2016年にニューヨークで開業したデザインスタジオ「Hawraf」は、スタジを閉鎖することになったそうです。
ブルックリン交響楽団やGoogleなどのクライアントの仕事を手掛けていたそうです。
彼らはGoogle Design Labの出身で、デザインスタジオの仕事の透明性を高めることをポリシーとしていたので、閉鎖にあたっていままでの仕事のドキュメントをGoogleドライブで公開しました。
そのGoogleドライブには
Hawrafのすべての利益と損失。
取り組んだプロジェクトにかかった費用。
取引先がクライアントとして有望かを判断する基準。
などがあるそうです。
デザインとその仕事についてオープンにすることで、人々がデザインとデザインの目的について多くのことを話すようになり、創造的な仕事で生活の糧を得る方法を身につける手助けになれば・・・とのことだそうです。
2004年にはパワポは禁止になってるようです。
「会議では必ず、出席者の1人が6ページのメモを準備する。主題、文章、動詞がしっかりと使われた物語のような構成になっている。箇条書きだけのメモではない。議論のための、コンテキスト(文脈)を作り出すためのメモだ」
出席者全員が座って静かにメモを読む。それから、メモについて議論を始める。
アマゾンの企業としての判断力はスゴいと思ってます。
正しい判断のためには「わかりやすい」とか「効率がいい」とかが重要ではないということのようです。
まずはパワポを捨てて、この会議スタイルを見習ったほうがいいかも。
すでに結果を知っているからこそ、サスペンスの構図ができていておもしろいです。
ドライバーに焦点を当てた当初の企画から逸脱していくストーリーがことの重大さを物語ってる感じ。
失敗する大規模プロジェクトに組織や個人がどのように向き合うのか。
テレビ番組のお約束なサクセスストーリーなんかよりずっと学ぶことが多いかも。
物事を複雑にして、対応が難しくなって、時間がなくなる・・・
どんなプロジェクトにもよくある失敗例かも。
全4話。 Amazon Prime でどうぞ。
写真家のAnton Rodriguez さん と編集者のJonathan Openshaw さんによる、ロンドンの 建築家、編集者、デザイナー などの机の上を撮影した 写真展。
クリエイティブな人たちの多くに共通することは、机の上にパソコンがないことのようです。
紙と鉛筆で思考を洗練させることができないようでは、クリエイティブからは程遠いということのようです。
ずっと昔に先輩から
「PCの前に座る以前に充分なスケッチをして、PCでやることはただの作業にしろ。」
と言われたのを思い出します。まったくその通り。
元記事はこちら
The Desks Of Top Creatives Prove That Offline Workspaces Still Matter >>
デザイナーが持ちあわせるべき倫理観だそうです。
しかも、現代のプロフェッショナルのデザイナーのための倫理観。
1. 盗まない。
2. 遅れない。
3. 手掛けたデザインで誰も傷つけない。
4. 業界向けのデザインでなく、広く一般のためにデザインする。
5. 自分の価値を安売りしない。
6. 他人と協調する。
7. より大きな善に貢献し、悪を促進することはしない。
8. クライアントには敬意を持って対応する。
9. 同僚の仕事を軽視しない。
10. 自らのガイドラインを設定して、毎日これを守る。
だいぶ正しいと思います。
現代のデザイナーは、環境的にもダークサイドに堕ちがちなかも。
くわしくはこちら >>
The Professional Designer’s Work Ethic: 10 Commandments
AIGA(アメリカのデザイナー協会)によるデザイナーの国勢調査だそうです。お国柄もありますが、興味深いです。
73%が白人、アジア人8%、ヒスパニック7%、アフリカ系3% だそうです。
全人口の構成からすると偏りがあるそうです。
全体の80%のデザイナーが仕事がハッピーだと回答しているそうです。
建築家は71%、インテリアデザイナーでは89%が仕事に満足していて、
共同経営の立場にあるデザイナーや5人程度の小規模な組織で働くデザイナーのほうが満足度が高いそうです。
