これほどのクオリティのVFXを創る人たちがハリウッドで敬意を払われることなく、使い捨てのように扱われることに、悲しく、憤りを覚えます。

映像の日本語訳はこちら

90年代の Rhythm and Hues の仕事は驚異的なクオリティでした。覚えたばかりのインターネットで見たその制作プロセスはデジタルと手仕事による重層的で妥協のないオリジナルなものでした。
まぎれもなく、ひとつの「アート」であり、デジタルの制作とはこれほどのことが出来るのだと衝撃を受けました。

Rhythm and Hues のような大きな規模のスタジオでさえ映画の興行収入の何パーセントかを受け取るような契約とかできなかったのか。
請け負いのプロジェクトだけでなく、自ら映画製作に取り組んだらどうだったか。
何かを創る仕事が持続可能・成長可能であり続けるには・・・・とか。
・・・・いろいろ考えさせられます。

倒産の背景には映画製作に対しての各国の補助金の問題もあるようで、ドキュメンタリーはさらに続編があるらしいです。
http://www.hollywoodendingmovie.com

関連記事
http://takumikim.blogspot.jp/2013/02/rhythm-hues-studios.html

2014年3月13日 未分類

STOP_THE_CHASE

「もうすぐだ」「次だ」「ここでやめるわけにいかない」・・・とスクロールが続きます。
ところどころで「もう降りる?」「もう充分?」「やめる?」という言葉が表示されます。

これはギャンブル依存症の人を救うための啓蒙サイトだそうです。
ギャンブルに熱くなって、いつまでも止められないで損失を膨らます精神状態のようです。

リアルなペイントの質感。統一感のある抑制のきいた色彩。
デジタルではないチャーミングなドローイングとイラスト。
サイトのデザインは、とても好みです。
コンテンツの構成もよく考えられていて、メッセージに相応しいです。

ネットで拾ってきたテンプレートを展開したようなサイトではなく、こういうコンテンツとデザインを調和させる工夫をしたサイトがもっともっと増えてほしいです。

「WAY OUT !」の先には「you figured out that perseverance doesn’t always pay.」(粘っていればいつも利益をを得られるわけじゃないことが解りましたね。)とあって、そこから抜け出すための心得とサポートが紹介されています。

ギャンブルでなくても、盲目的に頑張ってるときには、こういう心理に縛られているかもしれない・・・と思うと怖くなってきます。

http://www.stopthechase.ca/

キャンペーンサイトで応募者が今乗ってるクルマの車名とシルエットが表示されてるのがいいです。
「このクルマよりも、ポルシェがいいんだっ!」という気持ちがビシビシ伝わってきます。

キャンペーンサイトはポルシェらしく硬質でクールなデザインですが、キャンペーンの骨格はクルマ好きの心に響くユーモアがあります。
サイトの造りの良さがPORSCHEのブランドイメージをさらに上げてます。

発表までのティザーキャンペーンで、少しづつそのスタイリングを見せていくようですが・・・たぶん、Macanなんじゃないかな。

オランダでのキャンペーンだそうですが、日本でも発売するんだし、日本でもやればいいのに。

http://www.porscheblindtrade.nl

キュートなアニメーションです。
「ネットの広告を見るとき、自分が何を見ているのか、なぜそれを見ているのか、それは事実かどうか、を考えてください。」
これはネット広告だけでなく、ネット全体に言えることですね。
しかも、すべての年代の人が。

以前にアドネットワークの仕組みの解説映像も紹介しました。
http://designers-union.com/blog/archives/3273

親が心配するのも当然かも。

parsly_co_uk

レシピサイトで作りたい料理を入力すると、人数分に合わせて、材料がどれだけ必要で材料費にいくらかかるのかを計算してくれます。その結果をスーパーマーケットに送信してオーダーして、家に届けてもらえるとか。
くわしくはこちら 『Ad Gang』

