「NFTの持つ革新性として”スマートコントラクト”の存在に注目し、NFTをアートの新たなメディウムとして捉える3人の作家による展示。・・・画像や映像などの確定された出力のメディウムではなく、また、サーバーにアップロードされた動的なプログラムとも異なる、ブロックチェーン技術をベースにした新しいメディウム。」
ということで、おもしろい展示でした。
作品の成り立ち方と鑑賞の関係性に変化が起きていることがよくわかります。
以下は展示作品のキャプションにあった、気になった言葉です。
「NFTを使ったコンセプチュアルアート です。支払う金額によってビジュアルが決まります。・・・描画するコードは全てブロックチェーン上に保存されています。取引そのものがあなたのアートへの参加であることを示します。」
「新しいアートの価値は権威の働きかけではなく鑑賞者の関与にあることを伝えます。・・・これらの新しい価値観がデジタルな領域に留まらずこれからのアートの再生(Renaissance)となることを物理的な世界へと召喚する機会を通して祈ります。」
アート以外にもNFTがどのように利用されるようになるのかは興味があるテーマです。
こういったアイデアはいろいろな分野に急速に浸透していくのかも。
ずっと前にウェブが世の中に広がり始めた頃と少し似ている感じがしてます。
東京の会期で見ました。「ファンタジー」にはどんな効果があって、どのように利用するのか少しだけわかった気がしました。
映画『マトリックス』にも(敬意と尊敬を込めて)アリスの引用が多くあるのを思い出しました。
グッズやファッションもいいですが、やっぱり挿絵がすばらしいです。この挿絵あってこその物語。
この挿絵が読者をファンタジーに引き込んでいることがわかります。
印刷技術の歴史という点でも、おもしろそうでした。
「アリス」の出版に際してテクノロジーの進歩を取り込もうとしていた感じ。
詳しい人の解説がほしいところです。
アリス展 >>
https://alice.exhibit.jp/
5,149人の購入者が物理的なアートワークを選択し、4,851人がNFTを選択したそうです。
NFTとして選択された作品の4,851点の物理的な存在は、ダミアン・ハースト本人によって焼却されることになってます。
2022年10月12日、Newport Street Galleryでバイヤーや見物人の見ている前で最初の1000点が焼却されました。10月30日の展覧会終了まで展示と物理的な作品の焼却をするそうです。
「私は物理的なバージョンを燃やすことで、これらの物理的な芸術作品のNFTへの変換を完了させています。デジタルであれフィジカルであれ、定義が難しいアートの価値は失われることはない。燃やした瞬間にNFTに移行するのです。」
暖炉も、衣装もかっこいいです。
damien hirst destroys 1,000 physical artworks of ‘the currency’ in front of NFT buyers >>
期待どおり、おもしろかったです。
正直なところ、2005年頃に川村記念美術館で見たリヒターの展示の方が良かったですが、まとめて作品を見る事ができる機会が少ないので、この機会は楽しみにしてました。
こうして、リヒター作品をスマホで撮影できるのも驚きです。
見に行って良かったです。会期中に何度か見に行きたいです。
2022年7月27日午後3時(日本時間)に期限を迎えて、結果は5,149枚の物理的なアートワーク、4,851枚のNFTとなったそうです。
4,851枚の物理的なアートワークは焼却されることになります。「焼かれる」アート作品として展示される予定のようです。
ダミアン・ハーストの公式ツイッターで語られていますが、どのくらいの枚数がNFTになり、どのくらいの枚数が物理的なアートワークとして残るのか、とても気になっていたようです。
彼自身が所有する1000枚の『The Currency』はNFTとして維持することを決めたそうです。
これはNFTコミュニティに対して誠実だし、彼自身がこのプロジェクトを楽しんでいたのがわかります。
「このゾーンはとても刺激的で、私が最も知らないゾーンです。このNFTのコミュニティが大好きで、心を揺さぶられています。」
「私は1000通貨をNFTとして維持することに決めました。そうでなければ、NFTは私にとって適切な冒険ではなくなり、NFTの世界に100%のサポートと信頼を示す必要があると判断しました。ええーっ!?まだ何をやっているのかわからない。」
「NFTと現物、どちらの価値が上がるのか下がるのか、未来はどうなっているのか、まったくわかりません。でも、それこそがアート!旅の楽しみであり、このプロジェクト全体のポイントなのかもしれません。1年経った今でも、旅はまだ始まったばかりだと感じています。」
「私は、まだ1年しか経っていないのに、すでに多くのことを学び、生きたもの、狂気と挑発に満ちたものを作り上げ、(通貨の他の参加者とともに)乗客であったこと、そして素晴らしいコミュニティを築く手助けをしたことをとても誇りに思っています。」
「この状態が長く続き、次の紆余曲折が待ち遠しいです。道は長く、世界は私たちの牡蠣のようなものです。どこに行くのか誰にもわかりませんが、さあ、行きましょう。」
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桜の季節は逃したけど会期終了間際でやっと見てきました。心地よい展示でした。
