Apple、Adobe、Pentagram、Wolff Olins、Cooper Hewittなどのデザイナーやデザインミュージアムのキュレーターによる選出だそうです。
史上最も影響力のあるデザインオブジェクト「iPhone」がリリースされたのが2007年。
あれほどのデザインはなかったかもしれませんが・・・
『プッシー・ハット』
知らなかったのですが・・・トランプ政権の誕生に抗議する女性たちが、デモ行進などでかぶった手製のニット帽。ネコのような耳がついているそうです。デモ行進の行われたワシントンDCはピンクに染まったそうです。
『TESLA MODEL S』
サステイナブルな輸送の実現を加速して、消費者の価値観を変えました。
『#BLACKLIVESMATTER』
『iPad』
タブレットというカテゴリーを確立しました。
電話もパソコンも不要になる未来があるとしたら、その可能性を持っている唯一のデバイス。
『GOV.UK』
イギリス政府デジタルサービスがデザインしたWebサイト。
イギリス国民が政府サービスを利用する方法を包括的にデザインし直しました。
美しさやデザイナーのためのデザインではなく、生活のためのデザインであり、物事を良くするためのデザイン。
【関連記事】新しくなった英国政府のデジタルサービスのサイトの「デザイン原則」>>
『ストリーミングメディア』
NetflixやSpotifyのような利用し放題で無限のプレイリストというコンセプトはメディアとユーザーの関係を再構築しました。
『ドローン(DJI PHANTOM UAV)』
『操作的なソーシャルプラットフォーム』
これはデザインが世界に負の影響を与えた過失かもしれません。
『デザイナー・ベイビー』
2018年に中国で生まれた、遺伝子を編集された赤ちゃん。
倫理観の問題。
『FLUTTER/ DART』
不勉強で恥ずかしいですが、モバイルアプリを開発するためのSDKだそうです。
javascriptに似ているようなので、来年こそ勉強したいと思います。
『絵文字キーボード』
2011年にAppleがiOSに絵文字のキーボードを導入しました。
テキストに感情的なニュアンスを与える絵文字は、デジタル時代のグローバルな視覚言語になる可能性があるそうです。
『データの専門領域化』
この10年でデータビジュアライゼーションとデータサイエンスが専門領域として確立されたそうです。
『ニューロモーフィックチップ』
人間の脳を模倣するようにデザインされたチップだそうです。
『サステイナビリティ』
最重要のテーマであるものの、この10年の成果はまったく不十分だったそうです。
いろいろ意見はあると思いますが、よくまとまった記事だと思います。
元記事はこちら。
The 14 most important design ideas of the decade, according to the experts >>
ネタバレしないようにしますが、日本の現代美術の転換点になるような、とても重要な展示を見た気がします。
時間、偶然、行為、痕跡、主観などのテーマが、プログラミング的な感覚で、巧妙に組み上げられた印象。
この感覚が会場の若い世代にポジティブに受け入れられていることが感じられました。
作家と同世代くらいと思われる若い「オーディエンス」で込み合って、入場まで1時間並ぶことに驚きでした。
ここ最近、制作過程を剥き出しのまま展示することでコンセプトを明確にするような展示を見ることが多い気がします。それらの展示は若い世代に人気があるようです。流行ってるんでしょうか。
とてもいいことに思えます。
この展示についての論考を読んでみたいです。見に行ってよかったです。
カナダのクリエイティブ・エージェンシー WUNDER は10,000ドル分の広告の空き枠を購入して、真っ白い広告を掲載しました。「ホリデーシーズンの間は、みんなが広告から離れられるようにしました。」ということだそうです。
いいプロモーションです。
印刷物、ビルボード、バス、バス停、新聞、SNS、ちょっとだけラジオ・・・徹底してます。
令和最初の年末は騒がしい広告からはなれて穏やかに過ごすのがいいかもです。
ずっと昔に、街の中の広告の空き枠は不景気を象徴していて、空き枠こそが広告の需要を冷え込ませると教わりましたが、もう、そういうことではなさそうです。
くわしくはこちら
Creative agency buys $10k of blank ad space to give everyone a break from ads >>
歌舞伎の「新薄雪物語」から着想を得たシリーズだそうです。
ポップ・アートの大御所・ジャスパー・ジョーンズ と日本の関わりについてはじめて知りました。作品からも儚さや移ろいといった日本的な美意識や物語が感じられます。
Processing やP5.js の参考になりそうな造形でした。版画らしい均一さと、手で描かれた不安定さや偶然さの良さがありました。
あらためてジャスパー・ジョーンズの作品を好きになりました。
ニューヨーク・タイムズのサイトで公開されているインタラクティブで体験型のインフォグラフィックとでもいうようなコンテンツ。
リサーチ、デザイン、テクニックのバランスがいいと思います。
こんなコンテンツを作りたいです。
PCではシンプルなパーティクルの濃度による表現ですが、スマホだとARで自分のいる空間のなかで汚染度合いを体験できます。NYTのアプリをインストールさせるキャンペーンでもあります。
そういうところもうまくデザインされています。
シンプルなグラフィックで訴えるべき情報を伝えるデザインがいいです。
ていねいにリサーチされていて、メッセージがあって、的確なデザインがされている。
こういうコンテンツがいいです。
See How the World’s Most Polluted Air Compares With Your City’s >>
ライプニッツとか読んだことないので作品の本当の真意が把握できている確信がありませんが、おもしろかったです。なぜか遠い昔の学生時代の友人の部屋を思い出しました。
メッセージではなく思索をその軌跡とともにそのまま提示する作品のようで、哲学や文学をテーマにして参照したテキストや画像の洪水のようでした。雑多で豊かな物語に囲まれる感じ。
こういう雑多で魅力的な情報が溢れかえるおもしろさは、雑誌や書籍からインターネットに移行していった気がします。そしていまインターネットもまた様子が変わってきている感じがしています。
候補者4人 Lawrence Abu Hamdan、Helen Cammock、Oscar Murillo、Tai Shani が申し出て、審査員が同意しての結果だそうです。
「人々とコミュニティを分断し隔離する多くのものがある現在に、『集合的なステートメント』を作りたい。」
ということだそうです。
4人がそれぞれ携わるプロジェクト、アート、またその在り方にとって、相応しい申し出だったようです。
インターネット後の世界のアートの在り方について、誠実なステートメントな気がします。
Turner Prize split four ways as nominees decide against a single winner >>
昔の画家は自分の使う絵の具は自分で作っていたそうです。
「バーントシェンナ」はイタリアのシエナ地方で産出された赤褐色の鉱物を焼いて作った顔料です。
ワシントンのアーティストであり研究者の ハイジ・グスタフソン は2017年からオーカーの元になる鉱物のアーカイブを続けているそうです。
すでに550以上のサンプルがあり、色彩、歴史、微生物の作用、など多岐にわたる分類がなされているようです。
オーカーとは何か、それが何に使われたかを正確に研究して、
オーカーと顔料が芸術と美的体験の中心にあることがわかったそうです。
おもしろいそうなプロジェクトです。
A Multicolored Library of the World’s Ochre Pigments Archived by Heidi Gustafson >>
© 2024 DESIGNERS UNION | ご自由に投稿できます。 お気軽にご利用ください。