まったく新しい分野の表現に取り組むときに、どのように考察を重ねていくのか・・・興味深いインタビューです。
オットー・プレミンジャー監督の映画「黄金の腕」(1955年)にグラフィックデザイナーとして映画のシンボルロゴを制作していたところ「これを映画にしよう。」 という話になったことが始まりだったそうです。
それ以前の映画のタイトルロールは観客にとって無駄な時間だったのですが、ソール・バス以降は観客のイメージをひろげて、ストーリーのなかに招き入れるイントロとして新しい役割を担うようになりました。
それはソール・バス自身にとっても、まったく新しい世界が開かれた感覚だったようです。
「危険な道」(1965年)、「ウエスト・サイド物語」(1961年)、「おかしなおかしなおかしな世界」(1963年)、「大いなる西部」(1958年)、「勝利者」(1963年)、「グラン・プリ」(1966年)、などを例に映画のタイトルデザインについて説明してます。
映画本編とどのような関係づけをするべきなのか、とても深く考察したようです。
とくに、見慣れた被写体に新しい奇妙な印象を与えて、映画本編のイントロとすることは大きなチャレンジだったようです。
自身の創造性を頼りにして、まったく新しい分野の表現を拓いたプロセスからは、ソール・バスの映画タイトルへの情熱が伝わってきます。
インタビュー記事はこちら
https://medium.com/art-science/saul-bass-on-his-approach-to-designing-movie-title-sequences-47fd537c457b#.3bw0tdxhz
© 2024 DESIGNERS UNION | ご自由に投稿できます。 お気軽にご利用ください。
Leave a Comment