GLAはベンツのラインアップのなかで若者向けのエントリーモデルだから、マリオってことなら・・・その企画はちょっと(笑)・・・しかも映像表現を「実写版」でやろうってのは無茶に思えたかも。

できあがったCMが軽快なサウンドでユーモアがあって、重厚なブランドイメージを演出してるのはスゴいことに思えます。

newyorktimes_report

レガシーメディアが新興テクノロジーに駆逐されるというシナリオは’90年代から何度も聞いているので新鮮味には欠けますが、今回はそれが New York Times の社外秘レポートだというところがドラマチックです。

レポート本体はこちら(英語)
http://ja.scribd.com/doc/224608514/The-Full-New-York-Times-Innovation-Report

このレポートについての興味深い記事。

『growth hack japan』

『KAZUYO NAKATANI’S BLOG』

米国と日本ではメディアの仕組みや構造が根本的に違うところもあると思うので、日本ではこれほど急進的で徹底的なことにはならない気がします。
戦後の日本のメディアは手厚く保護されてきた産業だと思ってます。
だからこそ、メディアとしての自律性は弱くても、こういう危機的状況で生き残り続ける気がしています。(そのほうが問題かもしれませんが・・・)
むしろ、日本国内でレガシーメディアをドラスティックに終わらせてしまうような、テクノロジー、ウェブサービス、新興メディアなどが登場してこないことにこそ危機感を持ったほうがいいのかも・・・。

2014年6月8日 メディア

ウェブサイトも映像もカッコイイです。
アカデミー賞の自画撮りといい、サムスンはプロモーション上手いですねー。

皮革、パスタ、自転車、服 など、イタリアらしさいっぱいです。
いずれも、その分野の有名な職人(マエストロ)だそうです。

もちろん、ビデオとかのチュートリアルだけで職人の技が身に付くことはないでしょうが、若者の失業と職人の後継者不足をつなぐ、すばらしい取り組みに思えます。反響も大きいようです。

エンツォ・マーリの「プロジェクトとパッション」という本でも紹介されていたイタリア工房のモノづくりの理想と、こういったサムスンの取り組みが一緒になってるのを見てると、日本の企業が掲げる「モノづくり」というフレーズが、すっかり周回遅れになってる感じもしてきます。

『Maestros Academy』ウェブサイトはこちら
http://www.maestrosacademy.it

日本語の詳しい紹介はこちら
http://adgang.jp/2014/06/64090.html

たいそうなタイトルです(笑)

1. 縦に組んでも成立する。
2. 周囲に下地がなくても成立する。
3. 簡単にスケッチできる。
4. フォントは2つ以下。
5. 説明的であるよりも、まず抽象的である。
6. ブランドがすべてであって、ロゴはその一部である。
7. ロゴは提言であり、印象であり、手がかりである。
8. ロゴはブランドに読みやすくて認識可能な顔を提供する。
9. グリーンかブルーかと依頼するのでなく、テクニカルかトレンディかと依頼する。
10. ブランドを定義して、実行する。
11. 気に入ってくれない人がいることも、受け入れる。

日本語訳が間違ってるかもですが、だいたいこんな意味かと・・・。

なるほど、もっともだと思えます。

スペインのデザイナー Borja Acosta de Vizcaíno さんと Álvaro Abrante さんによるアニメーション。

Lucida_Helvetica

ブランドにとって書体はとても重要な要素です。
製品でも広告でもAppleが選んだ書体は、いつの時代も魅力的に見えます。

今後はiOSと同じルックスにしていくということなんでしょう。
だからといって、「フラットデザインはHelveticaでないといけない!」みたいな流行は、どうかしてる感じもします。

Mac OS のフォントの歴史については、こちらにも紹介されてます。
http://www.gizmodo.jp/2012/08/os3_avenir.html

Chicagoとか懐かしいです。
スクリーンの解像度がこんなに上がるなんて、当時は想像してなかった気がします。

ホントかどうか、当たってるかどうかはわかりませんが、英文の手書き文字のキャラクターについて解説してくれてます。
手書き文字をデザインに取り入れるときに、ちょっとしたヒントになりそう。

そういえば、他人の手書き文字って、ホントに見る機会が少なくなりました。
どうでしょう、他人に自信を持って自分の手書き文字を見せることができますか?

「多くの人がイメージを共有しているけど実現していないもの」のデザインをするときの課題が何なのか・・・興味深いです。

クルマのプロトタイプとしては正直なところヒドい出来映えです。
ただ、「このクルマは怖くないよー」「危なくないよー」「安心してー」というメッセージが全方位に発信されてます。
ASIMOの登場時もそう感じた記憶があります。

「多くの人がイメージを共有しているけど実現していないもの」のデザイン・プロトタイプとしては、なによりもまず安心感、清潔感、親近感を与えることが重要なようです。
最初にこのイメージづくりに失敗すると挽回は難しいように思われます。

PRにも細心の注意が必要でしょう。
映像のなかではダッシュボード付近をほとんど映していないようです。
メカが剥き出しになっているか何かで、あまりフレンドリーではなかったのかもしれません(笑)

グーグルのネタが続いてるけど、ここ数年のグーグルは(良くも悪くも)今後の未来を具体的に示そうとしてる気がします。そのうちの半分以上はきっと失敗するでしょう(笑)

この果敢さに敬意を表したいです。

日本企業が、すっかりできなくなってしまったことです。

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