司法制度のインターフェイスをリデザインして裁判のプロセスを透明で公平にする

New York City Criminal Justice Agency

より公平なシステムのために、デザインが果たせる役割についての記事です。
米国では裁判が始まるまで容疑者が拘留されるできかかどうかを「釈放査定」というアルゴリズムで裁判官が決定するそうです。この決定過程はわかりにくく、不透明で、公平さを欠いていたそうです。

そこで、「法廷とニューヨーク市が不必要な公判前拘留を減らすよう支援する」するために、ウェブサイトのインターフェイスをデザインし直したそうです。逮捕されたとき拘留されるかどうかの「釈放査定」の過程をシミュレートするコンテンツも提供されているようです。

このリデザインには、4つの原則を用いたそうです。

(1)言語を簡素化し専門用語を最小限にします。

(2)明確な情報階層とインタラクションにより、シンプルさと効率性を強調します。

(3)情報を適切に分割して、ユーザーエクスペリエンスの工程を構築します。

(4)明確な”サインポスト”でユーザーをガイドします。

どれも情報アーキテクチャの基本のようにも思えますが、それによって「公平」「公正」「透明性」がもたらされるのですから、すばらしいことです。

New York City Criminal Justice Agency >>

手掛けたのは Hyperakt というデザイン・エージェンシーだそうです。
いい仕事してる感じがします。

Hyperakt | Design to shape our future >>

元記事はこちら。リデザインの過程が紹介されています。
The justice system is a black box. Can this redesign make it more transparent? >>

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2020年3月2日 デザイン