今年は一触れることができるのは一部の本だけで、しかも使い捨て手袋をしての閲覧でした。
展示は工夫されていて、鏡を使ってそれぞれの本の見どころを見れるようにしてくれていました。
でもやっぱり、触れることができると、書籍の造りについて深く理解できます。
めずらしい本を眺める、楽しい時間でした。
静謐に組み上げられた欧文もいいですが、中国の書籍のレイアウトや文字組がおもしろかったです。
今年はイラストレーションの表現が減って写真表現が多くなって、社会問題をテーマにした大判で分厚い本が増えた印象でした。
豪華な装飾よりも、簡素でメッセージ性が前面に押し出されたブックデザインになった感じ。
この2つの広告のアプローチの違いがおもしろいです。
オノ・ヨーコによるキャンペーンのビルボードは、あの伝説的な広告のようにシンプルに「I LOVE YOU EARTH」と掲げられました。有名なギャラリーとのコラボで、ロンドン、リバプール、グラスゴー、マンチェスターなど、イギリスの多くの都市に設置されたそうです。
もうひとつは「Mars sucks. -Earth」というメッセージ。
クリエイティブ・エージェンシーのActivistaによるキャンペーンです。
イーロン・マスクが地球の再生よりも火星を重視していることへの失望を表現しているそうです。スポンサーは境保護団体だそうです。
「最悪(sucks)じゃないものは、地球です。でも、私たちが地球の扱い方は率直に言って最悪です。」
’I love you earth’ + ’mars sucks’: two billboards to celebrate earth day 2021 >>
GoogleEarthで、人類が地球に及ぼした影響をタイムラプスで見せてくれます。
世界アースデーに合わせて公開されたようです。
都市のスプロール現象、森林伐採、鉱業や農業の急速な発展がもたらす影響の、わかりやすい視覚化。
A New Timelapse Tool Reveals How Much Humans Have Altered Earth’s Landscape Since 1984 >>
まだあまり理解できてないのですが・・・
コレクションできる、コレクションを自慢できる、コレクションを売買できる、という環境が整うと、NFTのユーザーはアーティストではなくコレクターになっていくようです。
いずれ、ブランディングやマーケティングにも利用されるようになりそうです。
NBA(バスケットボール)のシュートの動画を、NBAカードのようにNFTで売ってるのさすが。
応援する選手の2021シーズンのすべての得点をコレクションしたくなるのでしょうか?
写真やイラストレーションがNFTの市場で取引きされるのはおもしろいかもしれませんが、バブルが弾けて終わるだけのことかも。
日本写真家協会70周年記念だそうです。
1985から2015はデジタル化、スマホ、さらにSNSの登場で制作環境もテーマも鑑賞も変わっていったようです。
80年代〜90年代は広告写真の時代だったんだとよくわかります。
展示されているほとんどのプリントはデジタルのようで、1980年代の写真も高精細で、良くも悪くもどの時代の写真も同じように見えます。
それぞれの時代に写真が何をテーマにして、何を写して、何を見せようとしていたのかを考えると、時代とともに写真の意味も変わったきた感じです。
課題解決の過程を、jacascriptのコードを交えて説明してくれてます。
難しいですが、勉強になります。
設定された主な課題は下記の4点だそうです。
■Scrubbable Photos(スクラブ可能な写真)
フォトライブラリのどの部分にも素早くジャンプできる。
■ジャスティファイドレイアウト
ブラウザの幅いっぱいに写真を表示し、各写真のアスペクト比を維持する。
(正方形の切り抜きしない)
■60fpsスクロール
何千枚もの写真を閲覧しても、ページの応答性を維持する。
■瞬間的な操作感
読み込みにかかる時間を最小限に抑える。
まず、このくらい明確に課題を設定できたら、成功間違いなさそうです。http://designers-union.com/#
生涯で160を超える映画ポスターを制作したドイツのグラフィックデザイナー。
約60年にわたるキャリアを記録したデジタルアーカイブが公開されました。
シンプルで、明快で、力強く、洗練されてます。
黒澤明やゴダールの映画のドイツ版のポスターもカッコイイです。
「アートスクールを卒業後、配給会社のNeue Filmkunstに就職したヒルマンは、自由に創作活動を行うことができましたが、このアーカイブはその使命を果たし、ヒルマンの優れた業績とその多才なキャリアに光を当てています。ヒルマンは、第二次世界大戦後、印刷所にポスター用の書体がほとんどなかったため、当初は自分で切ったり描いたりした書体に頼っていた。しかし、1950年代に入り、暗室を持つことができるようになると、写真の要素を融合させた印象的なデザインを生み出すようになりました。」
膨大な点数の多様な表現が展開されてます。素晴らしいアーカイブです。
元記事はこちら
Discover Hans Hillmann’s extraordinary film poster archive >>
このロゴマークはチェルノブイリの原発施設が完全に廃炉になる2064年まで毎年変化します。
この変化がコレクターズアイテムとなることを期待するとともに、過去が常に現在に影響を与えていることを共有したいというデザインだそうです。
ロゴの形は、事故が始まった場所である4号炉の形をベースにしているそうです。
1986年4月26日の事故以降、チェルノブイリの立入禁止区域の都市は放置され自然に吸収されて徐々に消滅しようとしています。
現在、チェルノブイリは観光客に開放されているそうです。
キエフを拠点とするクリエイティブ・エージェンシーのBandaは、ウクライナの環境保護や観光開発に関する国家機関の支援のもと、この地域のブランディングとして『消えゆくロゴ』をデザインしたそうです。
ロゴの変化は、長い時間を掛けて本当に少しずつしか変わらないということも感じさせます。
旅行会社Homo Travellusのポストカードシリーズ。
コロナ禍で家に閉じこもっている旅行好きの顧客へダイレクトメールで送らたそうです。
「熱心な旅行者の心に語りかけるために、私たちは旅行先と家庭での日常生活を結びつけました。象徴的なモニュメントの実際のデータと自宅における同等の体験を計算しました。」
例えば・・・
「万里の長城を歩くことを想像してみてください」
「庭を400万回歩くことを想像してみてください」。
デザインしたのは ギリシャのデザイン会社 SPUTNIK DESIGN TEAM
SPUTNIK DESIGN TEAM >>
Imagine Creates Post Cards That Reveal A Universal Human Truth Thanks To COVID >>
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