モノのインターネットの時代が到来して、ユーザーインターフェイスがスクリーンから解き放たれることになったら、デザインはどう変わってデザイナーの仕事はどう変わるのか・・・
世界的なデザインコンサルタント会社『フィヨルド』の Andy Goodman さんがサンフランシスコで行われた「Solid」というカンファレンスでのプレゼンテーションだそうです。
『ゼロUI』は、ジェスチャー、音声、触覚、さらには人工知能などの技術を用いたインターフェイスのこと。
モノのインターネットによって出現するデバイスの操作は、こういったインターフェイスになって、よりシンプルで身体的なものになるようです。
いままでのUIデザインが想定していたユーザー行動は、スクリーンの上の定められたワークフローに沿った予測可能なものでしたが、ゼロUIにおけるユーザー行動はあらゆるワークフローが同時に実行されるようなもので、それはまるで3次元のチェス盤でチェスをやるようなものだそうです。
モノのインターネットの時代のデバイスにはデザイナーの感覚ではなくデータ解析に基づいたインターフェイスが求められ、インターフェイスデザイナーは科学、バイオロジー、心理学などの知識、データベースや人工知能などのスキルが求められるようになるそうです。(かなり無理)
「ゼロUI」の特徴は、自動で、予期して、推測して機能すること。
デバイスを操作するのが誰なのかを認識して、その人のどんなジェスチャーで、デバイスがどのように振る舞えばいいのかを、データベースから予測して実行し、違っていたらフィードバックを受けて、さらにデータベースを洗練させていく・・・といったイメージのようです。
それはスクリーン上のインターフェイスデザインとは、まるで違う分野のデザインです。
「ゼロUI」では、コンピューターと私たちのコミュニケーションが変わり、デバイスが私たちを認識している未来を予測してるようです。さらに、Andy Goodman さんはコンピューターが私たちの身体に埋め込まれて、私たちの身体の一部としてデバイスとコミュニケーションするようになると推測してるようですが・・・個人的にはそういう未来はないと思ってます。それはちょっとレトロな未来観(笑)な気がします
個人的には、スクリーンを覗き込むインターフェイスは人間の本質に根差していると感じています。
スクリーンを覗き込んで、その向こうに世界が開けていると信じて、そこに誰かの姿や自分の影などを見る行為は、太古の時代に洞窟の壁に絵を描いて何かを祈るような行為とどこか通じている気がしてます。
これからのインターフェイスも、その延長にありそうな気がしてます。
元記事はこちら
http://www.fastcodesign.com/3048139/what-is-zero-ui-and-why-is-it-crucial-to-the-future-of-design
おもしろそうなカンファレンス「Solid」についてはこちら
http://solidcon.com/
「Hardware, Software & the Internet of Things」というサブタイトルは興味をそそられます。
少し自嘲気味に笑えます。
世界中どこでもデザイナーは似てるような気がしてきます。
これらは、デザイナーがつくる間違ったインフォグラフィックを揶揄した作品でもあるようです。
「仕事をすべきときに無駄に時間を過ごすサイト」
50% ソーシャルメディア
25% Netflix
15% Buzzfeed
10% ピザハットのサイト
「成功するクリエイティブのための構成比」
50% 自己嫌悪
50% とりあえずやる
「よくできた仕事の構成比」
自分の仕事 > 他人の仕事
「学位の減衰率」
学んだことも時が経つほど役に立たなくなる。
フリーランスの構成比
フリーダム > インカム
『5 Charts That Every Creative Can Relate to』
http://www.visualnews.com/2015/06/17/5-charts-that-every-creative-can-relate-to/
トーベ・ヤンソンの昔のコミックにある手描き文字をベースにしてるらしいです。
日本のテレビアニメのムーミンとは印象が違いますが、ちょっと素朴で力強くていい感じ。
facebookのサイトにはこのロゴが見当たらないことが驚きです。
