1994年にリリースされたアルバムの関連商品のようなものでした。
当時まだインターネットは一般普及していなくて、CD-ROMメディアでのデジタルコンテンツが販売されていました。(たしか神田の三省堂の裏にはTSUTAYAのCD-ROM専門店があったように思います。)
この「JUMP」にはメインコンテンツとして「Jump They Say」という曲のPVをユーザーが編集して遊べるコンテンツがありました。
そして、ここから記憶が曖昧なのですが・・・
海外版では、PVを編集したデータを保存することができて、このデータをフロッピーディスク(!)に保存して、海外のどこかの事務局に送ると、MTVで自分が編集した状態の「Jump They Say」のPVがオンエアされるプロモーション(?)があったような記憶があります。
ほかにも、CD-ROMのコンテンツに広告主から受注した広告が自動的に挿入されるようになっていたような気がします。デヴィッド ボウイのコンテンツに広告が出稿できるというコンセプトはかなり斬新だったのではないかと。
その後、これがうまくいったという話は聞きませんが、「デジタル」「インタラクティブ」という当時まったく新しかったテーマに果敢に取り組んだ試行錯誤だったことでしょう。
デヴィッド ボウイの数多くの作品のなかでは失敗作だったとしても、その実験精神が切り開こうとするデジタルコンテンツの未来に心踊らされるものがありました。
ご冥福をお祈ります。
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