世界中であたりまえに使われてる鉛筆に新たな機能、カタチ、意味を与える課題。
ブラシの鉛筆は、ちょっと欲しいです。
くわしくはこちら
http://www.designboom.com/design/students-rethink-pencil-holon-institute-of-technology-11-24-2015/
MITによる実証実験。
「できるだけ安定させる」という建築の大前提とは真逆のアイデアで、イースター島のモアイ像の移動方法の考察でもあるようです。
おもしろいです。
「クリエイティブ・ブロック」は創造的な活動のスランプ状態のこと。
デザインを続けていれば、いつの間にか陥ったり、陥ったことに気付かない場合もありそう。
どうやったらそこから抜け出して、創造性を取り戻す事ができるのか・・・
という、ゲームのコンセプト・アーティストのTitus Lunterさんのインタビュー記事。
英語なので詳しく解りませんが、だいたいの内容は・・・
1. 自分が集中するための「きっかけ」を見つける。
音楽やお気に入りのモノに囲まれた机とか、気が散る事を遮断して集中するには“快適さ”がよさそうです。
2. 失敗を恐れないこと。
失敗から学ぶ。そのためにフィードバックを得るようにします。
他人からのフィードバックが難しければ、せめて自分でチェックする。
3. 実現可能な目標。
最終的な目標までの途中段階のゴールを決めること。
4. 時間を区切って創造性を発揮する。
いつもいつも創造的でいられるわけではないようです。
1日のうち創造的な仕事に当てる時間を決めて集中することで、グズグズと先送りにしたりして時間を無駄にしないようにします。
なんかわかる気がします。
たしか、トワイラ・サープの本にも同じようなことが書いてあったような気もします。
くわしくはこちら
http://www.creativebloq.com/career/beat-creative-block-91516801
「エアロゲル」という素材で、丈夫で、空気のように軽く、電気で収縮するらしいです。
義肢とか医療とか機械部品とか、いろいろ使えそう。
だいぶ前からあった素材のようで、あまり実用化されないのは、何か理由があるのかも。
モノのインターネットの時代が到来して、ユーザーインターフェイスがスクリーンから解き放たれることになったら、デザインはどう変わってデザイナーの仕事はどう変わるのか・・・
世界的なデザインコンサルタント会社『フィヨルド』の Andy Goodman さんがサンフランシスコで行われた「Solid」というカンファレンスでのプレゼンテーションだそうです。
『ゼロUI』は、ジェスチャー、音声、触覚、さらには人工知能などの技術を用いたインターフェイスのこと。
モノのインターネットによって出現するデバイスの操作は、こういったインターフェイスになって、よりシンプルで身体的なものになるようです。
いままでのUIデザインが想定していたユーザー行動は、スクリーンの上の定められたワークフローに沿った予測可能なものでしたが、ゼロUIにおけるユーザー行動はあらゆるワークフローが同時に実行されるようなもので、それはまるで3次元のチェス盤でチェスをやるようなものだそうです。
モノのインターネットの時代のデバイスにはデザイナーの感覚ではなくデータ解析に基づいたインターフェイスが求められ、インターフェイスデザイナーは科学、バイオロジー、心理学などの知識、データベースや人工知能などのスキルが求められるようになるそうです。(かなり無理)
「ゼロUI」の特徴は、自動で、予期して、推測して機能すること。
デバイスを操作するのが誰なのかを認識して、その人のどんなジェスチャーで、デバイスがどのように振る舞えばいいのかを、データベースから予測して実行し、違っていたらフィードバックを受けて、さらにデータベースを洗練させていく・・・といったイメージのようです。
それはスクリーン上のインターフェイスデザインとは、まるで違う分野のデザインです。
「ゼロUI」では、コンピューターと私たちのコミュニケーションが変わり、デバイスが私たちを認識している未来を予測してるようです。さらに、Andy Goodman さんはコンピューターが私たちの身体に埋め込まれて、私たちの身体の一部としてデバイスとコミュニケーションするようになると推測してるようですが・・・個人的にはそういう未来はないと思ってます。それはちょっとレトロな未来観(笑)な気がします
個人的には、スクリーンを覗き込むインターフェイスは人間の本質に根差していると感じています。
スクリーンを覗き込んで、その向こうに世界が開けていると信じて、そこに誰かの姿や自分の影などを見る行為は、太古の時代に洞窟の壁に絵を描いて何かを祈るような行為とどこか通じている気がしてます。
これからのインターフェイスも、その延長にありそうな気がしてます。
元記事はこちら
http://www.fastcodesign.com/3048139/what-is-zero-ui-and-why-is-it-crucial-to-the-future-of-design
おもしろそうなカンファレンス「Solid」についてはこちら
http://solidcon.com/
「Hardware, Software & the Internet of Things」というサブタイトルは興味をそそられます。
本当に革新的なデザインはどのように生まれるのか・・・、そのマジックを引き起こしたアラン・ケイ自身が説明してます。
1. 革新(innovate)ではなく発明(invent)しよう。 問題発見は問題解決に勝ります。
2. そこは研究所ではなく、芸術家のコミュニティです。
3. 最高の人材を揃えたら、彼らに投資して、彼らを管理しないことです。
4. グループの名称は、曖昧で差し障りのない名前にしよう。
5. アラン・ケイ のような人物を雇うこと。
(これは、アラン・ケイ本人の言葉ではなく、 David Liddle の言葉だそうです。)
元記事はこちら
5 Steps To Re-create Xerox PARC’s Design Magic (From The Guy Who Helped Make It)
