ずっと昔に同じ東京駅周辺でロートレックの展示を見ました。
当時は10代だったのでわかりませんでしたが、ロートレックのタッチはどの作品でも一目瞭然であり、時代の雰囲気を象徴していたのがわかります。
ある時代、場所、カルチャーがひとつのタッチで記憶されるのは、コマーシャルなイラストレーターとして、これほど恵まれたことはないと思います。
手で描かれたタッチが時代を超えていくのは素晴らしいです。
一方でソフィ・カルは作品に添えられたテキストがガイドになって楽しませてくれます。
認知や視覚に関するコンセプトを写真や映像で展示していて、実像と虚像、生と死、などのテーマが身近な事柄から切り出されいる感じです。
そのセンスは率直で軽妙で、親しみがありました。
なぜこの二人なのかは最後までよくわかりませんでしたが、おもしろい展示でした。
久しぶりの新作です。
いつもおもしろい企画のミュージックビデオで楽しませてくれます。
64台のiPhoneで個別の動画を再生されているようです。
撮影には1000回以上のテイクが必要だったとか。
この複雑さをどうやって同期させてるのか、おもしろいです。
紹介記事を読んでわかったのですが、OK Go のミュージックビデオは時間と身体のパフォーマンスアートとして一貫してるそうです。
音楽的でポップやロックであることのコンセプトになっているかも。
映画に登場するミュージシャンが豪華です。
日本での映画公開に合わせて『ヒプノシス全作品集 コンパクト版』という本も復刻されたそうです。
記念のイベントが1日限定で開催されたそうです。
ヒプノシスのレコードジャケットをリアルタイムで体験した世代ではありませんが、その冒険と挑戦と時代精神を尊敬しています。
復刻された本からは、デジタル化以前のグラフィックデザインの自由な豊かさが伝わってきます。
信じられないくらいのハードワークだったこともわかります。
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