QSL? (Do You Confirm Receipt of My Transmission?)

QSL? (Do You Confirm Receipt of My Transmission?)

QSL? (Do You Confirm Receipt of My Transmission?)

QSL? (Do You Confirm Receipt of My Transmission?)

ラジオやアマチュア無線の受信を証明するカードがあると聞いたことはあるのですが、実物がどんなものか知りませんでした。
自由で豊かなタイポグラフィでのデザインがいい味です。

ニューヨーク地下鉄マップについてのドキュメンタリーやNASAのグラフィック・マニュアルなど、デザインのアーカイブを出版している Standards Manual のプロジェクト。

1970年代から80年代のカードのコレクションで、なかには手描きのカードもあるようです。
もとは、106歳で亡くなったアマチュア無線愛好家のコレクションだそうです。

以下は記事からの抜粋です。

「QSLカードから得られる大きな収穫があるとすれば、それは今日のソーシャルメディアの先例です。コールサインは現代のソーシャルハンドルであり、そのデザインはプロフィールのアバターと何ら変わりはありません。これはTwitterの前のTwitterで、フォロワーの代わりにQSLを手に入れることができたのです。」

「・・・私たちはQSLカードの創造性、役割、そして「コンタクトを取る」という行為の表現に魅了されたのです。・・・世界には常に新しいコミュニティ、アートフォーム、表現が存在するのだということを教えてくれます。探求をやめないでください。」

Standards Manual pays homage to the ham radio era, by resurfacing the art of QSL cards >>

QSLカードって何? >>

Standards Manual >>

関連記事:1978年、ニューヨークの地下鉄路線図をめぐる討論会 >>

『UNLEARNING THE VISUALS』展

『UNLEARNING THE VISUALS』展

『UNLEARNING THE VISUALS』展

『UNLEARNING THE VISUALS』展

『UNLEARNING THE VISUALS』展

ビジュアルデザインスタジオWOWの25周年の展示。
見応えある映像のインスタレーションでした。
プロ集団の仕事という感じ。
インタラクション、没入型、空間演出・・・など、これから「映像」がどう使われていくことになるのかを考えさせる展示でした。

「回す」という作品は設置されたダイヤルと映像がインタラクティブに連動していて、映像からのフィードバックとしてダイヤルに抵抗感などが発生するようになっていました。
映像のうえで回せない方向に強い抵抗感が発生するように設定されていましたが、日常的にダイヤルに触れていた世代としては、回せない方向は抵抗ゼロでスカスカで、回せる方向には小さな抵抗が発生する・・・という方が物理的なダイヤルのインタラクションのような気もしました。
説明が下手なうえに間違ってるかもしれません。

WOW 25th Anniversary Exhibition “Unlearning the Visuals“ >>

2022年10月29日 UX / UI

『Pentagram: Living by Design』

『Pentagram: Living by Design』

『Pentagram: Living by Design』

『Pentagram: Living by Design』

『Pentagram: Living by Design』

1,400ページにわたる2冊の本で1,000部限定だそうです。

1冊目は「Biography」でペンタグラムの現在までの50年のストーリーを紹介してるそうです。
ペンタグラムの幅広いクリエイティブ活動を紹介するビジュアルエッセイと、ペンタグラムの歴代「パートナー」50人の紹介。

2冊目は「Miscellany」で膨大なビジュアル・アーカイブになってるようです。

日本語版は出ないでしょうか。

Pentagram: Living by Design (pre-order) >>

2022年10月22日 デザイン

5,149人の購入者が物理的なアートワークを選択し、4,851人がNFTを選択したそうです。
NFTとして選択された作品の4,851点の物理的な存在は、ダミアン・ハースト本人によって焼却されることになってます。

2022年10月12日、Newport Street Galleryでバイヤーや見物人の見ている前で最初の1000点が焼却されました。10月30日の展覧会終了まで展示と物理的な作品の焼却をするそうです。