アラン・ケイは、個人の活動を支援するパーソナルコンピュータという概念を提唱して、持ち運びできるコンピューターを構想して、グラフィック・ユーザー・インターフェイスの先駆者でもあります。
Macintosh も Windows も、そのインスピレーションはパロアルト研究所から得たものだったようです。
XEROX Palo Alto Research Center (ゼロックス パロアルト研究所) についてはこちら
http://ja.wikipedia.org/wiki/パロアルト研究所
アラン・ケイについて詳しくはこちら
http://ja.wikipedia.org/wiki/アラン・ケイ
なにやら未来を変えていきそうな予感のするプロジェクト。
安くてオープンで「コンピューター」としての拡張性があるというのが素晴らしい。
スマホを欲しがる子供には(嫌われても)これをプレゼントしてあげたいです。(笑)
KICKSTARTERで出資を募っていて、すでに1,000,000ドルを超えているようです。
https://www.kickstarter.com/projects/1598272670/chip-the-worlds-first-9-computer
人々は選択することに疲弊している。
どうでもいい選択に時間がかかったり、大切な事の選択に時間がなかったりして上手く選択できないこともある。
「悪い選択」に疲弊して「良い選択」を実行できないでいる。
テクノロジーの進歩で素早く簡単に選択できるようになり、選択肢は無限に増え続けてる。
デザインとテクノロジーの次の大きなブレイクスルーは、私たちの生活から不必要な選択肢を排除して、私たちが本当に気にすべきことのために私たちを開放してくれるような製品、サービス、体験を創造すること。
ANTICIPATORY DESIGN(「予期デザイン」とでも言うんでしょうか)では、ユーザーに代わって選択を決定する。
この目的は、ユーザーの意思決定を助けるためではなく、選択決定しないで済むエコシステムを創出させること。
ユーザーが得する選択が自動で判断されるように、データ、前行動、ロジックを活用する方法を見つけて、選択決定はユーザーの入力なしで、自動的に実行される。
すでにこうのようなシステムはGoogleやAmazonのパーソナライゼーションなどで始まっているが、これはまだ赤ちゃんのステップです。これから「予期デザイン」へのユーザーの期待が増していく。
予期デザインのためのデータは幅広く収集・分析されて、適切な選択のために再構成される。
あらゆる分野の選択決定についてのデータは爆発的に増えることになる。
あなたのブランドを「予期デザイン」にする5つのステップ
1.あなたのブランドサービスとして考えると、ユーザーは何が可能になるでしょうか?
2.デジタルであなたのサービスを利用可能にします。
3.あなたのサービスの配信を自動化するために何ができるか検討します。
4.自動化されたサービスを確立します。
5.「良い選択」と「悪い選択」を区別します。
・・・・・・・以上、英語がよく解らないので誤解もありそうですが、とても興味深いアイデアです。
ずっと前にもあったアイデアと思われますが、スマホがメインになりつつあってAIなどが脚光を浴びる今このタイミングでこの視点から語られると現実的で新鮮に感じられます。
個人としては全面的に賛成はできかねる部分もありますが、個人の素晴らしい人生のために必要なデザインかもしれません。
書いたのはデジタル・クリエイティブ・エージェンシー「HUGE」CEOのAARON SHAPIROさん。
このひと、おもしろそうです。
環境の一部になって、完全に溶け込んで、背景化して、だれにも気にされず、見えなくなってゆくだろう・・・ということ。こういうビジョンは以前からよくありますが、Googleの会長が言うと現実感が違います(笑)
見えなくなったインターネットは今よりもさらに重要なものになっていくでしょう。
インターネットが見えなくなっても『Don’t be evil (邪悪になるな)』というスローガンは守ってほしいです。
インターネットが見えなくなった社会での「デザイン」がどういうものになるのか、とても興味深いです。世の中のデザインが変わってゆくとき、それを知り、また自分なりに関わっていたいと思っています。
『PCの死と平等なウェブ世界の終焉』というこちらの記事
最初に目にしたのは、2014年の始め頃でした。ちょっと衝撃でした。
90年代や00年代のウェブやインターネットの周辺に漂っていた、ヒッピーカルチャーのようなものは、スマホとアプリの周辺にはなくなったということのようです。たしかに、この1〜2年で「最近はPCを使う事が少なくなった。」「スマホですべて出来るようになればいい。」という話を聞くことが増えた気がします。
・・・・・平等かつ自由に利用できるワールド・ワイド・ウェブは徐々に消えていくだろう。その代わりデジタル世界は、・・・・・・アプリの作成者たちが自分のアプリをモバイルOSに柔軟に組み込む力をもつ世界であり、その力は平等ではない。強い者も弱い者もある。そういう世界だ。
過去数年間にわたって起こっているデジタル世界での最も重要なシフトは、広くオープンなウェブから、半分閉じられたプラットフォームへの移行だ。後者もインターネットを使うが、表示にブラウザーは使わないもので、主に「iPhone」の興隆によって推進されている。この世界ではHTMLが支配せず、Googleがクロールを行うことができない。(中略)企業にとってはこうしたプラットフォームで収益をあげることが容易だという事実によって、この流れはさらに強固になる。 クリス・アンダーソン「ウェブは死んだ」(The Web Is Dead)
この「半分閉じられたプラットフォーム」というのが気になっていました。
半分閉じられているからこその安心や便利があり、残りの半分の自由を入手するには、リスクや手間が掛かるということでしょうか。
これからウェブを利用し始める世代は、どんなユーザーになるでしょうか。
先の事は解りませんが、2015年は少しだけでも「考え方」と「やり方」を変えて、これから先の文脈のようなものを見つけたいです。
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