こういう展示を成功させるのも、スーパースターな感じでした。
それぞれの絵に厳密なカラーパレットが設定されていたかも。
会場でも上映されていましたが、インタビュー動画がわかりやすくておもしろい絵画論でした。
絵画に対しての葛藤やコンプレックスが正直な印象でした。
見に行ったのは連休最初だったけど、おもしろかったです。
説明してもらって、ありがたかったです。
誰でも奪い取って自分のモノにできるNFT
中身が空であることを明示したNFT
たまごっちのように繁殖するNFT
NFTのメタデータの標準化を目指すNFT
NFTが何なのか、少しだけわかった気がしました。
月面に設置される彫刻作品の画像をNFTで売り出すようです。
「月面に設置される最初の公認芸術作品」の画像ということです。
物理的な彫刻は、最後の月面着陸から50周年を記念してケネディ宇宙センターから打ち上げられる予定。
Web3プラットフォーム企業、デジタルアート企業、そして宇宙企業の3社とのコラボレーション。
以下はジェフ・クーンズのコメントです。
「歴史的に意義のある、人間的で哲学的な思想に根ざしたNFTのプロジェクトを作ろうと考えました。宇宙での我々の功績は、人類の無限の可能性を象徴しています。・・・・・宇宙探査は、私たちがこの世の制約を超越する能力を持つという視点を与えてくれました。この考えは、このNFTプロジェクトの中心的なものであり、私たちの惑星の内外で達成された人類の願望を継続し、祝福するものです。」
壮大なスケールと、どことなくインチキ臭いところが、とてもジェフ・クーンズな感じで素晴らしいです。
Jeff Koons To Take His First Shot At NFTs: Aim For The Moon (And Remain There) >>
とてもタイムリーなオークション出品。いまのNFTをアートとして楽しむヒントのような気がします。
1958年、イヴ・クラインはパリの画廊で「The Void(空虚)」と題する作品を発表しました。その作品は誰もいない空間に空のキャビネットが置かれているというものだったそうです。
「私は画廊の中に感覚的な絵画の状態を作り出し、確立し、公衆に提示したいと考えた。言い換えれば、ドラクロワが日記の中で言及した「定義できないもの」、つまり絵画の本質であると考えたものの精神に則り、目に見えないが存在する雰囲気、絵画的風土を作り出そうとしたのである。」ということだそうです。
その後、クラインはこのコンセプトを「Zones of Immaterial Pictorial Sensibility」というプロジェクトに発展させました。
このプロジェクトは、空の空間(非物質的ゾーン)の所有権の書類を販売し、買い手が希望すれば、買い手が領収書を燃やし、クラインは受け取った金の半分をセーヌ川に投げ入れるというものだったそうです。
「クラインの領収書は、目に見えない作品の存在を証明するものであり、それは正式な販売が行われたことを証明するものです。非物質的ゾーンの買い手には二つの選択肢があります。第1の選択肢は、領収書と引き換えに合意した金額の金を支払い、クラインはその金をすべて保管し、買い手は作品の「本物の非物質価値」を実際に獲得することはない。第2の選択肢は、金を支払い、その領収書を焼却することである。この行為によって、買い手(による購買行動)は非物質的なものの中に完全に包含され、完璧で決定的な非物質化が達成されることになる……。クラインは資本主義的な取引戦略を提示し、芸術の定義不可能な、計算不可能な価値についての彼の考えを提示しています。」
ということだそうです。難しいです。
1959年の発表から1962年6月6日に死ぬまでの間に8つのゾーンが販売され、領収書が発行されたそうです。
2022年4月6日にこの領収書のひとつがサザビーズのオークションに出品されるそうです。
1959年12月7日付で、ジャック・クーゲルという骨董商に宛てられた領収書で、オークションでの推定落札価格は50万ユーロ(549,000米ドル)だそうです。
サザビーズは、この実験的な作品のオークションに相応しく、暗号通貨でも入札できるようにするそうです。
NFTについてあまりわかってないのですが、とてもNFT的な感じがします。
ダミアン・ハーストの「The Currency」の意味がなんとなく理解できた気がします。
また、どちらも「絵画」に結びついていくのが興味深いです。
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ダミアン・ハーストによる初のNFTシリーズ『The Currency』 >>
Zone de Sensibilité Picturale Immatérielle >>
A Receipt Is Being Auctioned Off For An Estimated Half A Million Dollars >>
1台のBMW 8 グランクーペにペイントしただけではなく、99台限定で米国で350,000ドルで販売されるようです。
ポップアートっぽいペイントワークに、シートはスーパーヒーローっぽいカラーリングになってます。
jeff koons pops limited edition BMW ’dream car’ at frieze los angeles 2022 >>
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