2004年にはパワポは禁止になってるようです。
「会議では必ず、出席者の1人が6ページのメモを準備する。主題、文章、動詞がしっかりと使われた物語のような構成になっている。箇条書きだけのメモではない。議論のための、コンテキスト(文脈)を作り出すためのメモだ」
出席者全員が座って静かにメモを読む。それから、メモについて議論を始める。
アマゾンの企業としての判断力はスゴいと思ってます。
正しい判断のためには「わかりやすい」とか「効率がいい」とかが重要ではないということのようです。
まずはパワポを捨てて、この会議スタイルを見習ったほうがいいかも。
前回2016年のリニューアルは失敗だったようですが、今度はよさそう。
新しいロゴのデザインのポイントは大文字「U」の下のステム。
へんな形のモノグラムもなくなって、色もなくなって、まったくシンプルなアイデンティティになってます。
このシンプルさの狙いとしては、Uberを公共交通機関のように認識してほしいのかも。
シンプルなロゴは収まりよく使えそうだし、レイアウトのセオリーも今のメディアに相応しく考えられてます。
オリジナルのフォントによる文字組も好みです。
手掛けたのは、Wolff Olins とインハウス。
ちなみに前回のリニューアルはインハウスだけでデザインしていたようです。
くわしくはこちら
New Logo and Identity for Uber by Wolff Olins and In-house >>
いまのインターネットの主流はSNSやアプリですが、ブラウザへの回帰があってもいいと思ってます。
このTVCMではインターネットとブラウザが 知識、創作、生活 に利用されてきたことを思いださせてくれます。
セグメンテーションされてターゲティングされたSNSから見るよりも、広い世界が見えるのでは。
Chrome、誕生10周年でメジャーアップデート――v69ではタブが角丸になり、検索対象も拡大 >>
https://jp.techcrunch.com/2018/09/05/2018-09-04-chrome-gets-a-new-look-for-its-10th-birthday/
ロンドンのアーティスト ANNA RIDLER の「Mosaic Virus 」という作品。美しいだけでなく、知性と批判と物語があって、とてもおもしろい作品。
昔のオランダで起こった最古の金融バブル「チューリップ・バブル」と現代のビットコイン・バブルをAIで引き合わせています。
1万本のチューリップの画像をデータセットとしてAIに学習させたそうです。
チューリップは「モザイク・ウイルス」によってその色や形を変えるそうです。チューリップ・バブルもそうやって始まったようです。
作品では2017年の7月〜12月のビットコインの価格変動をチューリップの色や形を変える「ウイルス」としています。
作者はオランダ絵画史を引用して「21世紀のオランダ静物画」と紹介してるようです。
作者である ANNA RIDLER のサイトにはこの作品の動画があります。
くわしくはこちら
This AI dreams in tulips >>
オフィスというより大学のキャンパス。そこにメインストリートと裏庭がある感じ。
日本のオフィスのような机とイスを並べた環境で働いていては、絶対に勝てない気がしてきます。
以前に建設されたオフィスは「MPK20」で、今度は「MPK21」というコンセプトのようです。所在地の「メンローパーク」を意味する言葉で、この地域の「良い隣人」であることをアピールしてるそうです。
以前にはFacebookの高給社員とメンローパークの元々の住民との所得格差が地域の問題になったこともあったようです。
そういう背景もあって、フランク・ゲーリーの手掛けたデザインは、オープンでナチュラルで居心地良さそうです。
ほんとうらやましい。
くわしくはこちら
Facebook reveals expanded California campus designed by Frank Gehry | dzeen >>
あー、そういえばこういう音だった。と記憶が蘇るモノもあります。
かつては生活の周囲に多くのモノがあって、それぞれが個性的な音を発していて、それらの音はデジタル化とともに私たちの周囲から消えていったんだと実感させられます。
ひさしぶりにいいサイト見た気がする。
誰もが知ってるグリーン車のマークもこの人のデザイン。
旧国鉄のインハウスデザイナーとして、特急列車のヘッドマーク、車体色、などのデザインを手掛けたそうです。
イラストレーターとしても評価が高く、懐かしいサントリーの新聞広告のイラストはこの人だったことを初めて知りました。
端正で的確で幅広い仕事でした。
デザインが絵を描く技術に裏打ちされていることがよくわかります。
