1970年頃からの旧国鉄のキャンペーンの展示。
僕自身はこの当時を知る世代ではありませんが、当時のマスメディアの急速な広がりと合わせて想像すると、とても先鋭的な広告キャンペーンだったことが窺えます。
鈴木八朗のアートディレクションによるポスターが見たくて行きましたが、展示全体がおもしろかったです。
この巨大な仕事を個性豊かなメンバーが手掛けているであろう様子も圧巻でした。また、写真や印刷がなんともいい味です。
anan誌とのコラボ(当時はこんな言葉はなかったでしょう)とか、スタンプラリーといった波及効果の組み立て方なども興味深いものがありました。
当時の制作者の方々は、メディアとそのメディアで実施される表現についてとても自覚的であったようです。
その姿勢がアートと広告の境目を超えてみせたように思えます。
「アートと広告表現は違う」ということはよく言われることですが、この展示を見ると「アートと広告の境目はどこか」ということではなく「どうしたらアートと広告表現の境目を超えたことになるか」と考えるほうがクリエイティブなことだと思えてきました。
鈴木八朗のアートディレクションによるポスターや新聞広告は、情感豊かでおおらかで細やかで、素晴らしかったです。
ご参考
http://www.museum.or.jp/modules/topics/?action=view&id=525
まだティーザーで、これから本編が公開されるようです。
Audi RS7 piloted driving car(パイロッテド・ドライビング・カー)という自動運転車だそうです。
技術の高さを示す、とてもアグレッシブな例だと思います。
どんな反響があるのか興味あるところです。
くわしい説明はこちら
http://www.sankeibiz.jp/business/news/141015/prl1410150930002-n1.htm
ここまでやるのは、スゴいかも。
個人的にはバナー広告は邪魔なノイズだと思ってますが、無駄にリッチに、このくらいやればお見事です(笑)
トルコの広告だそうです。
お馴染みのフレーズ、
“Have a br・・・,
have a ・・・・・・.”
ロンドンでの広告のようです。
説明不要のうまさ。
1941年の最初のテレビCMが1000円。
2002年のテレビCMは約80億円。
そしてインターネットが登場して、すべて変わったようです。
最初のYahoo!のバナー広告は、たぶん無料だったはず。
ここまでやってこそですねー。
歴史と人の温かさを感じさせるプロモーション。
アルツハイマーの初期症状では、過去の出来事は鮮明に思い出せるけど、現在起きている事が記憶できなくなります。
この病気についての理解促進と早期発見のためのキャンペーンとして、アルツハイマー患者に新聞の一面を編集してもらって掲載したそうです。
なんとも痛々しいキャンペーンですが、大きな反響と効果があったようです。
いいアイデア(笑)
退屈な保険のカタログをおもしろく、しかもソーシャルでリアルで身近に感じさせる。
カタログって、工夫のしようがない仕事のように思ってしまうけど、そんなことないのかも。
この仕事を手掛けた人たちを尊敬します。
Volkswagenのドイツでの広告のようです。
「この2つを同時に見ることができますか?」というメッセージ。
サイズ、(おそらくバス停の)プリント広告というメディア選択、深刻なテーマに対しての軽妙な表現、説得力・・・・クレバーで力強いです。
くわしくはこちら
http://www.adeevee.com/2014/07/volkswagen-impossible-view-media-outdoor/
GLAはベンツのラインアップのなかで若者向けのエントリーモデルだから、マリオってことなら・・・その企画はちょっと(笑)・・・しかも映像表現を「実写版」でやろうってのは無茶に思えたかも。
できあがったCMが軽快なサウンドでユーモアがあって、重厚なブランドイメージを演出してるのはスゴいことに思えます。
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