目的意識を持てること、自主性を発揮できること、影響力を持てること、でデザイナーの満足度は上がるそうです。
デザイナーが業界の未来を語るときの用語として「デジタル」が最多で「インタラクティブ」「イノベイティブ」「ヒューマン」などの用語が続いてるそうです。「データ」「教育」などの用語もこれから重要になるらしいです。
アメリカでデザインの仕事をしていた経験のある知人から「アメリカではデザイナーに敬意を払ってくれるが、それに比べると日本ではデザイナーが不当な扱いを受けることが多い。」といった話を聞いた事がありますが、この調査からもそういう感じがします。
日本でも同様の調査して公開されるべきかも。
「2030年のデザイナーには、こんな知識とスキルを持ち合わせていて、こんな仕事をする。」
というのを、世界の有名デザイン会社のリーダー職の人たちにインタビューした記事だそうです。
■大学へ行け。
それもデザイン以外の学部へ行くこと。
デザイン以外の分野からデザインへ回帰するほうが良いということのようです。
15年後には現在のデザイン教育が役に立たなくなるほど、デザインに求められることが変わるのかも。
■未来はAIだ。
デザイナーの仕事はAIを最適化することになるかも。
そのためにデータとアルゴリズムの使い方を覚える必要があるそうです。
■複数のスキルを持て。
ひとつのスキルのスペシャリストではなく、2〜3個の分野に習熟していること。
いくつかの専門知識を組み合わせて使うことが望まれるようです。
■ビジネスを開発できること。
ビジネスを理解して、デザインを競争力として利用するセンスを持つこと。
組織、プロジェクト管理、マーケティングを理解して、他のチームと連携して現実世界の課題に取り組めること。
■心理学、社会学とか勉強しておくこと。
人とモノの相互関係を考えるために必要だそうです。
将来は、モノを「使う」対象としてでなく「相互関係」の対象として捉えることが求められるとのこと。
社会の変化と人の行動原理を理解して、モノやサービスのデザインをすることが求められる。
■コーディングを勉強しておくこと。少なくとも理解しておくこと。
AIが台頭する時代にはデザイナーはアルゴリズムをデザインすることになる。
自分でコードが書けなくても、少なくとも理解して、技術者と共通言語を持っているべき。
「コーディングはデザイナーに普及するツールであり、新しいアート・フォームです。」
■コミュニケーションスキルが大切。
デザイン能力だけでダメだそうです。
アイデアを説明して議論して説得する能力。
他の人との信頼関係を構築する能力が、なにより大切だそうです。
う〜ん、彼らがリーダー職だからかもだけど・・・
ちょっとデザイナーになんでもやらせようとしすぎなのでは?
このリーダーたちの未来では、AIがデザインしてるかもです。
2030年のデザインが、ビジネス・ソリューションとしての心理学や社会学の実践手法ではなく、人間を相手にした人間的な仕事であってほしいです。
くわしくはこちら >>『A Complete Guide To Getting A Design Job In 2030』
無神経で無理な注文をして、タダにしてくれと言い出す(苦笑)
とても厄介なお客さんのコメディ動画。シリーズになってるようです。
誇張していておもしろいけど、こんな人はホントにいたりする。
関わりあいになるだけ時間と労力の無駄ということのようです。
働くのはやめたほうがいい会社の徴候の10例だそうです。採用面接に行ったときによく観察しておくと良いかもです。
例えば・・・
徴候1:新人ばかりでうまく回っていない職場は、離職率の高さをうかがわせる厄介な徴候です。
徴候3:バズワードや難解なフレーズが多いのは良くありません。
その会社はあなたにどのような役割を担ってもらうか明快なアイデアがなく、同時にいくつもの役割を押し付けることを考えています。
ほかにも職場の人間関係をうかがわせる徴候などもあります。
イギリスのビジネスコンサルテイング会社が作ったそうですが、日本でも似たようなことはあるのかも(笑)
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