Web3、NFT、メタバースへの正しいブランド戦略についてfrog designからのアドバイス

frog designのスペンサー・スコットさんによる記事です。
Web3は企業やブランドが率先して取り組むべきことなのか?・・・という気もしますが、こういう記事が少しリアルに感じられるようになりました。
スペンサー・スコットさんは、Web3、NFT、およびメタバース領域における、frog designの視点、能力、および提供メニューの構築に取り組んでるそうです。

以下は抜粋です。

「Web3 とメタバースの出現は、すでにあらゆる分野の企業に対して、オムニチャネルからメタチャネルへの進化を求めるプレッシャーを与えています。この急成長する領域で最高のエンゲージメントと価値を創造するためには、ビジネスとブランドの正しいメタ戦略の必要性が今、必須となっているのです。」

「オムニチャネルとは、一般的に、デスクトップ・ブラウザー、モバイル・デバイス、実店舗の間でシームレスな顧客体験を提供することに焦点を当てた、エンゲージメントとセールスに対するマルチチャネル・アプローチです。」

「世界は今、私たちが「バーチャルライフ」と呼ぶものの出現により、新たな破壊的変化を体験しています。私たちは、没入感のあるオンラインの世界は、物理的な世界と同等かそれ以上の価値を提供する態勢にあると信じています。このトレンドは、最近の多くの技術革新によって可能になり、推進されています。」

「それは、新しい消費者のニーズ、行動、資産、コミュニティ、製品、チャネルを生み出すでしょう。このような環境の中で、いかにして顧客とつながり、関わり、販売する新しい方法を生み出すかが、未来に向けて競争しようとする企業に今求められているのです。」

小売としてのNIKE、ソーシャルとしてのMeta、テクノロジーとしてマイクロソフト の事例をあげています。
そのうえで、ブランドがWeb3 やメタバースに取り組むには、以下の原則を考慮する必要があるとしています。

■人間との関連性を高める
顧客のニーズやライフスタイルを核として、人間中心のレンズで戦略的に実験するのが大切だそうです。

■ デザインで普及を促進する
メタバース固有のビジュアル言語、インタラクション、カルチャーを取り入れることが大切だそうです。

■コミュニティを形成するエンジニアリング
Web3関連のテクノロジーとそれを取り巻くカルチャーは、コミュニティ指向です。
この分野で新製品やサービスを展開するには、コミュニティ創出のためのプランが必要になるそうです。

■柔軟に学習する
継続的な意思決定のためのデータ収集が必要です。
現状は硬直した永久的なものではなく、実験場として扱われるべきです。
よりよい明日を築くために今日学ぶことが重要だそうです。

手探りで混沌とした感じですが、未来に少しだけ希望が見えるような記事だと思います。

From Omni to Meta: Are you ready for virtual life? >>

ダミアン・ハースト 桜_01

ダミアン・ハースト 桜_02

ダミアン・ハースト 桜_03

ダミアン・ハースト 桜_04

ダミアン・ハースト 桜_05

ダミアン・ハースト 桜_06

桜の季節は逃したけど会期終了間際でやっと見てきました。心地よい展示でした。
こういう展示を成功させるのも、スーパースターな感じでした。
それぞれの絵に厳密なカラーパレットが設定されていたかも。

会場でも上映されていましたが、インタビュー動画がわかりやすくておもしろい絵画論でした。
絵画に対しての葛藤やコンプレックスが正直な印象でした。

ダミアン・ハースト 桜 >>

2022年5月26日 アート

米国では女の子の3人に2人が毎日1時間以上をソーシャルメディアに費やしており、これは友人と直接会っている時間より長いそうです。
彼女たちのフィードは、理想的な身体イメージを提示する美容アドバイスで埋め尽くされ、彼女たちの自尊心を低下させる要因になっているそうです。

Doveの新しいキャンペーンでは、若い女性がいかに簡単に危険なメッセージをオンラインで受け取っているかを訴えるために、ディープフェイクを利用した演出をしています。
ソーシャルメディアが特に若い女性の自尊心に与える影響について認識を高める取り組みだそうです。

この広告は、母娘がソーシャルメディアの影響について話し合う様子から始まりますが、予想外の方向に進みます。一連の美容インフルエンサーの代わりに、10代の若者たちの母親がディープフェイクで登場し、SNS上で目にする有害なアドバイスをする様子が映し出されます。