「私は物理的なバージョンを燃やすことで、これらの物理的な芸術作品のNFTへの変換を完了させています。デジタルであれフィジカルであれ、定義が難しいアートの価値は失われることはない。燃やした瞬間にNFTに移行するのです。」

暖炉も、衣装もかっこいいです。

damien hirst destroys 1,000 physical artworks of ‘the currency’ in front of NFT buyers >>

2022年10月15日 アート

WordPressをWebブラウザで実行する「Client-side WebAssembly WordPress」

PHPサーバを使わずに、ブラウザ側でWordPressをフルに動かすそうで。
バックエンドでPHPを実行してHTMLを生成する処理をサーバからなくすそうで、すでにデモもあります。

これまではデータベースを複製したテスト環境が必要だったWordPressのカスタムが、本番環境に別ページを制作することでカスタムできるようになりそうです。

このサイトもWordPressで動いています。
サーバー不要のWordPressは、ウェブ制作の環境を大きく変えそうな気がします。

WordPressのコア開発チーム、WordPressをWebブラウザで実行する「Client-side WebAssembly WordPress」を開発中 | Publicly >>

Braun Linear

Braun Linear

Braun Linear

ブラウンのデザインスタジオのオリバー・グラベスとレンケ・タイによるフォントだそうです。
洗練された、便利で、親しみやすく、ドイツ的で、モダン・・・な書体として仕上げたそうで、確かにそのとおりで、合理的で美しくて清潔な感じ。

ヘルベチカとの比較でわかりやすく説明してくれてます。
伝統的なブラウンのデザインエレメントをベースにしています。
大文字の幅も狭くして使いやすくして、ドットが丸なのもいいです。

A new typeface for Braun. >>

Googlr LaMDA

グーグルの対話特化型AI「LaMDA」が知性や感情を獲得したというエンジニアの主張がありました。
このエンジニアは解雇されてしまいましたが、Googleはこの「LaMDA」を「AI Test Kitchen」というサイトで公開する準備をしているそうです。

公開されるのは「LaMDA2」という改良版のようす。
LaMDA2を使用するのは登録制で、まずは少人数のグループから少しづつ始めていくようです。

Googleは、LaMDA2との会話を製品やサービスの改善に利用するとしていて、人間のレビュアーが利用者のチャットを「読み、注釈を付け、処理」することができるとしているそうです。

Googleはここでフィードバックを集めて、LaMDA2をサービスや製品に展開する準備を進めるようです。
まるでSFのようです。

リンク先の記事では、そこにどんな危惧があるのかを紹介しています。
以下は抜粋です。

「LaMDAは有害な出力や事実上不正確な情報を生成することができる。また、Googleのエンジニアの主張が示唆するように、人間であるかのような錯覚を起こさせる能力を身に付けている。もしLaMDAがGoogleアシスタントを動かすとしたら、どのような影響があるか想像してみてください。人々は、AIモデルの毒性や偏りの犠牲者となり、AIモデルの言うことを盲目的に信じ、Googleのエンジニアに起こったように、AIモデルに愛着を持つようになるかもしれないのです。」

「私たちは、大手ハイテク企業がこうした強力なAIモデルのコントロールを簡単に失ってしまうことを何度も見てきました(GoogleとMetaは、AIモデルの不品行について常に-後付けで-謝罪しています)。彼らでさえLLMの不祥事を正確に予測できないのであれば、素人がLLMと健全に付き合うには、どれほど準備不足なのだろうか。」

「LaMDAは非常に便利ですが、ユーザーの期待に応えられないこともあり、最悪の場合、何らかの形で危害を加えることもあることを彼らは知っています。だからこそ、彼らは改善のためのフィードバックを求めているのです。」

「研究開発から製品化への移行は些細なことではないので、慎重に行う必要があります。このようなAIモデルが世の中に出てくると、企業はそれに対するガバナンスを失います。しかし、安全性の欠如、そして起こりうる悪評さえも利益で補えるのであれば、企業はそれを実行するでしょう。・・・LaMDAが、Googleが設定した製品化のための閾値を超えるかどうかはともかく、LaMDaが、確かに、感覚を持たないことは、自分で評価できるかもしれない。」

