どこにも出掛けられない夏休みにいかがでしょう。
上の画像は、デザイン業界全体の人種差別問題を取り上げた「WHERE ARE ALL THE BLACK DESIGNERS?」のYouTubeライブのアーカイブです。
ほかにも、ミルトン・グレイサーの I♥NYのドキュメンタリーや、予告編が紹介されてます。
コロナ禍やBlack Lives Matter以降は、デザイナーやデザインそのものだけでなく、デザイン業界の体質や在り方が問われはじめてるようです。
日本のデザイン業界の体質も問われることになるかも。
9 must-watch design documentaries you can stream right now >>
太田幸夫先生は国際非常口シンボルのデザインで有名です。
1960年代のプロジェクトだそうです。
文字を使わない言語であり、図形は概念を抽象化しています。
基本的には純粋に視覚的なエスペラント語の一種・・・だそうです。
たぶん学生の頃にこれを見せられたけど、当時はまったく理解できなかったのだと思います。
いまなら、このコンセプトがユートピア的で野心的なことが理解できます。
パソコンやインターネット後の世界にも引き継がれたデザイン手法。
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軽トラみたいなデザイン。
ドイツの自動車メーカー、エレクトリック・ブランズのモジュール構造の電気自動車は、夥しいバリエーションがあって、トラック、SUV、バン、など好きなボディタイプにカスタマイズできるそうです。
しかも、購入後に自分でトラックからオープンモデルにカスタムしたりもできるようです。
2021年に英国で発売されるそうです。
電気自動車は普通のクルマよりも部品点数も少なくて、構造も単純で、生産も容易で、既存の自動車会社ほどの規模を持たない企業でも、参入してうまくいけばシェアを獲得できるチャンスがあるのかもしれません。
そういうプランに沿ったデザインであり、さらに自動運転も要件に入れると、こういうデザインになるのかも。
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Why the car of the future is more like a Lego set than a Bond ride >>
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連帯感を感じさせる、感動的で力強いメッセージになってます。
コロナ以降で初めて「これはいい」と思える広告な気がします。
編集は気が遠くなる作業だったかも。
NIKEはこのコロナ禍に「You Can’t Stop Us」シリーズとして広告キャンペーンを実施していて、その第3弾です。
手掛けているのはWieden + Kennedy。
新しい映像、新しいクリエイティブ・・・ではなくて、みんなが知ってる既存のイメージを利用しながら、いまのコンテクストに最適なメッセージにして、大きな共感を得ることに成功しています。
このコロナ禍でそれをやってのけたWieden + KennedyとNIKEは素晴らしいと思います。
アンディ・トーマスさんの作品。アマゾンでフィールド・レコーディングした鳥の鳴き声に対応した抽象的なアニメーション。自然の美しさと複雑さに言及するデジタルアートです。
アマゾンの自然保護のための活動でもあるそうです。
今回のリデザインの目的は、より進歩的なブランドとしてのトヨタのイメージを構築すると同時に、デジタル世界で生き続けて、ブランドが現代の拡大する顧客ベースに引き続きアピールできるようにすること・・・・だそうで、「先進性」「プレミアム」「一貫性」「モバイル・ファースト」が要件だったそうです。
ワードマークを廃止したのは大胆な選択だったと思いますが、それほどの違和感はなく受け入れられそうです。
クロームの質感からフラットになって、モバイル・ファーストになったようです。
モバイル・ファーストにするなら、縦方向の楕円の上部が外枠の楕円に接しているのかいないのかハッキリさせたほうがいいという指摘もあるようですが、なるほどそうかも。
手掛けたのは、こちらの会社だそうです。
The&Partnership (London, UK) >>
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New Logo and Identity for Toyota Europe by The&Partnership | Brand New >>
「AWO」は、データの権利についてのコンサルティングや訴訟などを請け負う英国の法律事務所だそうです。
コードと詩をテーマにした静謐でミニマルな表現です。ディストピアではなく、ピースフルなデータ・ライツの未来を感じさせます。
静謐さは信頼感につながって、法律事務所らしいアイデンティティになってるようです。
法律事務所設立時のインスピレーションは 「All Watched Over by Machines of Loving Grace」 という 1967年に書かれた Richard Brautigan の詩だそうです。インターネットのユートピア的な理想を思い出させる、いい詩です。
All Watched Over By Machines Of Loving Grace」 >>
ブランドアイデンティティを手掛けたのは、Accept & Proceed というクリエイティブスタジオ。
幅広い仕事をしてるスタジオのようです。
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Designing Data Rights >>
ポーラ・シェアがパソコン操作に苦労しながら、リモートでプレゼンしてます。
最近手掛けたプロジェクトを紹介して、視聴者からの質問に答えてます。
質問■ブランディングの最初のステップは?どんなリサーチから始める?
