イスラエルのプライバシー関連のスタートアップ企業『D-ID』のサービスだそうです。
どういう技術でネット上や防犯カメラの動画を「再合成」するのかわかりませんが、ヨーロッパのGDPRを曲解したうえで違反してるサービスだと議論を呼んでるようです。

「D-ID独自のアルゴリズムは、最先端の画像処理とディープラーニング技術を組み合わせて、特定の写真を保護されたバージョンに再合成します。 D-IDで保護された写真は、反顔認識ソリューションとして機能し、顔認識アルゴリズムでは認識できません。 しかし、人間は違いに気付かないでしょう。 」

B級SFのようなテクノロジー・サービスですが、マーケティングとか世論形成とかで悪用されそうな気もします。
悪用されていることに気づくことすらできないかも。

元記事はこちら

D-ID >>

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「日本の若手作家の作品を中心に、現代美術の一側面を切り取り、問いかけや議論のはじまりを引き出すグループ展」ということですが、「東京都」「2020年」ということで、オリンピックに関連づけられる展示が多かった気がします。

ファッション・レーベル PUGMENT によるSFっぽい設定での「復興」「代々木」「言語」「衣服」といったストーリーとプリントTシャツという作品の関連づけがとてもおもしろかったです。

どの作家もロマンチックなストーリーが組み立てられていて、作家の「行為」が視角的で美しい作品に結実していました。その一方で現在の社会とか課題への関与はやや薄い感じで、もっと攻めた企画のMOTアニュアルも見てみたい気もします。

東京都現代美術館がリニューアルされて初めて行きました。
もともと好きな美術館なので、あまり変わっていない印象でよかったです。
昔は辺鄙な場所にある美術館というイメージでしたが、最近は周辺がオシャレエリアになりつつあるようです。

MOTアニュアル2019 Echo after Echo:仮の声、新しい影 >>

2020年1月27日 アート

すごいプレゼン。映像と完全にシンクロしてます。パフュームみたい。
建築家っていろいろできないといけないようですね。

都市計画は建築だけでなくさまざまなデザイン分野にとって、理解しておくべき重要なテーマになるらしいです。
このトヨタのプロジェクトはそのスケールの大きさだけでなく、とても野心的なデザインプロジェクトだと思います。

Woven cityがうまくいって、そのプロセスが公開・共有されたら、日本企業のデザインは大きく進歩するかも。

Bjarke Ingels Group >>

トヨタ、「コネクティッド・シティ」プロジェクトをCESで発表 >>

2020年1月22日 建築

前回のバリエーション。p5jsでバリエーションを試してみるのがおもしろいです。
すぐに試せて、思いがけない結果に翻弄されるおもしろさ。

大きいサイズはこちら>>

2020年1月19日 その他

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Patrick Tresset の作品を見たくて行ってきました。
ロボットでポートレートを描くデモを見ることができなかったのは残念でしたが、インスタレーションとしてもいい佇まいでした。

展示全体としては、期待していたものとは少し違ってましたが、おもしろかったです。
有機的でカオスな都市計画や建築のコンセプトの展示は森ビルっぽい感じ。

ここのところ、現代美術で「未来」をテーマにした展示に、ややアナクロな印象を受けます。
なぜなのか、よくわかりませんが、美術館で展示するという形式そのものが「未来」を描くには相応しくなくなってる気もします。

未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか >>

【関連記事】描いている途中のスケッチをAIが解釈してリアルタイムでリアルな画像として描画する

2020年1月15日 アート

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「ディープ・フェイクは権力者の新しい武器になります。権力のない人々が腐敗を示すために提示しようとしている証拠を『それはフェイク・ニュースだ!』と言えるようになることです。」 

ディープ・フェイクが簡単にできるようになるとニセモノであることを立証するために膨大な手間とコストが掛かるようになるそうです。
でも、本当の問題は、本物を本物であると証明するためにはさらに膨大なコストが掛かること。
さらに、本物を一般大衆に本物だと認識してもらうことが著しく困難になることだそうです。

メディアリテラシーが大切とされますが、ディープフェイク後の社会では、自分が受け取る情報のすべてを疑ってみる必要があるようです。

情報の検証をユーザー負荷にしないように、「オリジナル」であることを立証できるインフラが必要になるのかもしれません。ブロックチェーンとかがもっと利用されるようになるのかな。

The biggest threat of deepfakes isn’t the deepfakes themselves | MIT Technology Review>>
https://www.technologyreview.com/s/614526/the-biggest-threat-of-deepfakes-isnt-the-deepfakes-themselves/

社会・経済・テクノロジー・デザインを俯瞰していて説得力あります。
悲観的だったり教訓的だったりすることなく、現状を観察して、捉え直して、再考して、よりよい状況へ向かうための予測になっていると思います。
知りませんでしたが、2019年には日本にもFjordのスタジオができたそうです。