Doveのこのシリーズの広告は、人間らしい自己肯定に根差した良いキャンペーンだと思います。
ちょっとヤラセっぽくても、ブランディングとして誠実な印象です。

Dove continues its mission to raise awareness of harmful social media >>

【関連記事】

女性はそのままの自然な美しさが一番だ・・・というDoveの広告 >>

女性の多くは自分の容姿に自身が持てない・・・では、他人が見たらどうなのか『Real Beauty Sketches』>>

「広告は入らない」と明言していたNETFLIXですが、2022年中に加入者を増やすために広告配信を導入するそうです。
これはデジタル時代における広告の勝利と言えるのか・・・という記事です。おもしろいです。

デジタル時代のサクセスストーリーの多くは広告駆動型でした。GoogleとFacebookは、創業者の反対にもかかわらず、広告の巨人になりました。
そして、広告はこの数十年でいままでになほど嫌われ者になったようです。

ウザい広告は、サービスが続くためにユーザーが我慢するべきコストだと受け止められているようです。
広告がメッセージとして成立しているかどうかは、ユーザーにとってどうでもいいことになってるのかも。

すでに多くのユーザーが有料で登録しているNETFLIXですが、ユーザーの属性情報はほとんど集めてこなかったようです。
どのような広告モデルになるのか、ちょっとおもしろそうです。

元記事はこちら
Why advertising won the streaming wars >>

世界有数の広告代理店であるOgilvy UKはソーシャルメディアの悪弊に対抗する取り組みとして、顔や体を画像修正するインフルエンサーとはブランドキャンペーンにおいて提携しないことを発表しました。

Doveのキャンペーンを手掛ける広告代理店として正しいと思います。
また、英国では「デジタル加工ボディイメージ法」というのが審議されているそうです。

「消費者はマーケティングの「真実の側面」をインフルエンサーに期待するが、彼らのイメージがいかに歪んでいるか、それは今やSNSを頻繁に使う人々にとって「有害」になっている」とのことです。
たしかに、ブランドのキャンペーンを展開するには相応しくない風潮です。

インフルエンサーが画像のコントラストや明るさを調整することはOKだが、モデルの肌や体のレタッチについてはNG。
インフルエンサーのコンプライアンスを確保するために、写真がレタッチされたり歪んだりしたことを検出する「InfluenceO」という技術を利用するそうです。

2023年から実施されるそうです。

Ogilvy Will Refuse To Work With Creators Who Airbrush Faces & Bodies In Photos >>

Proof of X – NFT as New Media Art 01

Proof of X – NFT as New Media Art 02

Proof of X – NFT as New Media Art 03

見に行ったのは連休最初だったけど、おもしろかったです。
説明してもらって、ありがたかったです。

誰でも奪い取って自分のモノにできるNFT
中身が空であることを明示したNFT
たまごっちのように繁殖するNFT
NFTのメタデータの標準化を目指すNFT

NFTが何なのか、少しだけわかった気がしました。

Proof of X – NFT as New Media Art >>

2022年5月9日 アート

2022年 写真家協会賞 受賞作品

2022年 写真家協会賞 受賞作品

2022年 写真家協会賞 受賞作品

2022年 写真家協会賞 受賞作品

2022年 写真家協会賞 受賞作品

どれも力強い写真です。
それぞれの写真に添えられている紹介文を翻訳してみるのがオススメです。
いくつかの写真は、世界はまだパンデミックの中にあって、そこで人々の創意工夫が実践されていることを伝わってきます。

Classical beats and ocean plastic: the 2022 AOP award winners – in pictures >>

2022年4月29日 写真

国や社会が壊れていくとき、日常が失われて、続けていた仕事も失われることを実感できる記事です。
デザインの仕事が継続されることは、その後の復興につながるのかもしれません。

全米に250のオフィスを持つ、ランドスケープアーキテクチャー、プランニング、アーバンデザインの会社であるSWAによる「Support by Design」という取り組みです。
ウクライナに拠点を置くデザイナーや、ウクライナから避難を余儀なくされているデザイナーに、パートタイムまたはフルタイムの仕事を提供することを目的としています。
キンダー・バウムガードナーはSWAのヒューストンオフィスの代表で、戦争がウクライナのデザイン業界を劇的に混乱させる中、このプロジェクトを主導してきました。