コーポレートロゴという位置づけならば、ロゴの変更に気付く必要もないということでしょう。
以前のロゴは2005年の制作。
新しくなったロゴは垢抜けたけどキャラクターが薄くなったようです。
いままでよりもユニバーサルになった感じ。
それがこの10年のSNSの一般化ということでしょうか。
世界有数のデザイン学校がオススメするデザイン本だそうです。
ほとんどの本を読んだ事がないです(苦笑)
トワイラ・サープの本くらい。
ティボール・カルマンの本と、ミルトン・グレイサーの「Drawing is Thinking」はぜひ読みたい。
詳しくはこちら
http://www.fastcodesign.com/3047814/35-books-every-designer-should-read
冒頭からティム・バーナーズ=リーご本人が出演してます(笑)
もし、彼の企画書が間違ってゴミ箱行きになっていたら・・・というショートムービー。
おもしろいです。 意味なく浮かれた感じで、インターネットってなんなのかって気がしてきます。
毎朝、アリアナ・ハフィントン(ハフィントン・ポスト創業者)が新聞を売り歩いていて、
ショーン・パーカー(Napster創業者、facebook投資家)はポラロイドで自画撮りするくらいヒマで、
スティーブ・ケース(AOL創業者)は迷惑なダイレクトメールを手で配ってる。
ニクラス・ゼンストローム(Skype創業者)はエニグマで絵文字メッセージを送る・・・
などなど。
最後に出てくる女優さんは映画「バードマン」に出演していた、エマ・ストーンかな?
知識不足で「これ誰っ?」という登場人物も多いです(笑)
みんなインターネットで大成功した人たちらしいです。
詳しくはこちら
http://wired.jp/2015/06/23/founders-forum-comedy-video/
そういうプロモーションなだけかもしれませんが、すでにプロトタイプはあるようです。
液体窒素で冷却しながらの超伝導現象で摩擦ゼロで浮いてるとか。
プロトタイプのベースはこちらのようです。
http://www.gizmodo.jp/2014/10/post_15751.html
すっと前に、アーティストの八谷和彦のエアボード起動実験を見に行ったのを思い出しました。
ジェットエンジンで浮き上がるエアボードで、起動後は会場中が油煙の匂いでいっぱいになって、忘れられない展示イベントでした(笑)
「八谷和彦 エアボード起動実験」
http://www.shift.jp.org/ja/archives/1999/10/airboard_by_kazuhiko_hachiya.html
鮮やかなテクニックです。
こういうフィジカルな技術がネットのうえで注目されることが興味深いです。
その創造性のオーディエンスはどこにいるのか・・・
そういうことにネットが利用されるのは、とても素晴らしいことな気がします。
シャドウのカタチに関しては、実際に撮影をして、執拗な試行錯誤を行ったようです。
デッサンの勉強をした人にはそれほど難しくないことのように思えそうですが、プロジェクトに関わる全員が共通の理解を持って、シャドウのカタチに一貫性を持たせるには、こういうプロセスが必要かも。
英語でよく解りませんでしたが・・・
「表面(サーフェイス)とのコミュニケーション」という言葉があったようです。興味深いです。
「紙」「カード」「水溶インク」「レイヤー」などをモチーフにした、触覚的なインターフェイス。
ビジュアル言語、デザインシステムとして、シンプルで素晴らしいです。
そのための、ルールというか心得書きのようなもの。
デザイナーには「許容」を、非デザイナーには「理解」を求めてるようです。
相互理解と共通の目標が大切だ! ・・・ということのようです。
おそらく米国の場合のことで、このまま日本にあてはまるかは・・・どうでしょう?
この背景にはデザインとか美術とか創造性などについての初期教育(子供の頃に教えられた事)の影響もありそう。
それでも、仲良くやっていけるに越した事はないです。
あとで、よく読んでみようかと。
The Tiny Designer: How Designers and Non-Designers can get along
http://thetinydesigner.com
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