キュートで懐かしいイラスト。
ご本人にとって初の作品集だとか。
作品集にも収められているトレペの下書きと完成作品の違いが興味深いです。
最初にネタバレさせてから本編が始まるのが、このバンドらしい感じ。
そうでないとこの映像とパフォーマンスは「ポップ」や「ロック」ではなくなる気がする。
4.2秒で撮影が終わったといっても、撮影前に綿密なプランとテストを繰り返して、編集にも長い時間が掛かってそう。
メイキングはこちら
歴史的に有名な写真たち100点。
物語に溢れていて、ドラマチックで見応えあります。
これら100点を選出するにあたっては、歴史家、フォト・エディター、キュレーターに意見を聞いて、さらにTIMEの記者や編集者に確認して、写真の撮影者、写真に写っている人物、その家族や友人にインタビューしたらしいです。
どのように撮影されたのかドキュメンタリー番組のように動画で紹介されてます。
これ以上ないほどシンプルな記号の組み合わせ。
英語とフランス語が公用語であるカナダでは、このような明快さが有効のようです。
生死に関わる病気についての活動に相応しく「救急」のイメージもあり、また、親しみやすさと「希望」のイメージを併せ持ってます。いいデザインです。
1952年に設立されたハート&ストローク財団は、心臓病と脳卒中(stroke)の予防に尽力するカナダの慈善団体です。
ハート&ストローク財団ではなわとびや自転車などのチャリティも続けているそうです。
それらにも共通したアイデンティティを実装できるような、包括的なガイドラインがあるようです。
毎年キラキラしてるクリスマスの広告キャンペーンですが、今年のクリスマスキャンペーンは例年と違って見えそうです。今年は広告のありかたも問われそうです。感動的な動画ですが、多くの問題を投げかけています。
「Stop Funding Hate」はSNSで広がりを見せている社会運動。
移民や難民を排斥するような論調の大衆紙に多額の広告を出すことで、広告主である有名ブランドが憎悪や分断を助長していることを問題提起して、それらの大衆紙から広告を引き揚げることを呼びかけています。
英国でクリスマス商戦の広告が盛況になるこの時期に、特定の大衆紙、特定のブランドを挙げて主張を繰り広げています。ただしここには、広告主がメディアの論調に対して検閲をしていいのか、という言論の自由の問題もあるようです。
【参考】レゴ、大衆紙への景品提供中止=「外国人憎悪」反対運動受け >>
動画ではジョニー・アイヴがAppleのデザインスタジオとデザインプロセスを紹介してます。
まさにデザイン天国という感じの環境。
日本語字幕付きでありがたいです。
写真集はスティーブ・ジョブズがAppleに復帰して20年を記念する出版だそうです。
価格は3万円。
有名デザイン会社のリーダー職にあるような人たちのインタビュー。
さすが皆さん意識高いです。キーワードは「インクルージョン」のようです。
とくに、ミルトン・グレイサーの言葉は簡潔で説得力があります。
【インクルージョン】
異なる社会文化、個人的特質などさまざまな要素から起きる暗黙的な排斥や区別を取り払い、誰もが対等な関係で関わり合い、社会や組織に参加する機会を提供することを目指すもの。
http://www.humanvalue.co.jp/report/magazine_list/inclusion.html
■ ビジネスを変化させる。
アメリカ政府は会社のようなもので、すぐれた経営者とすぐれたデザインによってこそ、この国は活性化されます。
これからはボトムアップで変革を押し進めるときです。
表現だけでなく、ビジネスや技能においても変化するべきです。
Jennifer Kinon(ヒラリーのキャンペーンンのディレクター)
■ 癒すために働く。
長年にわたりデザイナーは見た目を良くするよりも大きな目的を探していました。
私たちの次の役割は、私たちの国を癒すことのできる寛大な雰囲気を創り出すプロセスの一端を担うことです。
Milton Glaser(グラフィックデザイナー)
■ インクルージョン。
トランプを支持した人たちともコミュニケーションすべきであることを忘れてはいけません。
デザインはウェルカム・マットのように人々を歓迎して、メッセージを受け取れるようにする必要があります。
デザインはインクルージョンであるべきで、そのために私たちは自分たちに偏狭な信条がないか再確認すべきです。
