world_bookdesign_2017-2018

毎年恒例の展示。今年見た本のなかでは「Verdade?!」という絵本がよかったです。
2色の色を重ねるシンプルな印刷が、おおらかに歌ってる感じで魅力的でした。

今年は入口付近に日本のブックデザインを紹介するコーナーがありました。
他の国のコーナーの本が、本の内容とそのデザインに強い関連性と必然性を感じるところ、残念ながら、日本のコーナーはそういった点でデザインの水準が低いと言わざるを得ない印象でした。

ブックデザインに限らずですが、デザインとコンテンツの関係性を見直して、もっといいことができるかも。

Verdade?!

印刷博物館:P&Pギャラリー > 世界のブックデザイン2017-18

2018年12月29日

深く広い洞察で、創造的で、説得力があります。
表層的なデザインの流行予想ではなく、社会の変化のなかで必要になるデザイン思想を予見してくれています。

■個人の精神衛生のためのデザイン
■永続性とエコシステムのためのデザイン
■信頼と透明性のためのデザイン
■移動と輸送のためのデザイン
■セグメンテーションからマインドセットへ
■デジタルと現実をつなぐデザイン
■合成された現実のためのデザイン
などをテーマにして、これらのテーマについて「何が起きているのか」「次はどうなるのか」「なにをするべきか」で紹介してくれています。
ビジネス本などでも取り上げられるテーマですが、結論が批判ではなく、もっと良い世の中にするための創造的な解決方法を考察してます。

いくつか気になったところ。

2019年の成功は、個人だけでなく世界にも関連する価値の提供にあります。 価値創造は、単純に大きくなるのではなく、より良くなることによって生まれます。

精神衛生のために自分自身とデジタル技術の間に壁を置くように、企業は騒がしい世界で静けさを渇望するユーザーに価値を提供する方法を学ばなければなりません。

かつては斬新さ、興奮、瞬間的な満足感を称えていましたが、今の私たちは注目されるために叫ぶような企業を拒否します。

人間の価値を革新の中心に戻す新しいデザイン精神を採用しなければなりません。
デザイナーは、人々が必要としないものを作ったり、イノベーションの最前線に人間の価値を戻したりすることによって、より倫理的なアプローチをとる責任があります。

個人の状況に対する配慮と尊重は、組織の未来が依存する長期的、付加価値的、有意義な関係構築の柱になるでしょう。

組織が自社の製品やサービスに必要なデータだけを活用するように努力するにつれて、「データ最大化」から「データ最小化」への移行が予想されます。最小限の実行可能データが製品設計の新しいトレンドになります。

今、私たちはライフスタイルや考え方をより重視する「ポスト・デモグラ消費」の世界にいます。
そしてブランドはブランドの魅力を維持するためにブランド自体を再発明する必要に迫られています。

デジタルと現実の体験をシームレスに相互接続する方法を見つけなければなりません。

合成現実の世界では、真正性(消費者が高く評価するもの)がこれまで以上に重要になるでしょう。
本物になる方法を理解して、ブランドの信憑性を効果的に伝える必要があります。

合成現実が真実を曲げていると非難してはいけません。
すぐに人々は日常生活の中で合成の現実を受け入れるでしょう。

Fjord(フィヨルド)はアクセンチュア・インタラクティブのデジタルデザインの子会社。
いずれ『Fjord Trends 2019』の日本語版が出ると思われます。

Fjord Trends 2019 >>

PDFはこちら >>

2018年12月25日 デザイン理論

モノスペースのオリジナルフォントを音楽レーベルらしく使うアイデアは秀逸。
サウンドのイメージをタイポグラフィで視覚化した例としてとてもいいです。

フォントも品があってかっこいい。
ロゴ、フォント、アプリケーション の一貫性も好みです。

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Brand New: New Logo and Identity for BOMA by Papanapa >>

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驚くような新鮮味はない感じですが、時代の雰囲気ではあると思います。
1. セリフ書体の復活
2. モノクロ配色
3. オーガニックな形
4. グリッチ
5. マイクロインタラクション
6. チャットボット
7. (さらに)ビデオコンテンツ
8. (まだ続く)ミニマリズム
9. 親指フレンドリーなナビゲーション
10. 多様性

「グリッチ」はバグっぽいピジュアルエフェクトのこと。
この映画みたいな感じのことでしょうか。
【関連記事】映画『ブレードランナー2049』のテクノロジー・イメージをデザインする テリトリー スタジオ が描く壊れた未来

