サグマイスターと他の登壇者がイノベーション・プロセスにとって美がいかに価値あるものかが議論された講演だそうです。
サグマイスターらしく天邪鬼ですが、統計的な「美しさ」と「ビジネス」や「ユーザー体験」について考えさせてくれる記事でした。
人々がどの形と色を好むかについて聴衆に挙手を求めなると、丸と青には多くの挙手が集まったが、長方形と茶色には少なかった。
人々が票を投じた後、サグマイスターはこれまでの自身の調査による上のグラフを公開したそうです。
「美にとって最悪なことは、(それについての)愚かな判決です。」
「私は世界中で何百回と、直接、展示物やインスタグラムに設置された定点観測としてこの実験を行いましたが、いつも同じ結果でした。円は最も美しく、長方形は最も美しくない。」
美は与えられるものではなく「選択されるもの」であり「モノはひとりでに美しくはならない。」ということだそうです。
おもしろいです。そして納得させられるものがあります。
アップルのマーケティングを担当している他の登壇者は、以前に製品のビジュアル・ランゲージに関してリスクを嫌うことが多い消費者向けパッケージ商品の企業で働いていたそうです。
「彼らは何カ月もかけてテストし、消費者調査をしていました。多くの旧態依然とした消費者向けパッケージ商品の企業にとって、美は指針となる価値観ではなかった。実際、それは勢いの足かせになることもあった。」
最後に、Amazonの醜いインターフェイスについての苦言になっています。
そして、それが優位性を発揮した戦略になっていることも示唆されています。
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