ダミアン・ハーストのNFT作品『The Currency』でNFTと物理的なアートワークのどちらを所有するかの結果_01

ダミアン・ハーストのNFT作品『The Currency』でNFTと物理的なアートワークのどちらを所有するかの結果_02

ダミアン・ハーストのNFT作品『The Currency』でNFTと物理的なアートワークのどちらを所有するかの結果_03

2022年7月27日午後3時(日本時間)に期限を迎えて、結果は5,149枚の物理的なアートワーク、4,851枚のNFTとなったそうです。
4,851枚の物理的なアートワークは焼却されることになります。「焼かれる」アート作品として展示される予定のようです。

ダミアン・ハーストの公式ツイッターで語られていますが、どのくらいの枚数がNFTになり、どのくらいの枚数が物理的なアートワークとして残るのか、とても気になっていたようです。

彼自身が所有する1000枚の『The Currency』はNFTとして維持することを決めたそうです。
これはNFTコミュニティに対して誠実だし、彼自身がこのプロジェクトを楽しんでいたのがわかります。

「このゾーンはとても刺激的で、私が最も知らないゾーンです。このNFTのコミュニティが大好きで、心を揺さぶられています。」

「私は1000通貨をNFTとして維持することに決めました。そうでなければ、NFTは私にとって適切な冒険ではなくなり、NFTの世界に100%のサポートと信頼を示す必要があると判断しました。ええーっ!?まだ何をやっているのかわからない。」

「NFTと現物、どちらの価値が上がるのか下がるのか、未来はどうなっているのか、まったくわかりません。でも、それこそがアート!旅の楽しみであり、このプロジェクト全体のポイントなのかもしれません。1年経った今でも、旅はまだ始まったばかりだと感じています。」

「私は、まだ1年しか経っていないのに、すでに多くのことを学び、生きたもの、狂気と挑発に満ちたものを作り上げ、(通貨の他の参加者とともに)乗客であったこと、そして素晴らしいコミュニティを築く手助けをしたことをとても誇りに思っています。」

「この状態が長く続き、次の紆余曲折が待ち遠しいです。道は長く、世界は私たちの牡蠣のようなものです。どこに行くのか誰にもわかりませんが、さあ、行きましょう。」

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2022年7月30日 アート

大貫卓也展「ヒロシマ」

弾頭のような形の黒いスノーボールの中に白い鳩というアイデア。
大貫卓也のアートディレクションの批判的な視点は憧れで、懐かしい印象でした。

30年くらい前に学校の特別講義で、表現のアウトプットにおける「ぬるさ」について話していたのを思い出しました。
わざと高解像度ではないかのように見えるビジュアルにすることは、広告というジャンルに相応しく、また、広告に対しての批判も含まれているようでした。当時は衝撃的でした。
今回の展示のモノクロ写真のフィルム粒子の質感も、懐かしいです。

アナログからデジタルの制作環境に変わってから、過剰に高精細でデザインし過ぎる傾向にあるようです。明確なアイデアと「ぬるさ」のあるビジュアルは、シンプルに良いことなのかも。

下記のカレル・マルテンスのインタビューでも、
「色が多すぎる、形が多すぎる、アイデアが多すぎる。デザインの一部分をある種の躊躇や仄めかしとしておくのは難しいけど重要なことです。」
という話があります。

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カレル・マルテンスのインタビュー記事

2021年のブックカバー50選_01

2021年のブックカバー50選_02

1923年からAIGAが毎年発表している「50 Books|50 Covers」だそうです。
今年はタイポグラフィが豊作の年のようです。タイポグラフィしか使われていない本が多くあります。
画像とタイトルの両方を掲載するのが一般的だった10年前の書籍のトレンドとはまったく違っているそうです。

以下は抜粋です。

「今は書体デザインの黄金時代です。有色人種や女性など、より多様な書体デザイナーが活躍しています。グラフィックデザイン以上に、書体デザインは歴史的に白人男性だけのものでしたから。」

「顕著な例として、ブライアント・テリーによる料理本『Black Food』があります。表紙には料理の写真がなく、大胆で楽しい色とりどりのタイポグラフィが使われている珍しい料理本です。「食欲をそそると同時に、ブラックカルチャーを感じさせるものを作るために、活字を使っているのです」

「表紙は、本の中のストーリーや情報の土台となるような雰囲気を醸し出さなければなりません。デザインは感情的な行為です。表紙を作るには、多くの直感が必要なのです」

「『アフロサーフ』は、アフリカ大陸のサーフィン文化をテーマにしており、読者を直接見つめる黒人サーファーの写真と、アフリカの視覚文化を連想させる緑、黄色、赤のグラフィックで囲まれているのが特徴です。これは、喜びをもたらす娯楽についての本書の内容を反映していますが、歴史的に白人のスポーツであったサーフィンを黒人サーファーがどのように再定義しているかを論じることで、制度的抑圧に関する現在の会話にも関わっています。誰が見えるか、誰が含まれるかということです。」

AIGA 50 Books | 50 Covers of 2021 Gallery >>

See the 50 most striking book covers of the year >>

デザイナーが平和を提唱するための具体的な方法を紹介する展覧会『Designing Peace』

ニューヨークのクーパー・ヒューイット美術館で開催されているそうです。
難民が最寄りの食料品店を探すのに役立つアプリ。9ミリ弾丸の薬莢でできた手織りのラグ。韓国非武装地帯のコンセプト観光ガイド。など40の作品やプロジェクトが展示されているそうです。

「アメリカのデザインミュージアムとして、デザインは善の力となり得るという一般市民の理解を促進します」

「平和構築とデザインは、関与、文脈の理解、信頼構築、コミュニケーション、反復を伴うダイナミックなプロセスです。この展覧会は、平和と回復力の構築におけるデザインの役割を探求し、平和が抽象的で遠いものではなく、地域的で具体的で可能なものであることを提案します」

●デザインはどのように安全で健康的、かつ尊重された環境を支えることができるのか?
●デザインはどのように紛争の根本原因に取り組むことができるのでしょうか?
●デザインはどのように創造的な対立に関与することができますか?
●平和と正義を追求する中で、デザインはどのように真実と尊厳を受け入れることができるのか?
●デザインは不安定な状態から平和への移行をどのように支援できるのか?

という5つのテーマで構成されてるそうです。

日本にも巡回してほしいです。

40 tangible ways designers can advocate for peace >>

“Designing Peace” to Open in June at Cooper Hewit >>

2022年7月9日 デザイン

スウェーデンのオーディオビジュアルアーティストで木工作家のLove Hulténさんの作品。

カスタムシンセサイザーは幅広い機能を備えた電子楽器で、リアルタイムで反応するユニークなMIDIビジュアライザーが搭載されているそうです。

素敵なガジェットです。

Extravagant Sound Installations by Love Hultén Use Custom Synthesizers and Visualizers to Create Elaborate Audiovisual Mashups >>