そうでなければ、人々がドアを開けることもないでしょう。
Kim Rees(Periscopic 共同創業者)
■ とにかく、インクルージョン。
都市vs農村、沿岸部vs中部、白人vs黒人vsラテン系 など多くの対立の構図を見せた選挙の結果をみて、他者を知るための革命的な方法が必要だと思います。それは対話です。
この対話はメディアやSNSだけでなく、家庭、職場、公共施設、などリアルの場においても必要です。
Justin Garrett Moore(ニューヨーク市公共デザイン委員会 エグゼクティブディレクター)
■ デザイナーの特性を自覚する。
デザイナーには影響力を持ったリーダーの注目を集める資質があります。
この特性を自覚して、社会システムから疎外されている人々のために共通言語を創り出す必要があります。
Garrett Jacobs(Open Architecture Collaborative エグゼクティブディレクター)
■ ソーシャルネットワークの再構築
複雑な問題の過度な単純化を助長しないソーシャルネットワークが必要です。
意味のない投稿や短絡的な「いいね」ではなく、
有意義な会話や異なる視点を持つ人々の間での意見交換ができるように。
Paddy Harrington(グラフィックデザイナー Frontier Co.創業者)
■ 気高くあろう。
トランプに反対している人たちに、トランプが大統領になるには(こんな恥ずかしい方法ではなく)もっと良い方法があったことを教えてあげよう。
私の経験からすると、他の人と何かをやり遂げるための唯一の方法は、みんなにとって何が最善かを考えることです。
この前提に立たなけれな決してうまくいきません。
この前提に立つならば、私たちはトランプにチャンスを与えるべきです。
Khoi Vinh(グラフィックデザイナー)
■ やったことないことをやってみよう。
失望しています。デザイナーとしては何かをする必要があります。
リスクを負って、いままでになかったことをするべきです。
デザイナーは一生懸命働いて輝きを増して、先導していくべきです。
Bobby C. Martin(グラフィックデザイナー The Original Champions of Design共同創業者)
■ 公共領域のデザインに焦点を当てる。
断固としてオープンで公正な市民社会を信じる私たちは、自由、平等、友愛 の価値を進め続けます。
建築家として、公共領域のデザインを充実させて、社会的軋轢、無知との戦い、平等の構築、新たな世界の都市生態学の創造に役立つ公共施設やインフラストラクチャーへの取り組みを強化していきます。
Vishaan Chakrabarti(建築家 Practice for Architecture and Urbanism創業者)
■ 愛は憎しみに勝つ。Love trumps hate (in art)
トランプを嘲笑したり、サポーターを暴行してる場合ではありません。
あなたのスキルを使って、他人をサポートするアートをつくりましょう。
共感を奨励したり、極度の保守的な政策によって一番打撃を受けた人に愛と支援を示しましょう。
女性、LGBT、差別、イスラム教徒、最近の移民の人々の権利のために戦う組織をサポートしましょう。
Jessica Hische(タイプデザイナー イラストレーター)
■ サステイナブルデザインの実践。
プロのデザイナーは問題に取り組んで解決する者です。
連邦議会は問題解決の能力を失いつつあり、気象変動などの複雑な問題の解決も民間レベルの専門家に移行しつつあります。州や地方レベルの緊急の課題についても連邦政府は認識できていません。
複雑な問題ですが、複雑な問題こそが革新的なソリューションを導きます。
データとデザインを学んで、自分たちのできる限りのサステイナブルデザインを実践しましょう。
クライアントのコストは関係ありません。デザインはコストではなくナレッジです。
問題を深く理解して、サステイナブルデザインの実践に取り組みましょう。
Ed Mazria(Architecture2030 創業者)
(※これについては、いまひとつ意味がわかりませんでした・・・)
■ 地域社会へ。
地域社会のなかで建築家やデザイナーの役割をポジティブに捉えてください。
大統領選挙の結果よりも、地域レベルの政治や政策こそが人々の生活に直接的に影響を及ぼします。
