海外では、ヨーロッパのGDPRにふさわしい分析方針が求められているようです。
「私は、個人データではなく集約データが必要だという結論に達しました。それは行われた行動の合計を追跡しますが、人については何もしません。」
「人、訪問者、またはブラウザのユーザーは、追跡されたくないと言うことができるはずです」
「Google がGoogle Analyticsをリリースしたとき、世界の一定の割合が同じテクノロジを望んでいるが、集中型の企業から提供されていない分散型のテクノロジであることが望ましいことは明らかでした」
国連、アムネスティ、NASA、欧州委員会、そしてその他約150万のWebサイトがMatomoを使用しているそうで、MatomoはGoogle Analyticsの約95%のことができるそうです。
オープンソースの分析プラットフォームの一部は有料サービスのようですが、無料の分析が無責任な振る舞いをしてるなら有料も検討すべきなのかも。
サイト分析で個別ユーザーの行動を細かく知りたいという考え方は昔の顧客管理システムから来ているのかも。
WEBの場合はユーザーを個別に追いかけるのではなくて、別の視点がある気がします。
英国の芸術大学 ロイヤルカレッジ オブ アート は、今後はテクノロジーのカリキュラムを拡大するそうです。
RCAにはいまも充実したエンジニアリングのカリキュラムがあるそうですが、さらに深く総合的な教育体系を構築する方針のようです。そこに英国政府が7100万ドルの資金を提供することになりました。
複雑になったこの世界で、こらからのデザイナーが取り組むべき課題のためには、テクノロジーやサイエンスの訓練を受けなければならないそうです。MITなどの工科大学がデザインのカリキュラムを取り入れるのではなく、伝統的な美術・芸術のRCAがテクノロジーのカリキュラムに取り入れるということが大きな変化だというわけです。
具体的には、都市計画とかデジタルストーリーテリングなどのカリキュラムが計画されてるようです。
そういうカリキュラムの美術大学ならぜひ勉強し直したい。
日本の美術大学もそういうカリキュラムになってるのかな?
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The design school of the future is nothing like the one you went to >>
おもしろい記事です。よくまとめてくれて感謝です。
ジェネレイティブ・アートの概念が20世紀のアートのテーマに根差していることは、なんとなく解っていましたが、こうして説明されるとあらためて納得です。
ジェネレイティブ・アート鑑賞のためのガイドとしてもよい記事だと思います。
そして21世紀になって、デジタルとネットはすっかり身近になりました。
制作の敷居がずっと低くなったジェネレイティブ・アートの作品の価値が、これからさらに増すことはないかもしれませんが、はじめてデッサンの勉強を始めたときのような、あたらしい知識と技能を手探りするようなおもしろさがあります。
身に付くまで時間が掛かりそうですが、自由自在に使えたらとても楽しそうです。
Google翻訳をリニューアルするにあたって、ユーザー調査などのフィードバックを受けながらも安易な折衷主義にならないようにしていたようです。その過程が紹介されています。
とにかくユーザーのフィードバックやA/Bテストの結果に準じて段階的にデザインを進めたようですが、そこに新たな何かを盛り込もうとしなかったのは賢明だと思えます。
一方で、使われていない機能にユーザーを誘導しようとする試みについても紹介されています。
この試みではデザインはユーザーの同調を得られずに試行錯誤しながらも、小さな変更でユーザーを導こうとしているようです。
ずっと昔に、デザインをするときに大切なのは「最小の手数で最大の効果」を考えることだと教えられました。
そういう点でGoogle翻訳のUIのデザインプロセスは参考になりそうな気がします。
「アイスブレイカー」という身体のジェスチャーとウェブサービスの機能を関連づけるのは(あまり使うことはなさそうですが)いいヒントになりそう。
こういう機能だけのウェブサービスのUIデザインは、いつかやってみたいです。
網膜で個人認証されてパーソナライズされた広告が名指しで呼びかけてくるような未来は、やっぱり訪れないようです。自分たちの生活環境を破壊してくるようなメッセージは逆効果だと誰もが気づきはじめているそうです。
いい未来かも。
自分の精神衛生のために普通の人たちがデジタルデバイスと距離を置くようになる・・・。
2019年はそういう行動が一般的になるのかも。
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Why the Future of Marketing Doesn’t Look Like Minority Report | Muse by Clio >>
3D空間にランダムに配置された点はそれぞれ引力を持っていて、お互いに引き寄せあってます。
見ていて飽きない偶然のおもしろい動き。
それにしても、ニュートンって天才。
ProcessingをP5jsに置き換えるのはjavascriptの勉強になりました。