以下は気なった箇所を抜粋した意訳です。間違っているかもしれません。

■Many faces of growth(多面的な成長)
企業の「成長」を定義し直す傾向を予測しています。
「顧客価値」「従業員への投資」「株主価値の提供」よりも「多様性と包括性」の育成が第一義になりつつあるそうです。
それは顧客にも従業員にも株主にも適用されるテーマであり、多様なステークホルダーとのさまざまな価値の「成長」を測るための指標が必要になるそうです。

■Money changers(お金が変わる)
お金の体験が変化しています。ここには多くの新製品と新サービスの機会が生み出されます。
指紋や顔認証の支払い、レジのない小売店、Apple Card などの環境で新しいユーザーエクスペリエンスが提供されつつあるそうです。

■Walking barcodes(5Gの普及と身体による認証)
顔、指紋、網膜などがデジタルで読み取られるようになって、私たちの身体は私たちのシグネチャー(認証)になりつつあります。
ここにはプライバシーやセキュリティの問題もあります。
2020年以降の5Gの普及を背景にして、これらを利用したインターフェイスを再考する必要があるそうです。

■Liquid people(流動的な人々)
消費者や従業員の要望やニーズは流動的になるそうです。
健康、精神衛生、ウェルビーイング、気候変動などへの関心の高まりを背景にした彼らの文脈を理解して、彼らの価値観をサポートする消費体験が望まれているそうです。
さらには、「顧客」「従業員」の枠を超えて製品・サービスを再考することが提案されています。

■Designing intelligence(AIとのコラボレーション)
企業のAI導入が自動化のステージから人間とのコラボレーションへ進むそうです。
AIはシミュレーションや意思決定支援などのより複雑な活動に適用されるようになりイノベーションを加速します。
AIを戦略的な意思決定プロセスにどのように組み込むことができるか。
AIと人間はどのように分担できるのか。
AIと人間のインターフェイスはどのようにデザインされるのか・・・。

■Digital doubles(データ上の人格)
新しい「エージェント・サービス」としてのデジタル上の別人格を、ユーザー自身が管理するようになるそうです。
(これについては、意味するところがよくわかりませんでした。)

■Life-centered design(すべての生物の デザイン)
ユーザー センタード デザインは利己的になりすぎていて、デザインの重点を切り替える必要があるそうです。
すべてが何らかの形で他のすべてに影響します。デザインはその影響を考慮する必要があります。
口先だけでなく、すべての分野で「害を及ぼさない」ようにしてください。

昨年と同様に、デザインの取り扱うテーマの領域拡大と、デザインの及ぼす影響範囲の認識についてのメッセージが見てとれます。
昨年に比べると、企業寄りで現実的な予測になった気がします。Fjordというよりもアクセンチュアの色合いが濃くなった感じ。

Fjord Trends 2020 >>

【関連記事】より良い未来のためのデザイントレンド予測『Fjord Trends 2019』

2020年1月8日 デザイン

ハンス・ウルリッヒ・オブリスト の講演。
アート、アーティスト、展示 を社会(ソサエティ)と結びつけていこうとする取り組みがエネルギッシュな感じ。
企業や産業とコラボレーションを通して、多くの人々に認識してもらおうということのようです。
偶然にでもアートに出会う「コンタクト・ゾーン」をつくることだそうです。

都市の中の研究施設を公開して展示する「オープン・ラボラトリー」のアイデアは興味深いです。
以下はYouTubeのライブを見ながらのメモです。間違ってるかもしれません。

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同じ展示を各地で展開するのは傲慢である。展覧会は各地の文脈で変化すべき。

グローバリゼーションや差別を展示としてどう扱うのか。
アートは独自の視点でこれらを扱う必要がある。グローバルでありローカルである。

オブリストさん自身の『do it』というプロジェクト

ティム・バーナーズ・リーの「This is for everyone」のメッセージを紹介。
ネットの中立性が失われることへの危惧へのメッセージだそうです。
これも現在のアートの在り方を示唆するアイデアのようです。

オブリストさんが手掛けているサーペンタイン・ギャラリーを通した、建築との関わりを紹介。

AIの時代には、美術館にもCTO(チーフ・テクノロジー・オフィサー)が必要だそうです。
環境、音楽、についての専門のキュレーターを置く必要もあるとのことです。

マクルーハンの言葉に「芸術は早期警報システム」とあるように、アートは社会の行方についての警報システムであり、認知のトレーニングとしてなくてはならないもの。

現在の社会において、AIは最重要であり、見えないものにありつつあるので、これを見えるようにして警鐘を鳴らすアートを紹介。
Ian Cheng によるAIを活用した作品「BOB」
Pierre Huyghe
Hito Steyerl

Arthur Jafa 可視化と認知の重層

Luchita Hurtado

Studio Creole

影響された人物として、Edouard Glissant を紹介。
グローバリズムについての重要な思想のようで、「全世界論」「関係の詩学」という日本語の本があるようです。

インスタグラムでも手描き文字やドローイングのプロジェクトを紹介。

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多様なアプローチが多くの実例を挙げて紹介されて、平易な言葉で、わかりやすい講演でした。
年の初めからいいもの見た気がします。

YouTubeでのライブ中継 >>
https://www.youtube.com/watch?v=mF_HLoWBX9k

2020年1月5日 アート