートラルである、という感じになりました。
Jones Knowles Ritchie社のリサ・スミスは、ヴィクトリア&アルバート博物館やChobaniのインハウスデザイナーでした、そのあとWolff Olins社では、USA Today、Zocdoc、Grubhub、そして物議を醸したメトロポリタン美術館などのリブランディングを手掛けたそうです。
以下は抜粋です。
スミスはまず、担当するブランドのストーリーをひとつの指針となるフレーズに集約します。
そのストーリーをビジュアルデザインで表現することから始めるそうです。
過去と未来をつなぐアイデアを核として、まったく新しいビジョンを提示します。
そのため、ブランドに元からある美的感覚を壊すこともあります。
つまり、リサ・スミスに既存のデザインのリフレッシュを依頼するのは間違ってるそうです。
「私は小変更が苦手です。私がお役に立てるのは、あなたのビジネスの大きな課題を解決する必要がある場合です。」
2013年に手掛けたメトロポリタン美術館のリブランディングは、古くからのファンに酷評されたそうです。
スミスは美術館の何千もの印刷物やデジタル資産を調査し、さらに世界の主要美術館のブランディングを分析。8ヵ月をかけて、ひとつのフレーズ「Life to Art, Art to Life. 」に集約された新しい戦略をデザインしました。
デジタルメディアや案内表示を、統一されたブランディングによって、アクセスしやすくしました。
従来のロゴであるダヴィンチのアルファベットを模した「M」をやめ、つながりを意味する文字の組み合わせにしました。
批判を受けても、彼女がデザインしたとおりに機能しています。一目でそれとわかるデザインであり、美術館の使命を明確に表現しています。
「メトロポリタン美術館の重厚さと威厳を持ち、同時に、誰もが利用できる施設として、より歓迎され、開放的で親しみやすくする必要がありました。」
「あんなに嫌われた経験はありませんでした。」
Chobani社のヨーグルトのリブランディングでは「Happily ever after」というフレーズがありましたが、スミスは、Chobaniの創業者であるハムディ・ウルカヤが、美味しくて手に入りやすい栄養価の高い食品を提供する羊飼いであり、倫理的な食の実践のための戦士であるという話を読んで、このフレーズを「Fighting for happily ever」に作り替えたそうです。
ブランドアイデンティティ、ウェブサイト、カフェ、パッケージなどを一新したそうです。
このリブランディングは、ヒューマニストで個性的なレトロデザインのトレンドを生み出して、過去10年間のブランディングの大半を占めていたフラットで機能的なミニマリズムを押し退けました。
消費者向けパッケージ商品や多くの企業のブランディングがより親しみやすいものになった大きな理由です。
表情豊かなふにゃふにゃのセリフを持つこの書体のスタイルは、メガブランドから新興企業まで、ここ数年のトレンドになっています。
Burger Kingのリブランドは「Your way, way better」というフレーズに集約されました。
Petco、Snapple、Foursquareなどの最近のリブランディングでは、いずれもコバルトブルーとサンセリフ体の書体でしたが、スミスは、企業ブランドがデジタルフレンドリーなフラットデザインを採用しながらも、独自のアイデンティティを維持できることを示しました。
Ad Ageによる調査では、Burger Kingのパッケージの好意度がMcDonald’sを上回ったそうです。
「デザインは、意図的な変化をもたらすためのものです。」
これは、ストーリーテリングの考え方に基づいているようで、ブランディングの適切な手法だと思います。
このためには、ブランドのストーリーにまつわる、歴史、ポリシー、ヘリテージ、将来のビジョンなどを調べ尽くして、理解し、客観的視点で現在の価値観に照らし合わせるハードワークが想像されます。
地道なハードワークに裏付けられた戦略に沿って、派手で個性的なデザインを展開するのは素晴らしいです。強いハートと、絶妙なバランス感覚なのだと思います。
The biggest rebrands of the decade have this visionary designer in common >>
BURGER KING’S NEW LOOK EDGES OUT MCDONALD’S, NEW POLL SHOWS >>
1920年代から続くダイヤモンド型のシンボルをアレンジした新しいロゴを公開しました。
このロゴはワードマークなしで表示されるそうです。
ルノー社内でデザインされたもので、デジタルの世界における現代的なブランドのニーズを満たすことを目指しているそうです。
「より象徴的で、シンプルで、意味のある、時代を超えた真のシグネチャーとなるように再考しました」
70年代風との指摘もあるようで、たしかにそういう感じです。
個人的には、クルマのグリルに物理的に取り付けるには台座になる形態がなく少し画数が多い気もしますが、プロトタイプカーのグリルで光らせるには見栄えのする形態なのかも。
映画会社のメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)スタジオのロゴが2012年以来のリニューアルで、お馴染みのライオンは7代目でついにCGになりました。6代目のライオンは1957年に登場したそうです。
さらに金ピカになったようです。
113年の歴史の「GM」は小文字になり、丸みを帯びたエッジになります。
自動車業界は100年に一度の大転換期で、電気自動車の生産と販売へ転換しいくためのイメージチェンジのようです。
このアイデンティティは「Everybody In」という新しいブランドキャンペーンに伴うものだそうですが、なんの業種のどこの企業なのかもわからない「ブランド」の漠然とした「イメージ」になってしまっているといった批判を受けているようです。
「GMは今後5年間で電気自動車と自律走行車に270億ドルを投資する計画で、その未来のために信じられないほど大きくて立派な野望を持っています。あとはマッチするロゴが必要です」
もう、ロゴがどうこうというスケールではないのかも。
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General Motors’ new logo is the biggest branding fail of 2021 (so far) >>
今回のリデザインの目的は、より進歩的なブランドとしてのトヨタのイメージを構築すると同時に、デジタル世界で生き続けて、ブランドが現代の拡大する顧客ベースに引き続きアピールできるようにすること・・・・だそうで、「先進性」「プレミアム」「一貫性」「モバイル・ファースト」が要件だったそうです。
ワードマークを廃止したのは大胆な選択だったと思いますが、それほどの違和感はなく受け入れられそうです。
クロームの質感からフラットになって、モバイル・ファーストになったようです。
モバイル・ファーストにするなら、縦方向の楕円の上部が外枠の楕円に接しているのかいないのかハッキリさせたほうがいいという指摘もあるようですが、なるほどそうかも。
手掛けたのは、こちらの会社だそうです。
The&Partnership (London, UK) >>
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New Logo and Identity for Toyota Europe by The&Partnership | Brand New >>
「AWO」は、データの権利についてのコンサルティングや訴訟などを請け負う英国の法律事務所だそうです。
コードと詩をテーマにした静謐でミニマルな表現です。ディストピアではなく、ピースフルなデータ・ライツの未来を感じさせます。
静謐さは信頼感につながって、法律事務所らしいアイデンティティになってるようです。
法律事務所設立時のインスピレーションは 「All Watched Over by Machines of Loving Grace」 という 1967年に書かれた Richard Brautigan の詩だそうです。インターネットのユートピア的な理想を思い出させる、いい詩です。
All Watched Over By Machines Of Loving Grace」 >>
ブランドアイデンティティを手掛けたのは、Accept & Proceed というクリエイティブスタジオ。
幅広い仕事をしてるスタジオのようです。
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Designing Data Rights >>
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