10年前の予想としては、なかなかいいのでは。
透明スクリーンのデバイスはまだしばらくなさそうですが、フラットなデザインの流行は当たったかも。
「デスクトップ」や「カード」というメタファーはiPhoneによって駆逐されましたが、大量のデータに囲まれた環境は実現されつつある気もします。
フィルターバブルやエコーチェンバーで、この予想よりもディストピアな環境になってるかも。
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Here’s what 2009-era Microsoft thought life would be like in 2019 >>
若い作家さんかと誤解していましたが、大阪万博のパビリオンも手掛けた50年近いキャリアのある方でした。
ロマンチックなモチーフの霧ではなくてノズルの技術開発などテクノロジーのチャレンジを伴う作品でした。ビデオ・アートやメディア・アートの先駆けの作家さんでした。
霧の風景を観賞するというよりも、霧に包まれる体験の楽しいインスタレーションでした。
最初の展示室では世界各地でのインスタレーションの美しい霧の映像が大きなスクリーンに映し出されていました。
おもしろかったのは設置されたスピーカーから「シュー」という噴霧ノズルの音が流されていて、たしかに、この音がないとこの展示の意味は違ってくると思われます。
後半の展示の《ユートピア Q & A 1981》(1971) では、1971年の10年後の未来がどうなっているのかを世界4都市をテレックス通信で繋いで討論した記録が展示されていました。そこには現代社会に繋がるビジョンがある気がしました。
別の機会があるなら、ぜひ夏の季節に自然のなかで見たいです。
毎年恒例の展示。今年見た本のなかでは「Verdade?!」という絵本がよかったです。
2色の色を重ねるシンプルな印刷が、おおらかに歌ってる感じで魅力的でした。
今年は入口付近に日本のブックデザインを紹介するコーナーがありました。
他の国のコーナーの本が、本の内容とそのデザインに強い関連性と必然性を感じるところ、残念ながら、日本のコーナーはそういった点でデザインの水準が低いと言わざるを得ない印象でした。
ブックデザインに限らずですが、デザインとコンテンツの関係性を見直して、もっといいことができるかも。
深く広い洞察で、創造的で、説得力があります。
表層的なデザインの流行予想ではなく、社会の変化のなかで必要になるデザイン思想を予見してくれています。
■個人の精神衛生のためのデザイン
■永続性とエコシステムのためのデザイン
■信頼と透明性のためのデザイン
■移動と輸送のためのデザイン
■セグメンテーションからマインドセットへ
■デジタルと現実をつなぐデザイン
■合成された現実のためのデザイン
などをテーマにして、これらのテーマについて「何が起きているのか」「次はどうなるのか」「なにをするべきか」で紹介してくれています。
ビジネス本などでも取り上げられるテーマですが、結論が批判ではなく、もっと良い世の中にするための創造的な解決方法を考察してます。
いくつか気になったところ。
2019年の成功は、個人だけでなく世界にも関連する価値の提供にあります。 価値創造は、単純に大きくなるのではなく、より良くなることによって生まれます。
精神衛生のために自分自身とデジタル技術の間に壁を置くように、企業は騒がしい世界で静けさを渇望するユーザーに価値を提供する方法を学ばなければなりません。
かつては斬新さ、興奮、瞬間的な満足感を称えていましたが、今の私たちは注目されるために叫ぶような企業を拒否します。
人間の価値を革新の中心に戻す新しいデザイン精神を採用しなければなりません。
デザイナーは、人々が必要としないものを作ったり、イノベーションの最前線に人間の価値を戻したりすることによって、より倫理的なアプローチをとる責任があります。
個人の状況に対する配慮と尊重は、組織の未来が依存する長期的、付加価値的、有意義な関係構築の柱になるでしょう。
組織が自社の製品やサービスに必要なデータだけを活用するように努力するにつれて、「データ最大化」から「データ最小化」への移行が予想されます。最小限の実行可能データが製品設計の新しいトレンドになります。
今、私たちはライフスタイルや考え方をより重視する「ポスト・デモグラ消費」の世界にいます。
そしてブランドはブランドの魅力を維持するためにブランド自体を再発明する必要に迫られています。
デジタルと現実の体験をシームレスに相互接続する方法を見つけなければなりません。
合成現実の世界では、真正性(消費者が高く評価するもの)がこれまで以上に重要になるでしょう。
本物になる方法を理解して、ブランドの信憑性を効果的に伝える必要があります。
合成現実が真実を曲げていると非難してはいけません。
すぐに人々は日常生活の中で合成の現実を受け入れるでしょう。
Fjord(フィヨルド)はアクセンチュア・インタラクティブのデジタルデザインの子会社。
いずれ『Fjord Trends 2019』の日本語版が出ると思われます。
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