東京駅近に新しく建ったビルの会場は素晴らしかったです。
展示の最後の「鎖に繋がれた犬のダイナミクス」が「オーバーヒートによりダウン中」となっていたところが見れらのはラッキーでした。
その姿こそが、作品コンセプトにあった「ロボットが<生きた他者>に見える」に相応しい感じでした。
どの作品も技術的なクオリティが高くて楽しいものでしたが、作品のコンセプトとしては玉石混合な印象でした。
それぞれの作品の横に「選んでやった」「支援してやった」といった印象のコメントに各作家がお礼を書き添えたようなパネルがあるのは、来場者から見ると作家が惨めに見えるかも。
網点の抽象的なイメージで人類の進歩の歴史の最先端にAIを位置付けるメッセージになっています。
AIの社会への影響やAGIについての言及を意図的に避けているそうです。
プロトタイピングではSoraを利用したそうですが、最終的なアウトプットは人間によって制作されたアニメーションだそうです。
リンク先の記事では、ChatGPTの新しいマーケティング責任者のケイト・ルーシュさんのコメントが紹介されています。
AIを使って心のこもった手紙を書くという内容のCMをオリンピックで出稿したGoogleは反発を受けてCMを撤回しました。
これについてケイト・ルーシュは「真正性(authenticity)が本当に重要だ。」とコメントしたそうです。
Googleも今回のスーパーボウルでGeminiの広告を出稿しています。
これもオリンピックでの広告と同じように、家族をテーマにして心情に訴えかけるメッセージになっています。
スーパーボウルを見ている視聴者(AIに馴染みのない何千万人もの人々を含む)に、AIをどのように受け入れてもらおうとしているのか、
また、ケイト・ルーシュさんの言うAIについての「真正性」がどういう意味なのか、おもしろい示唆のある記事でした。
Shoreditch Design の創業者の Andrew Burton さんの記事。
ソフトウェアのUIUXデザインのトレンドについての記事です。
もう一度、UIUXのデザインが創造的なものになりそうな気がしてきます。
トランプ2.0で文化的なムードは変わりつつあって、角丸やフワフワしたドロップシャドウのようなテイストは忘れた方がいいそうです。
他にも気になった箇所をいくつか・・・
「AIは、ユーザーの好みに基づいて素早く自動適応し、パーソナライズするインターフェースを生み出す可能性を秘めている。・・・このシフトは議論の余地がある。ほとんどのユーザーは、カスタマイズ性や独創性よりもシンプルさや一貫性を好む。」
「より多くのテクスチャと深みが見られるようになるだろう。このトレンドは3Dの世界を補完し、Glassmorphism(すりガラスに似たガラスのようなぼかしと半透明の使用を強調するUIスタイル)からの自然な進化のように感じられる。」
「プロダクトと直接チャットして必要なものを得ることができるのに、なぜスクリーンが必要なのでしょうか?」
「AIエージェントがあなたのためにすべてをやってくれるなら、なぜプロダクトを持っているのでしょうか?」
「プロダクトがナビゲーションを巧みにしようとしすぎると、物事がいかに混沌とするかを示した。2025年にタブとシンプルなナビゲーションが復活することを祈っている。」
「AIコーディングツールは・・・デザイナーが最も楽しめること、つまり、コンセプトを考え、成功に向けて反復することを可能にするはずだ。」
パンクテイストで実験的で楽しいコンセプトです。創造性と技術を持ち合わせた小さなチームが野心的に取り組んだそうです。
オンライン(とリアル)で小売業のためのEコマース・テクノロジーを提供するShopifyは、半年に一度「Shopify Editions」の新版を発表します。
これは、最新の発表やアップデートを祝うショーケースであり、小売業者の生活を便利にする新製品を紹介しています。
今回のアップデートに新しいサービスはなく、安定性やパフォーマンスの最適化といった「退屈」な改善についてでした。
そこで、Shopifyのデザイン・クリエイティブ・ディレクターのマギー・フォストは、この「退屈」なアップデートが実際よりも派手なものであるかのように見せかけるのではなく、アップデートの基本的な価値を表現することにしたそうです。キャッチフレーズは「新しいことは何もない。すべてが改善されました。」
Shopify Editions|Winter’25 のサイトはHTMLで初期のウェブサイトのような「退屈」なテイストになっています。
これについてマギー・フォストは「退屈なデザインのように見えるかもしれませんが、つまり、The Boring EditionのHTMLの美学は、その構造そのものを通して意味を生み出す戦略的な選択なのです。」と答えています。
以下はマギー・フォストのインタビュー記事の抜粋です。
「「退屈しない」モードに切り替えると、150以上のAIが生成した動画でアップデートが紹介されますが、これは単なるギミックではありません。二面性を表現しています。」
「「退屈」のような挑発的なコンセプトを扱う場合、抑制と歓喜の間のスイートスポットを見つけるために、広範囲にプロトタイプを作成する必要があります。」
「優れた製品は、邪魔にならないほどエレガントでシンプルであるべきです。これは退屈なことではありません。Shopifyに依存してビジネスを営む何百万ものユーザーに対する私たちの責任なのです。」
「ユーザーが実際に必要としているものを理解することから始め、それを意図と配慮をもって提供する創造的な方法を見つけるのです」」
How to find creative inspiration in ‘boring’ tech updates >>
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