これから先どうなるかわかりませんが、
プロデザイナーのコミュニティが地域社会の改善に引き続き焦点を当てることを知って、安堵と誇りを感じています。
Phil Freelon(建築家 Perkins+Will Global デザインディレクター)
■ 本当の共感をもってデザインする。
すぐれたデザインには、洞察力、共感、誰のために何を解決するかについての理解と知識が必要です。
デザイナーはこの選挙でデータだけを見て、人の感情を忘れていました。
選挙に関わるデザイナーには選挙区民についての深い理解が必要です。
彼らはどこに住んでいる、どんな人なのか。
デザイナーは人を理解するスキルを持たなくてはなりません。
Doreen Lorenzo(テキサス大学統合デザインセンターディレクター Vidlet創業者)
■ 差異を受け入れて働く。
私たちはお互いの差異を受け入れて、話し合い、前進する機会を与えられるべきです。
「善いデザインは、善い体験を提供し、すべての人に優しい。」
Yves Béhar(Fuseproject創業者)
■ 人間らしく行動する。
経済不安に直面するでしょう。景気後退の可能性があります。
善人であれば、外国人排斥と差別主義のこの国で学んで働きたいとは思わないでしょう。
私も私の同僚の大半もこの国を離れることを選ぶかもしれません。
さらに多くのヘイトクライムを体験することになるかもしれません。
テロへの病的な疑り深さをやめることもできません。
人間として何ができるかを理解していない限り、前進するためにデザイナーとして何ができるのかはわかりません。
NewYorker誌のDavid Remnickの記事は、この感情をよく捉えています。
「絶望は答えではありません。権威主義と闘うこと、偽りを暴くこと、アメリカの理念に基づいて抵抗すること、それが私たちに残されていることです。いま私たちにできることのすべてです。」
Natasha Jen(グラフィックデザイナー Pentagramパートナー)
自分のデザインについての思慮の浅さが恥ずかしくなります。
社会に対してデザインが何をすべきか。ということを、みなさん深刻に考えているようです。
そうせざるを得ないほどの大きな変化が起きているということでしょう。
これからAIも登場してくることだし・・・
仕事を受注して多様なツールをうまく使ってソツなくデザインするだけでは、ただ仕事がなくなるだけじゃなくて、この社会にデザイナーの居場所もなくなるのかも。
とにかく、かっこいい。だいたい50年前。
有名人もたくさん写ってるようです。
こういうコミュニティというのに憧れるものはありますが、この時代だからこそのコミュニティだったのか。
写真家の Stephen Shore は当時17歳だったそうです。
すばらしい体験だったことでしょう。
Front pages of @chicagotribune whom employ a staff of pro photographers & @Suntimes who laid off all their photogs. Iconic v Forgetable pic.twitter.com/vUZ0V1AGT8
— David Carson (@PDPJ) 2016年11月3日
シカゴ カブス が108年ぶりにワールドシリーズを制覇した瞬間の写真。
まさしく歴史的瞬間の写真です。
左はシカゴ・トリビューン紙、右はシカゴ・サンタイムズ紙の歴史的な日の一面。
2013年にシカゴ・サンタイムズは社内の写真に関わるスタッフを全員解雇して、記者に撮影方法を教えて、iPhoneで写真撮影する方針に転換したそうです。(ホントかな?)
いろいろ物議を醸してるようです。
見に行くことはできませんが、どの作品も魅力的なようです。
グラフィックデザイン フェスティバル スコットランド という展覧会の一部だそうです。
ポスターはメディアとして終わってるという意見もあるけど、そこにあるグラフィックデザイン技術は素晴らしいです。
この技術がいまの時代のなかでもっと価値を持つにはどういう方法があるのか・・・
とも思うのですが、「やっぱりポスターでいいじゃないか」という結論になりますね。
© 2024 DESIGNERS UNION | ご自由に投稿できます。 お気軽にご利用ください。