できれば、冷蔵庫もこの仲間に入れてほしいです。

冷蔵庫は家庭の情報ターミナルになっていい気がします。
どこの家にもあって、いつも電源がONになっていて、しかも家族以外の人には中身を見せない。
だったら、センサーやカメラを搭載してスマホと連携するのだって家電メーカーだったらできるでしょ、きっと。(すでにあるのかも)

冷蔵庫が「ホームサーバー」になってネットに常時接続。
スマホと連携するなら、ホームサーバーの在処はテレビじゃなくて冷蔵庫かも。

2014年3月7日 未分類

なかなか良いのではないでしょうか。
TIMEのアイデンティティもしっかり伝わってきます。

マージンの設定も適切でレスポンシブも良く考えられてるようです。
左欄と右欄の別スクロールはタブレットやスマホでの操作性が良いのでしょうが、大量の記事を読み進めるのにも相応しい構造のように思います。

画面左端の縦に伸びる赤い線が、デザイン的にとても重要。
白地のテキストと罫線が横方向に抜けて間延びするのを食い止めて、さらにレスポンシブの切替わりが自然に理解できるようにサポートしてる。
ウマい。

ページを細かくエリアで区切って細切れの見出しを並べて、アイデンティティの横には大きなバナーを配置するような新聞/ポータル系のサイトのデザイン(ビジュアル的な意味のデザインだけでなく)としてお手本になるかも。

http://time.com

iPro_prototype

一目瞭然の造形コンセプト。
とてもいいです。すぐに発売してほしい。

でも、USBなどの端子は筒状の部分の背面ではなくて、筒状の部分の上面にあってほしいです。
「差し込む」動作を丸い筒の曲面側から力を加えて行うのには、どうも生理的に違和感があります。

接続端子を繋ぐときに、本体がズレたり動いたり音を立てたりしそうな感じがするんです。
接続端子がそういう感じだとイラつくし、安っぽい造りに感じてしいます。
こういうクールなデザインの接続は軽い力でカチッと繋がりそうなのがいいです。

モニターを傾斜させるための小さな楔(くさび)型の“ティルト・ボタン”は、この未来的なデザインのなかで一箇所だけプリミティブな印象でカワイイです(微笑)
この楔形も本体のカタチと相まって、なんの機能のボタンなのかが一目瞭然になってるのがいいです。

デザインしたのは、Kurt Merki jr さん
http://kurtmerkijr.com/

くわしくはこちら

どういう技術なのかわかりませんが、モバイルネットワークを根底から変えるらしいです。
このデモ映像も10年後には記念碑的なクラシックになってるかも。

アプセサリーとかが実現するには、重要なインフラになるんじゃないでしょうか。
しかも、インフラというほど大規模でなく実現できそう。

このアルテミスという会社を起業したスティーブ・パールマンはAppleでQuickTimeの開発をしていた人だというから、期待大きいです。

スティーブ・ジョブズもNeXTSTEP を Apple にプレゼンするときに、いくつもの動画を同時に軽々と再生してみせた(当時はそんな速いOSはなかった)って噂を思い出しました。

『What is pCell?』
http://www.artemis.com/pcell

samsung_academy_awards

ツイッターをダウンさせたとか。
Galaxyスマホを授賞式で露出させるための、こういうプロモーションっていくらかかるんでしょう。
やりすぎな感じもしますが、これを手掛けた担当者には拍手。

たしか、1960年代前半頃に当時米国でバイクを発売してヒットさせていたホンダもアカデミー賞のスポンサーやったとか・・・違ったかな。

その時代を映すのも、映画の祭典なんでしょう。

くわしくはこちら WSJ

そんなことができるのかー。
GoogleとMotorolaの相乗効果。
スマートフォンの枠を軽く飛び越えてTwineとかにも近い感じ。

工業製品の常識も越えていく、スゴいことが起きてる気がする。

くわしくはこちら
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