インドのラージャスターン州の一部はカースト制度が残る地域で女性の識字率が36%しかないそうです。
女性が経済的に自立するためには、識字率を向上させることが必要でした。
建築家のダイアナ・ケロッグは、この人里離れた砂漠にプロボノで学校を設計し、この学校を建設するにあたり地元の労働者を参加させたいと考えました。
「地域の人々を巻き込むことが重要だと感じた理由のひとつは、彼らが女の子の教育に熱心ではなかったことです。もし、石工や家具職人の男性が学校に関わることができれば、自分の娘がこの学校に来ることを受け入れてもらえると思ったのです。」
この地域は砂岩の建物や工芸品で知られており、ケロッグはその地元の専門知識を活用して、主に手彫りの砂岩で作られた学校を設計しました。
この学校はすべて地元の職人によって建てられ、その中には学校に通う女の子の父親も含まれています。
職人たちは、わずか10カ月で学校を建設しました。
「女の子たちに居心地の良さを感じてもらいたい、身近な存在だと感じてもらいたいという思いから、他の素材を持ち込むことは適切ではないと考えました。また、地元の職人と現代的な方法で仕事をしたいと思いました。このような非常に繊細な石の仕事が現代的な形に変換できることを、現地の人々に知ってもらいたかったのです。」
「文化や歴史の中で、女性的な形を探していたところ、楕円形が出てきたのです。」
中庭形式はこの地域でよく見られる建築で、砂嵐などの砂漠の極端な気候から身を守るためのものです。
インドではコロナの患者数が急増しているため、学校の本格的な運営開始はいつになるかわかりません。
あるべき姿をした本当に美しい校舎。すばらしいデザイン。
See the beautiful school these dads built for their daughters >>
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