「マイクロインタラクション」はユーザーの操作にちょっとしたリアクションを添えるような感じでしょうか。
個人的には「マイクロインタラクション」は「親指フレンドリー」とセットで、ポケモンのエフェクトのようなものをイメージしてます。

「チャットボット」をどのようにデザインしてユーザー体験に貢献させるかは、かなり難しそう。

そしてこれから「多様性」は日本でも重要なテーマになっていくでしょう。

個人的にここに追加するとしたら・・・
シンプルな手描きのイラストとAppleのARKit2.0が流行りそうな気がしてます。

まったく根拠はないです。

元記事はこちら
10 innovative web design trends for 2019 – 99designs >>

日本語はこちら
デザイナーが押さえておきたい、2019年のウェブデザイントレンド10個まとめ【完全ガイド】 – PhotoshopVIP >>

2018年12月17日 デザイン

本物のビッグアイデア。50年前に提示されたアイデアは正しく実現されていないことがわかります。いまのコンピュータと人間の関係は不完全で、誤解されていて、人間がコンピュータで実現すべきことはたくんさん残されていることに、むしろ希望が湧いてくる感じです。

どこかにダグラス・エンゲルバートの論文の日本語訳はないのかな?

ダグラス・エンゲルバートについて

2018年12月13日 アイデア

escape_from_fantasy

広告のマーケティングやクリエイティブに関わる人たちは、一般的な社会感覚を失っていて、消費者像をファンタジーで創り出している。さらに、自身の属している業界に共有されるファンタジーに酔っている・・・と言ってるようです。力強いメッセージです。

迷子になっている空想世界から抜け出して、現実の暮らしとそこにいる人を理解しようと薦めています。
たしかに、学生や新人にクリエイティブ・ファンタジーを刷りんでる先生や先輩もいるでしょうし、そういうファンタジーを売り物にしてる人もいるでしょう。
一方で、ファンタジーのもたらす効果まで完全に排除していいのか? という気もします。

Wieden+Kennedy の Martin Weigel さんの記事です。
Escape from Fantasy | canalside view >>

2018年12月10日 アイデア

英国の有名百貨店「John Lewis」と同姓同名で米国バージニア州在住のコンピューターサイエンス教師であるジョン・ルイスさんのTwitterアカウントには、クリスマスシーズンになると間違いメッセージがたくさん届くそうです。

ジョン・ルイスさんはそれらの間違いメッセージに親切なユーモアで答えてあげることもあるようです。
そして、このCMに登場しているのはバージニア州のジョン・ルイスさんご本人のようです。(ほんとかな?)

「クリスマスにお話しよう。間違えてたとしてもね。」
イギリスらしい感じのユーモア。リアルでTwitterらしくて、クリスマス精神があるCMです。

Twitter’s Charming Christmas Ad Stars the Real @JohnLewis (No, Not the British Retailer) | Muse by Clio >>

GOOD_CHEAP_AND_FAST

画像もなくテキストだけ。シンプルの極みです。データサイエンティストが個人で制作したサイトだそうです。
UIがシンプルなだけでなく、マーケティングのために持ち込まれるインターフェイスのノイズをすべてカットしています。
すべてのカテゴリー商品が掲載されてるわけではなく、作者であるDeFeoさんによるデータ分析で、ニーズがあって高評価で適正価格の商品だけになってるようです。

『GOOD, CHEAP AND FAST』はAmazonに代表されるようなオンラインショッピングのUXに対しての反証としてのコンセプトがあるようです。
比較したり、オススメしたりするのではなく、買う人の「満足」のためのUXを作ろうとしているようです。

『GOOD, CHEAP AND FAST』のUXには、下記の動画の哲学があるようです。
『Maximizers versus Satisficers: How to be More Happy』

こういう考え方に基づいたショッピングサイトのUXも有り得るというのがおもしろいです。
老子の『足るを知る』ということでしょうか。

GOOD, CHEAP AND FAST >>

Hate browsing Amazon? This is the ultimate no-frills shopping site >>

2018年12月5日 UX / UI

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エレベーター会社のイメージを「設備ベンダー」から「サービス提供」に転換させようというブランディングだそうです。ユーモアと普遍性があって、信頼性のイメージも確保しているのが好印象です。

ありふれた製品の退屈な業種(失礼!)のブランディング課題に真摯に取り組んで、シンプルで相応しい、賢明な回答を提示してる感じです。いい仕事。

Mitsulift Elevators – An ode to the art of vertical living — Base Design >>