Jean-Michel_Folon

日本で30年ぶりの回顧展だそうです。
グラフィカルな描線と豊かな水彩がいいです。

何十年も昔にフォロンに制作依頼した原画を手に取る機会がありました。
最終的な印刷の仕上がりは申し分なかったのですが、原画には及ばないことがわかって、いい勉強になりました。

本当だったのかどうかわかりませんが・・・
船で地中海をクルーズしながら暮らしていて、アトリエも船の中で、ネットがない当時は連絡方法もなく、2週間に一度の寄港したときだけ、マネージャーを通して仕事の打ち合わせができると聞きました。
まったく別世界の話ではありますが、理想的なワークスタイルな気がして、憧れたのを覚えています。

空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン >>

LogoLoungeによる2024年のロゴのトレンドレポート

現在のロゴデザインを取り巻く状況をうまく説明してくれています。
ブランド認知の変化に伴って、デザイナーが受け入れて、順応する必要があり、さらには、利用できることがあるかもしれません。

ロゴのトレンドとして下記のトピックを紹介しています。
・フラットボックス
・コーナーチョップ
・楕円
・ピクセルドロップ
・ベルボトム
・リキッドブリッジ
・ミックススティックス
・スマイリー
・ステッカー
・中心点
・ポインタ
・バランスアクト
・パッセージ
・レーダースキャン
・ノヴァスター
これらについて具体的な造形要素を例にして、ブランドのストーリーをどのように伝えているのかを紹介しています。

以下はいくつか引用です。

「デザイナーが方向性を探しているのは、伝統的なロゴの概念が近年劇的に変化したためです。かつては視覚的なブランドの中心的存在だったロゴが、今ではグラフィック ファミリーの他の要素に後れを取ることも珍しくありません。たとえば、近年ではロゴよりもワードマークのほうが独創的な視覚的実験が多く見られるようになりました。企業によっては、自社のアイデンティティを定義するために別のマークを持つことに価値を感じていないところもあります。名前が読めるのに、なぜロゴが必要なのでしょうか。」

「しばしば、 ロゴ自体は、パターン、テクスチャ、アニメーション、色など、ロゴを取り巻くコンテキストに比べると二次的なものです。背景のノイズの方が、マーク自体よりも識別しやすくなります。関連するグラフィックが、ユーザーがブランドをより早く識別するのに役立つことは理解していますが、同時に、それは私たちが受け入れなければならない現実でもあります。結局のところ、私たちの目的はクライアントの目的であり、共鳴と忠誠心を獲得するために代替の視覚的要素が重要であれば、それはそれで構いません。」

「多くのブランドが主にオンラインで展開しているため、今では多くのロゴが完全に RGB になっています。これらの要素がポスターや T シャツに印刷されることはありません。デザイナーはテクノロジーを極限まで押し進めており、それがうまく機能するのは、それが消費者の認識と期待になっているからです。」

「変化を先導するデザイナーは、パレードの楽団リーダーのようなものです。デザイナーはほんの数歩先を行くだけで十分です。デザイナーがあまり前に出すぎると楽団から見えなくなり、どこへ行けばよいか分からなくなってしまうからです。・・・すでに存在するものの重力を受け入れて、その周りを回ってください。」

「トレンドは一時的な流行ではなく、時間の経過とともに進化し、変化する軌跡です。これらのアイデアを使用して、デザイン感覚を広げながら、独自のデザインを次のレベルに押し上げ、軌跡を次の反復へと進めてください。」

読み物とし面白いですし、ロゴデザインをする前に読んでおきたい記事です。

2024 Logo Trend Repor >>

From smileys to stickers: LogoLounge launches its 2024 trend report >>

LogoLounge: 2024 Annual Trend Report >>

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抽象、動物、自然、人物、スポーツ、都市、ウェディング、シリーズ、ビデオ といったように細かく部門分けされています。

美しく「映える」だけの写真でなく、ジャーナリズムとしての視点もあって、見応えあります。
風景写真ではなく抽象絵画に見えるくらいの視点。

アワード受賞作品は、2024年9月28日に開催されるシエナ賞授賞式にて発表されます。

2024 DRONE PHOTO AWARDS NOMINEES >>

2024年7月13日 写真

2024/25シーズンのマンチェスター・シティのシャツのフォント

マンチェスター出身でサッカー狂でも有名なミュージシャンのノエル・ギャラガーの手書き文字のようです。
子どもっぽくて下手な字が、ロックミュージシャンらしい感じ。
サッカーファンやデザイナーから大いに嘲笑されていますが、そういうところもノエル・ギャラガーらしくて、話題作りにはいい企画。

一方で、タイポグラフィを嘲笑するものだという指摘もあります。
Comic Sans に似ているというのは、Comic Sansに失礼だそうです。

「Comic Sans は、その無邪気な魅力の下には、 1994年に Vince Connare によってオリジナル フォームで作成された、信じられないほどよく考え抜かれて描かれた書体が隠れています。・・・しかし、多くの場合、このフォントは不適切に使用されています。」

「私が調子の狂ったギターをかき鳴らしたら、ノエルは私のギター演奏の腕前に驚いてしまうだろう。これは、一見単純なアートやデザインをじっと見つめる人々の『私にもできたはず』の好例です。」

「書体デザイナーの技術力と長年の経験が社会でどれほど理解され、評価されていないのかという疑問が湧いてくる。」

Noel Gallagher’s football font makes a mockery of typography, claims design lecturer >>

CITY LAUNCH CLUB FONT FOR 2024/25 SEASON, DESIGNED BY NOEL GALLAGHER >>