研究によれば、AIの使用は私たちの集合的な創造的個性を均質化するそうです。
それがどのように起こるのかを、漫画で説明してくれてます。
漫画の内容は既視感もあり少し極端かもしれませんが、記事内のテキストで紹介されている調査結果を読むと納得させられるものがあります。
以下はテキスト部分の抜粋です。
2024年、36名のChatGPTユーザーを対象としたオンライン実験では、AIの使用が個人ユーザーの創造的アイデア数を増やす一方で、グループレベルでは「ユーザーが意味的に区別されにくいアイデアを生み出す傾向」が確認された。
別の研究でも同様の結果が得られた。今回は短編小説作家グループを対象としたもので、各作家はAIを活用することで個別に「より創造的な」物語を執筆できたものの、全体として新規コンテンツの範囲は狭まった。
AIのツールが十分に制御可能であり、デザイナーが探求する十分な時間さえあれば、AIは創造的表現の能力を阻害するのではなく、高めるはずだ。問題は、AIとの関わりが集団の豊かさを均質化することなく、個人の創造的潜在能力を確実に拡大させるにはどうすべきか、ということになる。
AIとの協働関係を改善するには、まず「画一化」がどのように生じるかを理解する必要があります。
このテキストと、このあとに続く漫画を見ると、均質化をもたらしているのはAIではない気がしてきます。
お金のないクライアント、時間のないデザイナー、プレッシャー、これらが均質化をもたらしいているようです。
90年代にグラフィックデザインがデジタル化して以降、均質化が進んだ理由もよくわかった気がします。
この均質化は個人レベルではなく、デザイン業界全体レベルで起きていることであり、その影響から抜け出すのは難しそうです。
元記事は「Light and Shade」というAIと創造性についてのシリーズ記事のひとつです。
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The great sameness: a comic on how AI makes us more alike >>
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