「一夜にして、デベロッパーも、公園部門も、大きなインフラプロジェクトも、もうないのです。それはもう終わったのです。・・・もしあなたが建築家なら、もしあなたが造園家や都市デザイナーなら、次の日起きたら、何もすることがなくなっていたのです。」

世界各地でプロジェクトを進める造園スタジオの代表である彼にできることのひとつは、人を雇うことでした。
まずは、ネットで見つけたウクライナの造園家やデザイナーのメールアドレスに、仕事がないかどうか、手当たり次第に問い合わせたそうです。
「1週間ほど経った頃、1人の女性からメールが届きました。彼女は難民で、ウクライナを出てスウェーデンにいるのですが、『仕事が必要で、仕事が必要な造園家をたくさん知っている』という内容でした。」
彼らの情報を集め始め、それをスプレッドシートに入力しました。
同僚が大学のプログラムや専門機関に働きかけ、少しずつスプレッドシートは100人以上のデザイナーに広がっていった。
「履歴書を送ってくれたり、助けてくださいと言ってくれる人が出てきたんです。」

SWAのヒューストンスタジオでは、8人のウクライナ人デザイナーが働いているそうです。彼らは、ヒューストンの住宅地やエジプトの新しい公園などのデザインプロジェクトで、施工図の作成やコンセプトデザインへの貢献など、リモートで簡単にできる仕事をこなしています。

米国の都市デザイン、建築、景観設計の大手事務所とも連絡を取りあって、データベースから人材を採用する方法を探っているそうです。
データベースには、各デザイナーに関する情報や経験、デザインポートフォリオが登録されています。
リストに載っている男性は、民間防衛軍にも所属しているため、ほとんどがパートタイムでしか働けません。一方、女性たちは故郷を離れ、ウクライナの各地、あるいは見知らぬ土地で暮らしている。

「彼らは、毎日一緒に働いていた人たちと連絡が取れないだけでなく、まったく別の場所にいるのです・・・日常はとても混乱しているので、誰かがあなたの人生にほんの少し確実性や主体性を与えてくれるなら、それはとても大きな意味を持つのです。」

「この戦争が続く限り、デザイナーに仕事がなく、この職業との接点がなくなれば、国の再建を支援する立場にはなれないかもしれないのです」

元記事はこちら
The war in Ukraine has devastated local designers, so U.S. firms are giving them jobs >>

SAW >>

Site Design Group >>

2022年4月26日 デザイナー

おもしろい広告の第2弾。
植物由来素材のハンバーガーのキャンペーン。コロナ禍の文化的混沌を描いた2021年の人気作の続編です。

赤ちゃんの名前の「マックス」は子供と犬のどちらにふさわしいか。
テキストメッセージのエチケットとして削除するべきか、しないべきか。
環境・健康への懸念として、水道水が安全でなく、ペットボトルが地球を破壊するなら、どうやって水分を補給するか。
などに悩む人たちです。
さらに、鶏肉を使わないのにチキンの味がするチキンナゲットやパテにまた混乱させられる・・・というものです。

クリエイティブディレクターの André Toledoのコメントです。
「昨年と同じトーンとムードを保ちたかったのです。しかし今回は、環境、人間関係、子育てという3つの関連するトピックを選びました。」

Burger King Finds Comedy in These ’Even More Confusing Times’ >>

【関連記事】
混乱した時代を描くバーガーキングのTVCM『Confusing Times』

WIRED WEB3特集

ひさしぶりに雑誌を買いました。

よくわからないままだったWEB3を、世の中の勢いで語るのではなく、社会の仕組みの変化として紹介してます。
しかも、WEB3について批判的な視点を含んでいるところが、おもしろいです。

いまのウェブとの関わり方を見直して、次のウェブに行ってみようという気になります。

じっくり読んで、興味あるポイントから掘り下げてみたいところです。
昔のWIREDの雰囲気が感じられて、いい特集でした。

Web3、あるいは所有と信頼のゆくえ:雑誌『WIRED』日本版VOL.44の発売に際して、編集長から読者の皆さんへ >>

2022年4月18日 アイデア