今年一番の期待の展示。展示全体に一貫したテーマが感じられて見応えありました。
最初の学生時代に油絵をやめるところから、制作技術と作品の意味について考えさせられるものがありました。
広い空間を濃密に満たしている感じのインスタレーションは圧巻。
体験型のエンターテイメントという感じでした。
個人的にはドローイングも良かったです。
Volkswagen社は2015年の排ガス不正で大きく信頼を損ねました。
ファミリー経営や政府株主による企業体質が批判されました。
その後は、クリーンなハイブリッドや電気自動車への移行をすすめてきたようです。
そんななかで、2020年にロゴがリニューアルされるようです。
最後にリニューアルされたのは2000年だそうです。
フラットなデザインになったロゴが今年6月の「Hello Light | ID. BUZZ」というTVCMに登場したようですが、スクープされている次期GOLFにはもっと細いVWロゴのエンブレムが付いているようです。
次期GOLFのエンブレムのVWロゴは昔のワーゲンバスのフロントに付いていたエンブレムのようで好感です。
新しいロゴは9月のフランクフルト・モーターショーで正式発表だそうです。
Volkswagen Unveils Modernized Logo After Admitting Brand Was ‘Not in Good Shape’ | DesignTAXI
2020 Golf Mk8 Hides New Volkswagen Logo In Plain Sight | Carscoop>>
【関連記事】
伝説的なフォルクス ワーゲンビートルの広告のドキュメンタリー『Remember Those Great Volkswagen Ads?』 >>
夏休みに相応しい展示でした。
「現代アートと巨匠たちのセッション」とタイトルにありますが、見応えあるのは現代アートのほうでした。
展示の趣旨も明快で作品が活き活きと見えました。
セレスト・ブルシエ=ムジュノの皿がぶつかり響く音、オリヴァー・ビアの音響、森の中のスーザン・フィリップス。
都内では味わえない静かさの中だからこその展示でした。
ポーラ美術館、初めて行きましたが、いいところでした。
ひとつのコードから描かれる多様なカタチ。
ランダムに描かれるカタチですが、有機的で現象とか生命感があるかのように見せようとしてます。
有機的な形態が「並んでいる」ことで何かの証拠資料のようになったり、記号的でタイポグラフィのように見えたりして、そこに「意味」や「法則」を見つけたくなるようです。
ほかにもバリエーションができそう。
精緻なコードで完成度を高くするのもいいですが、そういうふうに見せる演出も大切かも。
参考にさせていただきました。
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写真をベースにした油彩の作品。以前から好きな作家さんでした。
展示されていた作品は個人蔵が多くて、本当の意味で売れている作家さんなのでしょう。
美術館での展示は10年ぶりだそうです。
15年以上前に大きめの一軒家のギャラリーで伊庭靖子の展示を見たことを覚えています。
ソファとテーブルのある豪華な居間の壁に「untitled」というシリーズ作品が展示されていて、紅茶をいただきながら作品を眺めることができました。
あたたかく日常的な空間の中で作品を見る、とてもいい展示でした。
そんな展示の記憶のせいか、作品が個人に売れていることがよくわかる気がします。
今回の展示もそうですが、作品が文脈に正しく展示されることについて適切な判断がなされている感じがしました。
「作品」が売れるようにするには、そういう感覚が大切なのかも。
豪華な講師によるデザイン・エグゼクティブのための2週間のカリキュラムのようです。まぁ、そういうのはいいとして。
100年ほど前にバウハウスが提唱した教育理念を、21世紀のデザイン・ビジネス理念としてアップデートしてみせています。
かつてのバウハウスの教育理念が「建築」を中心にしていたところを、「人間」を中心にして、
「より良いプロダクトをつくる」
「より良いチームをつくる」
「より良い企業をつくる」
「より良い世界をつくる」
としています。いいステートメントです。
100年前に必要とされいた理念と、現在に必要とされる理念の違いがおもしろいです。
バウハウスから100年後の未来のデザインです。
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