今の時代とはデザインのプロセスも違いますが、実際に手を動かしているからこそ生まれるデザインでした。
図録が入手できず残念。
教条的で狭量なマテリアルデザインをブランドの独自性を反映できるようにカスタムできるそうです。
Googleのアナウンスでは今後もアップデートされていくそうで、おもしろそう。
このところずっと、こういう勉強を疎かにしてる気がして、もう一度やり直してみようかと。
くわしくはこちら
Making More with Material >>
バング&オルフセンの新しいアンプ内蔵スピーカー。
ミニマルすぎる円形のデザインに操作系のインターフェイスは見当たりません。
人が近づくとアルミの円筒部分にタッチセンサー式のインターフェイスが表示されて、音量はオーディオ全体を転がして調整できます。
この機器全体がボリュームのつまみをということのようです。
円筒の片側がL片側がRになっていて、壁に掛けられるようです。
(壁に掛けたら転がしてボリューム調整はできなさそう・・・)
手掛けたのはマイケル・アナスタシアデス。
Michael Anastassiades >>
くわしくはこちら。マイケル・アナスタシアデスさんによる説明がいいです。
B&Oのスピーカー「Beosound Edge」、そのミニマルで超現実的なデザインの理由 | WIRED >>
だいぶまえの記事ですが、読み応えあっておもしろいです。
アメリカのデザイン会社経営者による記事ですが、シリコンバレーからはじまった新世代のデザイナーを「失われた世代」としてUX/UIデザインの社会的責任やデザイナーの資質・役割・環境について指摘してるようです。
以下はいくつか意訳と抜粋で・・・(間違ってるかもしれません。)
「・・・私たちの世代はヒッピーに育てられて、欲望に消費されて、市場原理に支配されてきました。・・・(クライアントに対して) ”なぜ” と ”No” という言葉を使うことによって、デザイナーとしての倫理的な枠組みを構築してきました。」
「デザイナーは ”ゲートキーパー” のように、門を通って世の中に出て行く製品・サービスについての倫理的な監視役でした。」
「いまの世代のデザイナーは、より速く、より速く作業する方法を学ぶためにキャリアを費やしました。 確かにスピードは大切ですが、過剰なスピードは目的をぼかす傾向があります。 ・・・スピードと並んで、スケールの麻薬にも対処しなければならなりません。」
「私たちは、私たちを最も必要とする人々(ユーザー)を危険にさらしています。そのことにデザイン業界は責任を負おうとしていません。 この状況に ”なぜ” と ”No” という言葉を使わなくてはならないのでは?」
「”正しいことをしたいが、仕事を失うことになるだろう” という反論がよくあります。・・・倫理的枠組みは、賃金水準とは独立している必要があります。・・・仕事を失うことに対する恐怖はあなたが疑問を投げかけて挑戦すべきことに取り組む可能性を低くします。 これでは仕事をしていないのと同じことです。・・・デザイナーの失われた世代は、それを正しくすることを望んでいません。 彼らは自分たちをゲートキーパーではなく、ベルボーイだと決めたのです 。」
「私たちは危険なソフトウェアが、どのように危険なのか理解しはじめています。・・・私たちは責任を負う必要があります。私たちは速く動いて物事を壊してきました。目的に沿って壊したときもあれば、無知だったために壊したこともあります。どちらも同じことです。・・・スピードを落として、考えるべきときに来ています。私たちが壊しているものは、あまりにも重要で貴重です。その多くは置き換えできないものです。」
「労働者のために立ち上がる唯一の人は他の労働者です。・・・正しいことに取り組もうとしているデザイナーが可能性を失わないために、これからの若い世代のデザイナーには職能だけでなく組合が必要です。」
「なぜデザイン教育を美術教育の一環としているのか?・・・既存のデザイン教育プログラムがとても重要なことに変わりはありませんが、現代のデザインはあまりにも重要で、あまりに広範囲になっています。」
「(デザインに公的なライセンスがあるとしたら) 規制当局が、デザイナーは無謀で自分自身を規制することができないと判断したときに設定されるでしょう。これはデザイナーのためではありません。ユーザーのためです。私たちはあまりに速く動いて、あまりにも多くのことを壊しました。アマチュアの時間は終わります。」
プロフェッショナルというのはどういうことかを考えさせられる記事でした。
元記事はこちら
Design’s Lost Generation >>
Mike Monteiro さんのほかの記事もおもしろそうです。
© 2024 DESIGNERS UNION | ご自由に投稿できます。 お気軽にご利用ください。