まずはクライアントの話を聞く。
クライアントの話のなかで、どうでもいいことと、プロジェクトに関わる重要なことを区別する。
プロジェクトを進めて行く段階でも、クライアント側の1~3人の人とだけ話し合うようにするらしいです。
大勢の人と話し合うようなミーティングはやめたほうがいいそうです。
質問■ブランディングデザインで犯しやすい失敗は?
エディトリアルデザインができていないウェブサイトが多い。
だれかのワーヤーフレームに合うように要素を並べているだけ。
そういう方法論を打倒することを目指すそうです。
20年以上前からよくある話ですが、たしかにそういうエディトリアルデザインを疎かにしたサイトは良いUXをもたらすこともなければ、ブランディングに貢献することもないでしょう。
ニューヨークタイムスのサイトのエディトリアルデザインは良くできてるそうです。
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Paula Scher shares the most common mistakes she sees designers make on branding projects >>
圧巻の3Dビューです。
エジプト観光局のコンテンツです。
ライティングもいいです。
人間が作ったものと思えない感じ。
Wieden+Kennedy アムステルダムの企画部長のMartin Welgel によるコロナ後の広告業界についての記事です。
コロナ禍はこの社会の脆弱性を明らかにして、もう過去の状態に戻ることはない。
この変化を受け入れたうえで、広告クリエイティブは自分たちは何ができる何者であるかを再定義する必要があると言ってるようです。
広告業界の毎度よくあるモチベーション上げのストーリーのようでもありますが、正しい方向を指している気もします。
以下はおもしろかった箇所の抜粋の翻訳です。(少し間違ってるかも)
実際のところ、私たちができる最も価値のあることは、(良い)クライアント企業がビジネスを継続し、人々に頼りにしている商品やサービスを提供し、法人税を支払い、人々に有意義な雇用を提供するのを支援することです。
デタラメを言う人たちは商業経済の銃で脅されて、ポケットにはインスタグラムのアカウント以外何も残っていない状態で立っている。
ローレンス・フリードマン教授は、「戦略」を 「スタート時のパワーバランスが示唆する以上に、状況から多くを得ること 」と定義しています。
強力なブランドは、顧客の嗜好性を維持し(リピーターになる)、価格弾力性を低下させ(人々はより多くのお金を払いたくなる)、小売業者の嗜好性を生み出し(流通を確保する)、新たなオプションスペースを創出し(将来の価値の新たな源泉を開く)、などにより、将来のキャッシュフローを生み出すのに役立ちます。
創造性は死んでいない。
私たちは何を加速させることができるのかを問うべきなのです。何を照らすことができるのか?何を標準化できるのか?何をスケーリングすることができるのか?
そして逆に、私たちは何を促進し、照らし、正常化し、拡大することをやめるべきなのでしょうか?
希望とは緊急時にドアを壊す斧だからです。希望はあなたをドアの外に押し出すべきだからです。・・・希望は行動を求めます。希望なしに行動は不可能です。… 希望を抱くことは、未来に身を委ねることであり、未来へのコミットメントは、現在を居住可能なものにする・・・
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