難しくてよくわからないですが、世の中にリリースされたら大きな影響力を持つことになるのでしょう。
「皇帝の新しい心」とか読むと、もっとおもしろく理解できるのかな。

Google Is Making LaMDA Available >>

グーグルのAI「LaMDA」の“意識の存在”を巡る議論が意味すること | WIRED >>

LaMDA: our breakthrough conversation technology | Google

frog design によるトレンド予測

frog design によるトレンド紹介で、反響の大きかった記事だそうです。
その中で「アンチ・ブランドUIの台頭」が興味深いです。
Web3.0のユーザーインターフェイスがどのようになるか予想してます。

「Web 1.0は、そのシンプルな(少し無秩序ではあるが)美学にマッチしたDIY精神を打ち立てた。Web 2.0は、ユーザビリティを合理化する標準をウェブにもたらしましたが、時にはオリジナリティを犠牲にしています。Web3.0(Web3)では、懐かしさと流動的な動きを感じさせるユーザーインターフェイスを目指す動きが見られます。ウェブ空間が分散化することで、これまで以上に多くの人々やコミュニティが声をあげ、ニーズに応えていくことになります。ブランドは普遍性よりも独自性を優先し、型にはまらないインタラクションパターンやオフビートなビジュアル言語へと変化していくでしょう。」

Web3のデザインは効率と標準を理由にするのではなく、そのサービスやプロダクトのアイデンティティやステートメントを伝えることが求められるのかも。
その一方で、デザインはプロフェッショナルでなく、よりアマチュアなものになっていくような気がします。

広い意味で、デザインの役割が変わっていくことになるかもしれません。
私たちのデザイン言語も変わりつつあるのかもしれません。

6 Top Trends to Watch Out for >>

2022年9月17日 デザイン

WHO ARE WE 「観察と発見の生物学」展 

WHO ARE WE 「観察と発見の生物学」展 

WHO ARE WE 「観察と発見の生物学」展 

WHO ARE WE 「観察と発見の生物学」展 

凝った展示でした。会場は小学生くらいの子供がいっぱいでした。
「引き出し」のモチーフをUIにして「発見」というUXを演出するような展示でした。
照明もドラマチックに演出されていて、剥製がカッコよく見えました。

野生生物や自然のダイナミックさはない展示でしたが、学術的なインフォグラフィックもよくできていて、おもしろかったです。
それほど広くない会場にちょっと詰め込み過ぎな感じもしました。

「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」 国立科学博物館収蔵庫コレクション | Vol.01 哺乳類 >>

2022年9月11日 UX / UI

aidontknowさんが作成したボウイの「Space Oddity」と「Starman」のミュージックビデオ。
歌詞を一節ずつAIに入力し、映像のイメージを生成していったそうです。
この制作プロセスにおいて、aidontknowさんによる変更と影響は最小限にしているそうです。
いろんな意味ですばらしいです。ボウイファンにも受け入れられる気がします。

以下はリンク先の記事からの抜粋です。

「この技術の真のキラーアプリケーションは、デヴィッド・ボウイの音楽アーカイブの中に眠っているのだと確信するほど、完璧な出来栄えだった。」

「Midjourney、Dall-E、Stable Fusionのような企業は、いつの日か不気味の谷から離れ、本物と同じくらい説得力のある完璧なストックフォトを無限に提供できるでしょう。しかし、この急成長には大きな負の側面があります。これらのツールは基本的に、AIライセンス料を受け取っていないデザイナーや写真家の既存の作品を採掘しています。」

「時には、AIが言葉の文字通りの解釈でエラーを起こすこともありました。・・・・ボブ・ロスなら言うでしょう。”間違いはありません。ハッピーアクシデントです。”」

AI was made to turn David Bowie songs into surreal music videos >>